脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

寒さ? 風? 前が全く止まらない馬場に完敗~3/7日曜競馬の結果~

 

kakikenです。

 

阪神競馬場中山競馬場も大まかに言えばゴールに向かい南から北の方に向かって走る感じです。なので直線追い風になる南風の日は差しが決まりやすいと言われます。南風は温かい空気を運ぶからそういう日は気温が高くなる日が多いです。

逆にこの土日は気温が低く寒かったです。そして風は北よりの風でした。この土日は阪神中山ともに逃げ先行が全く止まらない日でした。そこまで影響あったのかはわかりませんが無関係とも思えないいくらい露骨な偏りでした。私はハマり血統ばかり気にして脚質や騎手をあまり気にせず予想してしまったので日曜は失敗しました。

 

では日曜の予想を振り返ります。

日曜中山11R ディープインパクト記念 芝2000М

(予想)

5年連続でディープインパクト産駒が優勝しているレースですが今年は出走無し。

一つの時代に終わりを告げたようです。今年の世代は時代の過渡期、狭間の世代なのかもしれませんね。チューリップ賞でも感じましたが、世代全体にイマイチ感が漂っています。少頭数なので展開は気にせず傾向と血統に当てはめて予想します。

⑧ソーヴァリアント

このレース2、3着の馬は時々皐月賞で穴を開けます。その馬に共通する特徴は詰めの甘い切れる脚の無い馬。今年の馬場は特にそういうタイプの馬が合いますし、勝ち上がりに時間が掛かったこの馬はそれに該当。父親は違いますがこの馬の姉はマジックキャッスル。勝ち味の遅い馬でしたからその点は似ていると思います。この馬、ここで2、3着を取れば皐月賞の穴馬候補確定、是非とも好走を願いたいです!

⑦タイムトゥヘヴン

何度も指摘しているエアレーション無し馬場向き母系ではこの馬が一番です。この馬の母父アドマイヤベガはエアレーション無き時代、特に野芝に強い血統でした。今の中山はそれに近い馬場ですし母キストゥヘヴンは06年桜花賞馬。祖母の父ノーザンテーストという一昔前の大種牡馬。一昔前のトレンド血統の好走に期待です。

②ダノンザキッド

不思議なもので一頭大物が現れるとその兄弟が急に走り出したりします。この馬がGⅠ獲った後、2つ上の兄ミッキーブリランテが急に覚醒しましたし、土曜小倉のメインでも1つ上の兄が2着していました。ある意味今勢いのあるトレンド血統とも言えます。一昔前の血統が良い馬場ですがそれを理由にこのメンバーでこの馬を切ることはあり得ないです。まともなら勝つはず。

少頭数なのでこの3頭で自信の勝負です!

②⑦⑧

一応補足として。先週の高速馬場だったら不要と思ってましたが、日曜も土曜のような緩い馬場、緩い流れでズドンな競馬が続いた場合⑩シュネルマイスターはいかにも合いそうです。私は日曜の雰囲気を見て買い足すか判断しようと思っています。

 (結果)

④ー⑩ー②

行った、行ったの決着。勝ち時計2分2秒00。緩い流れのズドン競馬でした。

近年このレースはこういう結果が多いので皐月賞と全く直結しないのですが今年も例年同様の結果。勝った④タイトルホルダーはドゥラメンテ産駒ということで軽視してしまったのですけど、母父サドラーズウェルズ系で緩い流れのズドン競馬は得意ですし、鞍上も前残り馬場がめっぽう得意な横山武史騎手。切って失敗しました。

2着は⑩シュネルマイスター。予想でも書いた通り緩いズドン競馬で好走しました。

3着はダノンザキッド。本番を見据えての仕上げ、前が止まらない馬場もあって仕方のない結果かもしれませんが、直線の脚色などからは強い馬の印象は持てず、展開次第であっさり負ける馬。皐月賞はメンバー次第もありますけど、何となく底が見えた感もあり脆弱な主役かもしれませんね。

私が期待した⑧ソーヴァリアントは8番人気4着。スタートは良かったのに抑えて道中ダノンザキッドをマークする競馬。『ダメだこりゃ、後ろ過ぎる』と思いました。

この馬差し馬っぽいですけど切れる脚のない馬です。この位置からヨーイドン競馬では届くわけがない。直線ジリジリ伸びて何とか4着。鞍上は馬場を読んで工夫するような騎手ではないのでこの結果は仕方無いですが「もう少し前につけていれば」と悔いの残る4着。3着ならば皐月賞に出走出来たわけですから。皐月賞最大の穴馬が幻になりました。もう一頭期待した⑦タイムトゥヘヴンは5番人気6着。道中3番手でしたが直線手前で手応え無くなってました。現状このレベルの馬なのかもしれませんね。

