脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

繊細すぎた東京の馬場に完敗です~6/6日曜安田記念の予想結果~

kakikenです。

 

敗戦の弁を述べる前にまずは注目した新馬戦の結果。

日曜中京5R 2歳新馬 芝1400М

注目馬マイネルレノン

毎年開幕週の新馬戦で狙っているのがマイネル系の馬に乗る和田騎手。

高確率で馬券になります。2,3着が多い印象です。

この馬はダイワメジャー産駒ですが、今の中京芝も合いますから期待は高いです。

残念ながら相手が全く分からないのでとりあえず紹介だけしておきます。

(結果)

マイネルレノン 3番人気3着 

前回記事で触れましたが、この馬は私が日曜で一番信頼していた馬。

傾向から2,3着が多いので複勝馬連、ワイドで結構厚く勝負しました。

最低限の結果でしたね。2着なら馬連も取れていただけに残念でした。

 

 

では安田記念の予想を振り返ります。 

日曜東京11R 安田記念 芝1600М

(予想)

日曜はまた微妙な天気予報です。

どうせならパンパンの良でのレコード決着想定の方が中途半端な適性の馬はバッサリ切れるので予想が簡単だっただけに日曜はモヤモヤ予想になりそうです。

まず、先週のダービー同様、例年のイメージで予想をしてみます。

正直純粋な能力で言えば、⑤グランアレグリア、⑧インディチャンプ、①サリオスの上位人気3頭が抜けています。

ここに現状の東京の馬場とリンクしている高速馬場の阪神マイラーズカップ完勝した⑫ケイデンスコールが割って入れるかどうか。

この4頭という結論。4頭のランク付けとして、

安田記念はモズアスコットが勝っちゃうレースなので格より適性、勢いが大切なのでケイデンスコールの逆転を期待。

グランアレグリアが普通に走れば勝つが、リピートで馬券になるも連覇が難しいレース傾向から2,3着か?

サリオスはクラシック2着、2着で過去このレース好走する馬キャラとマッチしているが、それらは馬券にはなるも勝ちきれずで2,3着候補。

インディチャンプは勝つ可能性もあるが、年齢的に2,3着キャラっぽいので、そうなると残るはケイデンスコール。安田記念はモズアスコットが勝っちゃうレースなので格より適性、勢いが大切なのでケイデンスコールの勝利に期待。

 

といった感じの予想ですね。

ここからは下手な考え休むに劣る?予想を追加します。

土曜の前が止まらない馬場を考えると怖いのが⑥ダノンプレミアムです。どちらかといえば渋った馬場よりもダノンプレミアムは良馬場でハイペースの逃げなら粘れるような気がします。良馬場ならこの馬は5番手評価。

最後に渋った場合の予想も考えてみます。

何度も指摘していますが馬場が渋ればキンカメ系を重視です。

③ダイワギャグニー  父キングカメハメハ

④カラテ       父トゥザグローリー(その父キングカメハメハ) 

⑧インディチャンプ  母父キングカメハメハ

⑨トーラスジェミニ  キングマンボ系キングズベスト

ケイデンスコール  父ロードカナロア(その父キングカメハメハ

の5頭。⑧⑫は重複するので省いて、④カラテ⑨トーラスジェミニは不良馬場レベルにならないと厳しい。

残るのは③ダイワギャグニーのみです。この馬高速馬場不向きだと思っていたのですが前走マイラーズカップ4着には驚きました。案外GⅠのタフな流れも向きそうでアエロリット的な匂いはします。問題は鞍上。この馬は内田騎手が一番手が合う馬なのにどうして石橋騎手なのか。過去2度石橋騎手は騎乗、ダービー卿9着、ジャパンカップ6着ですからその点では微妙ですけど馬場が渋れば5番手評価。

結論として

①⑤⑧⑫③⑥

基本は①⑤⑧⑫のBOX。

特に⑫ケイデンスコールに一番期待です。

押さえでワイド③から①⑤⑧⑫ ⑥から①⑤⑧⑫

 (結果)

 ⑪ー⑤ー⑬

直線オレンジの帽子の馬が伸びてきて「来た!」と一瞬思ったのですけど勝負服を見て色々な意味で「そっちかい!」を脱力してしまいました。

オレンジ帽子でも隣のケイデンスコールに注目、ダノンはダノンでもダノンプレミアムを注目していたわけですから突っ込みたくなります。

ダノンキングリー……。昨秋の天皇賞、このブログに予想記事が残っていますがダノンキングリーに期待しましたが、最下位。中途半端な乗り方もあったのですけど、さすがに最下位には呆れてしまいました。

