kakikenです。
時を戻そう。
某人気芸人の決まりフレーズではないですけど、結局そういう結論に達しました。
今年の春東京芝はエアレーション無し馬場で「近年と微妙に違う!」と一人でバタバタしているのですけど、ようやく自分の記憶に叩き込んだ近年春東京芝のイメージを切り離すことが出来ました。
まあ、レースが終わった後ですけど……。
では予想を振り返ります。
日曜東京11R ヴィクトリアマイル 芝1600М
(予想)
マイルカップのシュネルマイスター、ソングライン、土曜京王杯ならトゥラヴェスーラ。私の中でのレース予想イメージとしてこれらの馬たちは何となく合ってそうで何となく違う。イメージとして野芝、ローカル色が強く東京では足りないイメージ。実際シュネルマイスターもトゥラヴェスーラ(ついでに京王杯3着カイザーミノル)は東京実績の無いの馬でした。
今年のメンバーで言えば
⑪ダノンファンタジー
⑯リアアメリア
⑦マルターズディオサ
土曜朝の時点で完全ノーマークの馬でした。私のイメージでGⅠでは足りない、そして野芝イメージの強い馬たち。早熟で伸びしろのないイメージです。
プラス要素を考えると⑪ダノンファンタジーは9月野芝阪神ローズSでレコード勝ちしていますし、昨年このレース5着。今年の馬場傾向ならこの馬の出番ですかね?
⑯リアアメリアも野芝中京ローズSで完勝。高速馬場向きではないと思いますが、左回りは3戦2勝、オークス4着。左巧者だとすれば?
⑦マルターズディオサはキズナ産駒ということが一番怖いです。例年なら絶対無いと言い切れる馬です。しかし成績を見るとオークス12着以外安定して走っています。大敗は距離だとすれば、今回はベストのマイル戦。キズナ産駒の爆発力が見られるかも?
次は本来、例年の傾向からの予想はこんな感じです。
今回はグランアレグリアの相手探し。
①マジックキャッスル
ツメの甘い馬がいい東京4週目。戦績からこの馬がベストマッチです。
⑨テルツェット
エイジアンウインズ、ストレイトガール。過去このレースで金星を挙げた馬の母系にはデインヒルの血がありました。この馬の母父がデインヒル系。古馬で本格化するリアルスティールやラヴズオンリーユーの近親ですからこの馬も本格化した今、一気に頂点もあり得ます。
⑫サウンドキアラ
このレースはリピーターレースです。この馬は昨年2着の後秋2走は低迷しましたが、近2走で確実に良化しています。
⑥ー①⑨⑫
って感じです。
これらを踏まえて予想をまとめます。
レースの鍵はレシステンシアの戦法。
逃げるか控えるか。武騎手はこの馬の適性を理解しているかどうか。
前走を参考にして控える競馬をしたら切れ味勝負に屈して凡走でしょう。
ハイペースで逃げて粘り込むしかないのですけど、本質マイルの馬では無いとみてレシステンシアは軽視します。
このレース、基本堅い決着が少なく、過去5年も5~8番人気の馬が必ず馬券に絡んでいます。前売り段階ですが、偶然にも私のチョイスしたテルツェット、ダノンファンタジー、サウンドキアラ、リアアメリア、マルターズディオサあたりが該当しそうです。
だったらグランアレグリアからこれらに流せばいいはずです。
⑥ー①⑦⑨⑪⑫⑯
特に⑥ー⑪に期待したいですね。この2頭は東京マイル新馬戦対決、1着グランアレグリア、2着ダノンファンタジーでした。3年後の東京マイルGⅠでまたワンツーなんてめぐり合わせはドラマチックです。
ちなみに今回このレースで買いたくない馬は⑤デゼルです。
血統などは例年の傾向にはハマっていませんので逆に考えると今年の馬場が合うかもしれません。人気馬なので切ったのもありますけど、このパターンは先週新潟大賞典で似たような理由で切って2着だったポタジェと同じパターン。さて今回は……。
(結果)
⑥ー⑧ー①
私の不動軸⑥グランアレグリアは馬場不問、実力通り快勝!