 

日曜阪神10R うずしおS 芝1600М

(予想)

しつこいですがここでも一昔前のトレンド血統の馬探し。

⑨ソシアルクラブ

名牝ブエナビスタの仔。土曜9Rのマイル戦でこの馬の全妹タンタラスが勝ちました。一昔前のトレンド血統の代表みたいな名血です。母父スペシャルウィーク、母母父カーリアンはマイル色のある芝1400Мタイプの血統構成。このレースはこういうタイプがいいレースでもあるのでここでも狙えるはずです。

他では芝1400М向きの血統構成や馬キャラをチョイス

⑥ムーンチャイム

シトラスノート

好相性の初音ステークス組である

⑬アクアミラビリス

以上の4頭です。

⑥⑧⑨⑬

 (結果)

⑨ー⑦ー②

このレースも1,2、3番手にいた馬たちの1,2,3着。血統面でもハマっていた⑨ソシアルクラブが2番人気1着。しかし他の馬が全くダメでした。⑥ムーンチャイムは4番人気8着、⑬アクアミラビリスは3番人気9着。道中中団より後方ではノーチャンスでしたね。⑧シトラスノートは11番人気11着。

 

日曜阪神11R 大阪城ステークス 芝1800М

(予想)

上位人気馬が血統的に微妙なメンバーなのでここは思い切って穴狙ってみます。

②エアウィンザー

この馬も一昔前の母系です。19年春で終了した感のある馬。ただフェブラリーS2着した全兄エアスピネルの例もあるのでダメ元で狙ってみたい馬です。

インビジブルレイズ

芝1800Мと言えばハーツクライ産駒。この馬はハーツクライ産駒。そして母父サクラバクシンオー母母父マルゼンスキー。『古いな~』って感じる母系。この馬は野芝開催の阪神外回り芝1800М芝1600Мで好走歴のある馬、野芝色のある今の阪神馬場は合うはず。

⑦サトノフェイバー

昨年2着馬。この馬の父ゼンノロブロイもエアレーション馬場で淘汰されつつある旬の過ぎた血統。その中でこの馬は頑張っています。エアレーション無し馬場、しかも得意の芝1800М戦、前走同様馬券圏内だと思います。

②⑦⑫

買いたい馬が正直この3頭なのでワイド狙いの3頭BOXです。

(結果)

 ⑧ー①ー⑤

穴が狙えるレースと思って穴予想しましたが、予想を超えた穴馬に来られました。

勝ったのは1番人気⑧ヒンドゥタイムズでしたが、2着が14番人気①アーデントリー、3着が15番人気⑤マイネルクロップ。特に2着アーデントリーは母父リンカーン母母父サクラバクシンオーで「あるかもしれない」と一瞬だけ気にしましたがマイナー血統過ぎて選べませんでした。でも過去の好走馬を見ると『これは買いづらいな~』というようなマイナー血統の馬が時々穴を開けてますから、このレースはそういう傾向があるということなのでしょうね。

私が選んだ馬。②エアウィンザーは8番人気12着。差し馬ですがこのレースでは前に行きました。結果的に内枠で溜めていた方が正解だったような気はしましたが、馬場傾向から思い切って先行した北村騎手の騎乗には「やるだけやってくれた」と納得しています。⑫インビジブルレイズは12番人気6着。差し馬としては走った方ですね。

このレースで上位に来た差し馬はこの馬と4着ロードマイウェイ。ロードマイウェイも母系が一昔前の血統でした。ただ適性のある血統ばかり見て脚質を考えないでチョイスしていたことには反省です。血統だけでとれるほど簡単にはいかない日でした。

唯一選んだ先行馬⑦サトノフェイバーは2番人気16着 。結果的に②エアウィンザーに絡まれたのが響いての惨敗だったかもしれません。

 

以上、結果を振り返りました。

何といっても弥生賞ディープインパクト記念の3着4着が痛かったです。ソーヴァリアントは本当自信あったというか皐月賞出走したら絶対来るパターンだっただけにショックです。『戸崎騎手が騎乗していたらなあ~』と思ってます。まさかコロナ禍の影響をこんな形で受けるとは思いませんでした。ま、運の無い馬とも言えますけど。

それにしても、やっぱりというか毎週は勝たせてくれませんね。

それと季節の変わり目なので馬場だけでなく自然も相手にしないといけないので、予想が難しい時期に入ったような気がします。今週末は気温、風などにも注意して慎重に予想したいと思います。