脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

夏競馬の醍醐味~先週末の関越ステークスは新潟の夏競馬らしいレースでした~

kakikenです。

 

先週末は久しぶりにリアルタイムで競馬をチェックすることができました。

これまでの経験から「夏の新潟は理解不能、大勝負は厳禁」とこのブログでも書いたことがありますが、それを象徴するレースが先週末の日曜にありました。

日曜新潟メイン11Rは関越ステークスという芝1800Мのオープンレースです。

前日の土曜メイン11Rに同じ芝1800Мの3勝クラス佐渡ステークスがあったのでこれを参考に私は予想しました。

先週末、新潟の芝は直線内を通った馬が好走、直線外に出した馬は伸びない傾向がありました。実際、土曜の佐渡ステークスもその通りで内枠の馬だけで決まっていました。

このことから関越ステークスも内枠の馬を狙うことにしました。

先行も差しも内枠の馬なら来れる感じだったので候補としては、

6番人気①ワンダープチュック、3番人気②ウインイクシード、1番人気④ジュンライトボルト、2番人気⑤サトノウィザードの4頭をチョイス。

最終的決断としてワイドなら1~3番人気3頭中2頭は来ると判断、オッズも最低でも3倍つくので損はしないと判断して②④⑤のワイド3点を厚く勝負しました。

結果は⑤サトノウィザードが1着、②ウインイクシードが2着、④ジュンライトボルトは6着。2番人気と3番人気のワイド680円という一番高いオッズのワイドが的中してそこそこのプラス収支を手に入れることができました。

ちなみに①ワンダープチュックが4着。内枠で狙った馬が上位好走で私の読みは正しかったと思いました。

このレースで外目で私がマークしたのは⑫フランツ、⑮ロードマイウェイの2頭。2頭とも野芝新潟が合う血統が母系にありました。結果は⑫フランツが5番人気5着、⑮ロードマイウェイが13番人気7着。ロードマイウェイは内枠だったら絶対勝っていましたから、この2頭は枠に恵まれなかった結果でした。

上位人気が1,2着したレース。

このレースの何が理解不能なんだ?と思いますよね。

理解不能なのは3着馬です。

このレースの3着馬は16頭立て16番人気、最低人気の⑭ソッサスブレイ。

せん馬の7歳、北海道の門別の地方競馬でデビュー、その後南関東大井、船橋などで走って2年前に中央入り。中央入り後は障害レース未勝利2着が唯一の好走。

前走函館巴賞11番人気6着。

買えるとしたらここを評価して買うしかない馬。

しかし今回外枠7枠14番ということでどう考えても厳しい。同じ外なら⑫フランツ、⑮ロードマイウェイが来ると思ってしまいます。

私が唯一評価したのは血統。母系が母父スペシャルウィーク母母父がジェイドロバリーというところ。野芝適性のある母系。しかし父コンデュイットというのが微妙で、とても買い判断にはならない。

そういう馬が結果的に3着に来るわけですから「どうして?」となるのです。

理解不能、意味不明。

これが夏の新潟の芝なんですね。

恐らく新潟の芝が独特すぎて、他場の芝が合わない馬が突然激走するのでしょうね。

三連複、三連単が難しい理由は2,3着に意味不明な馬が紛れ込むからなんです。

だから私は用心深くワイド馬券を好んで買うのです。

どれだけ見極めていても、結果的に意味不明、理解不能の馬が紛れ込むのが競馬、馬券なんです。

それが夏競馬、夏の新潟では多いんです。

実際、中央競馬三連単の高額払戻金ランキングの1位は夏の新潟です。ちなみにそのレースは2歳新馬戦芝1400М。

そういえば先々週の2歳新馬戦芝1400Мでも1着10番人気、2着12番人気、3着16番人気と大荒れでした。

ああ、そうそう!

ちなみに私はこのレースの2着12番人気のシナモンスティックの複勝を買っていました。複勝で1000円つきました。

なぜ買ったのかというと生産牧場が2歳新馬に強いマイネル系、ビックレッドファームだったからです。特に芝1400Мは大手生産ファームのエリート馬には合わない距離で、あのアーモンドアイも夏の新潟芝1400Мで負けています。新馬戦は予想ファクターが少ないので「マイネル系だから」という理由だけで思い切って買えますし、それが功を奏しました。

あ……書いていて気づきました。

関越ステークス3着のソッサスブレイもマイネル系コスモヴューファームで鞍上はシナモンスティックと同じ柴田大知騎手でした!

そう考えると「マイネル系の馬だから」という理由で買える、買えた人はいるのかもしれませんね。いずれにしても、まともな予想では買えない馬です。

話を戻しますが、最低人気ソッサスブレイと1番人気ジュンライトボルトは母父スペシャルウィークという共通点がありました。母父スペシャルウィークだから買い評価した1番人気ジュンライトボルトが6着で、無視したソッサスブレイが3着。

こういう嫌味、皮肉さが競馬にあるんですよね。

逆転の発想をすればソッサスブレイも買えたのかもしれませんが……って無理ですね。

 

というわけで、夏の新潟らしいレースがあったので紹介しました。

夏競馬をやらない人は競馬ファンにも多いようですが、こういう人たちはある意味正しい、健全な人たちです。

夏は馬の体調管理も難しいこともありますし、理解不能な馬が激走するので勝負するにはふさわしくないです。

ただ傾向、パターンは確実にあるし、ある程度ハマります。

ただやるならやるで、ソッサスブレイのような事故に出くわすリスクもあります。しかし仮に出くわしても「運が無かった」と割り切り、諦めるしかないのです。

こういう理解不能な馬の激走に出会うのも、ある意味夏競馬の醍醐味ではあります。