例年の予想での大本線①ー⑥が1、3着。
2着に⑧ランブリングアレーが割り込みました。
予想で『東京実績の無い馬』の好走を指摘しましたが、このランブリングアレー含めて2,4,5着は東京実績の無い馬でした。
実は候補だったんですよ、ランブリングアレー。
切った理由の一つは人気薄過ぎる点。大本命グランアレグリアから買うので極力買い目を絞りたいので例年の馬券になる人気5~8番人気を重視して、切りました。結果的に①マジックキャッスルは5番人気でしたから人気的には傾向通りでしたが……。
もう一点はこの馬がタフな馬場向きだった点。これがどうしても東京のイメージから外れ過ぎたんです。ここが最大の失敗。
どうやら私は馬場を読み違えていたようです。
私は軽い野芝のイメージで⑨ダノンファンタジー⑯リアアメリア⑦マルターズディオサを選んだのですけど、実際はタフな馬場だったようです。⑧ランブリングアレー10番人気、4,5着はそれぞれ14,13番人気ですから、例年との馬場の違いがこれだけの人気薄馬を台頭させる結果になったのだと思います。
実際日曜の東京芝レースを見ていると、露骨な前残り馬場だからというのもありますが感覚的に芝に素軽さが全く感じられませんでした。重苦しいというか、例年のクッションの効いた、まるでトランポリンを軽快に跳ねて伸びてくる印象が今年はない。
実はどうしても気になって締め切り直前追加で複勝を買った馬がいます。日曜は先行有利、キングマンボ馬場でした。このレースで先行馬、キンカメ系、そしてタフさがある馬場に合う馬がいました。
⑭ディアンドルです。切れる脚などゼロです。例年なら絶対無い馬。
結果4着! おい!
結局はわざわざ4着地獄にはまる行為をしただけでしたが、最後の直線は相当しぶとい脚で走っていました。馬場が合っていた証拠です。
そしてこの馬とランブリングアレーの好走ではっきりわかりました。
勝ち時計1分31秒0。上り3Fも32秒~33秒台。一見、例年に近いようですけど好走している馬は例年と全く逆タイプの馬です。
こうなると私がグランアレグリアの相手で選んだ馬の結果は冴えません。3着①マジックキャッスル、7着⑨ダノンファンタジー、9着⑦マルターズディオサ、11着⑫サウンドキアラ、13着⑯リアアメリア、14着⑨テルツェット。酷いチョイスでした。
あと私が買いたくない馬⑤デゼルは8着でしたね。この馬に合う馬場だったと思いますが、展開の不向き、時計的にGⅠは無理な印象ですね。
このレースの結果からようやく気づきました。
それが『時を戻そう』です。
わかりやすい例で言えば近年のダービー。近年はスタミナ不要、マイラータイプが好走する傾向、軽いスピードタイプを選べばよかったわけです。私はそれをわかっているので、世間が距離不安をささやく馬をあえて狙い続けていました。好例がイスラボニータ。3着でしたが私は馬券に絶対なると大勝負しました。他場ですが京都の菊花賞なども近年ステイヤーではなくマイラーでも好走できる(好例はエアスピネル)馬場になっていましたから、これらは今の日本の競馬の特徴だと言えます。
その近年の日本の競馬の特徴を今年は壊されているようです。スピードではなくタフさが要求される今年の東京芝。単純に昔に戻っただけとも言えますが、あと3週続くGⅠではこの点も注意して予想したいと思います。
おまけの結果
日曜東京9Rテレ玉杯
⑨ミモザイエロー
例年傾向ではこの馬のような5~7着が多い、切れない差し馬は合いますし、ステイゴールド系オルフェーヴル産駒もいいですし、牝馬限定芝1800Мはこの馬のような母系にサドラーズウェルズ系がある馬が好走します。
(結果)
⑨ミモザイエローは3番人気3着でした。
人気通りの結果なので好走とは言い難い感じです。
日曜東京10R青竜ステークス
⑬ゲンパチフォルツァ
東京ダート1600Мは以前紹介しましたがとにかくストームキャット系がいい。特に3歳戦はその傾向が色濃く、ヘニーヒューズ産駒のこの馬に期待です。
(結果)
⑬ゲンパチフォルツァは6番人気1着!
最終的に6番人気でしたが、その直前までは8,9番人気で単勝も20~30倍あったので、直前でかなり売れたようです。
本当東京ダート1600М戦は安直予想でとれます。ヴィクトリアマイルの結果からも「芝は無視してダート1600М戦だけやるべきか?」としみじみ思いました。
以上、日曜の予想を振り返りました。
タフさが要求される今年の東京芝。
今週末はオークスです。
近年データとして染みついたレースイメージの払しょくをしないと同じ失敗を繰り返しそうです。しかしものは考えようで、これまでのスピードに特化した馬とは逆のスタミナ馬の台頭が例年以上に期待でき、人気薄馬が狙いやすい状況だと思います。
そうなるとものを言うのは血統。
この2週失敗していますが、オークスは血統分析をする人間としては的中させなければいけないレースだと思っています。