当時の記事で「東京の高速馬場では母系がアメリカ血統で合う」と書いてましたがそれはこの安田記念の傾向でも当てはまるものでした。

今回その忌まわしい天皇賞以来の休み明け。大阪杯3着からの昨年が5着。

もともと実績もある馬でしたから来られても納得ですけど……常識的に買いづらい。

そこが盲点でした。

フレッシュな状態、休み明けの方が走る。

ある意味、現代競馬を象徴する勝利でした。

対照的に使い詰めのグランアレグリアは2着に来れたのはさすがの一言ですが、やはりフレッシュな馬には勝てなかったようですね。

それ以上に感じたのが馬場の悪さ。

日曜は予想より雨の影響はなかったと思いましたが、直線内側を走ると馬場が掘れる感じで内を避けるレース傾向。

例年この程度の雨では全く馬場に影響を及ぼさないのが東京芝の特徴だっただけに、ダービーの先週からわずか一週でここまで馬場変化は予想外です。

私の印象ですけど、エアレーション無し馬場は少しの雨でも馬場に影響及ぼす、脆さ、繊細さを感じてしまいます。

3着は⑬シュネルマイスター。前走マイルカップも『母系が例年の東京では合わない』と切りましたが、今回も同様、それ以上に評価できない血統構成でした。

この馬は父がKingman(名前だけならキングマンボ系に見えますが)ダンチヒ系で、重い馬場に強いグリーンデザートの系統。母父サドラーズウェルズ系で母母父ゼダーン系とバリバリの欧州色。どちらかと言えば緩い流れ(遅い時計)で直線勝負のヨーイドン競馬が合う印象だったので速い時計、速い上り3Fのレースでは合うわけないと考えていたのですけど、またしても好走されてしまいました。斤量など有利な面もありましたが、血統では測れない本当に強い馬だと考えるべきかもしれません。ただ近年の日本競馬でこの馬の血統構成が安定して走り続けるとはどうしても思えませんので、私はまだ懐疑的です。真の実力は秋以降にわかるでしょう。

4着インディチャンプは結果的に仕掛けが早く、高松宮と同じような感じになりましたが勝ちに行ってのもので仕方なしですね。安定して走っています。

重馬場、不良馬場でしか好走するわけないと思っていた⑨トーラスジェミニが2番手先行で5着。逃げた③ダイワギャグニー11着、3番手⑥ダノンプレミアム7着を考えると馬場の適性、今回の馬場が純粋な良馬場ではなかったことがわかります。

期待のケイデンスコールは10着。例年の安田記念、先週のような極限のスピード勝負の馬場ならもう少し走ったと思いますが、GⅠでは足りないと考えるべきかもしれませんね。

①サリオスは8着。2歳時のパフォーマンスから厩舎や競馬関係者がこの馬にマイル適性の高さを感じているようですが、私は正直この馬にマイル適性を感じません。そもそも切れる脚が無い馬キャラだと私は思いますので今回の敗戦は位置取りが後ろ過ぎというのもあると思います。切れ味勝負にならない距離のレース、競馬場で勝負する方がいいと思います。そうなるとGⅠでは宝塚記念しかないし、血統構成から宝塚記念は合うはず。大阪杯の走りからパンパンの良馬場が合うと厩舎関係者は思っているようですが私は逆の印象です。大阪杯は結果的に不利な内枠にしては良い走りだったと私は思っています。さすがに中2週で今年の宝塚出走はなさそうですが来年は宝塚重視のローテーションを考えて欲しいものです。

 

 

以上、予想を振り返りました。

結局東京の馬場を読み切れなかったようです。ズルズルと5週連続の東京GⅠが終わってしまいました。思えばユーバーレーベンのオークスだけでした。

他の予想はちぐはぐ過ぎました。ここまで酷い結果はショックです。

馬場読みの難しさ、思考が完全に近年のエアレーション馬場に毒されてしまっていることを感じました。

この春東京GⅠの惨敗は糧にしたいと思います。

まあ平場では冒頭のマイネルレノンのように普通に的中を重ねているのですけどね。

正直日曜も東京は芝よりはるかにダートの方が分かりやすかったですし。

あと3歳以上1勝クラスのレースは基本1番人気~5番人気で決まっていました。このクラスのレースを何も考えず買い続けるのが一番いいかもしれません。

これが2勝クラスになると途端に人気の三歳馬が飛んで荒れたレースが多くなるのが1勝クラスと2勝クラスの壁を感じて面白いですね。

皮肉にも私にとって日曜の東京はGⅠだけが意味不明な結果だったんです。

GⅠ外すと評価が下がることが一番悔しいですが、仕方ありません。

 

なお今週末以降、しばらく多忙なため、不定期更新になります。

狙える時、ハマっていそうな時は極力予想記事をアップするつもりですけど、どうなるかはわかりません(個人的懇意がある方はこれまで通りメールしてくれればリアルタイム情報をお伝えしますので)。

今週から始まる札幌開催は幸いにも例年同様のエアレーション有りの馬場。

開催時期が微妙に違いますが例年通りなら強烈なハマり血統が芝1200Мにあるので、平場中心にきっちり稼ごうと思っています。