脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

馬場は読めても馬券は取れず~10/3日曜中山GⅠスプリンターズSの予想結果~

kakikenです。

 

凱旋門賞、今年も日本馬は完敗でした。

私は重馬場の時点で日本馬はバッサリ切りました。

「クロノジェネシスは重が得意」なんてグリーンチャンネルのアナウンサーが話していましたが、私は「馬場をわかってないな」と思いました。

私は日本の重馬場なんてパリロンシャンの良馬場、もしかしたらそれより軽いくらいに思っていますからね。ちなみに凱旋門賞は私はタルナワから買いました。

予想公開できればよかったのですけど……その前の日本のGⅠ予想は失敗しました。

 

では予想を振り返ります。

日曜中山11R スプリンターズS 芝1200М

土曜の馬場が露骨で内枠、先行有利の馬場でした。

土曜の感じだったら内の先行馬買えばいいという感じで安直に

④ピクシーナイト⑤ファストフォース⑥メイケイエール⑧ビアンフェ

あたりになってしまいますね。だけどピクシーナイトやメイケイエールには血統的死角があります。モーリス産駒やミッキーアイル産駒に感じるGⅠでの脆さです。

前回の記事で土曜の馬場が2017年に似ていると書きました。2017年のスプリンターズSは内枠決着⑧ー②ー⑥でした。しかし差し馬のワンツーでした。

スプリンターズSは年によって内枠有利の年もあれば、昨年のように外枠有利の年もあります。その目安となるのが土曜行われた同じ芝1200М戦の勝浦特別。このレースの出目は結構スプリンターズSとリンクします。だけど脚質は勝浦特別が先行決着であってもスプリンターズSは差し決着になることが多いです。

土曜の勝浦特別は先行決着。ならば今年のスプリンターズSも内枠の差し馬が狙えるはずです。

内枠差し馬の候補は①シヴァージ②ミッキーブリランテ⑦タイセイビジョン。

土曜の勝浦特別を勝ったサトノファビュラスの母母父がドクターデヴィアス。これは札幌開催の時にブログで『重不良馬場で狙える血統で良馬場でも札幌の芝1200Мで狙える』と書きました。この血統が合うということは例年通り今の中山は札幌函館の洋芝っぽい芝に近いと言えます。ミッキーブリランテの父ディープブリランテやタイセイビジョンの父タートルボウルは北海道の洋芝は得意ですし、この2頭自身北海道で好走実績があるので期待できると思います。

②ミッキーブリランテ

⑦タイセイビジョン

の2頭をチョイスします。

 

血統で言えば土曜はキングマンボ系馬場でした。ちなみに今年の馬場と似ている2017年もキングカメハメハ産駒レッツゴードンキが2着でした。

キングマンボ系の血統がある馬はロードカナロア産駒が⑤ファストフォース⑭ダノンスマッシュ⑮ロードアクアの3頭。母父キングカメハメハの⑬アウィルアウェイ。

母母父にキングマンボ系エルコンドルパサーがある⑦タイセイビジョン。

この中ではやはり

⑭ダノンスマッシュ

ダノンスマッシュは外差し馬場だった昨年不利な内枠でも2着でした。今年は土曜の時点では不利と思われる外枠。血統構成的には文句なしの馬なので買わないわけにいきません。

 

後は近年傾向である牝馬重視。毎年必ず1頭は馬券になります。

牝馬は⑥メイケイエール⑩エイティーンガール⑫レシステンシア⑬アウィルアウェイ⑯モズスーパーフレアです。その中でも

⑯モズスーパーフレア

週中の血統診断でも指摘しましたがこの馬は内ラチを頼って先行するタイプ。内が悪く直線馬場の外に出すパターンの競馬が苦手。土曜を見る限り内有利の直線なのでこの馬は大外枠スタートであっても相当粘れる条件にあります。血統構成は今の中山に合いますから、日曜直線内が悪化しない限り買いです。

もう一頭選ぶならやはり

⑫レシステンシア

 

枠順決まる前からダノンスマッシュ、モズスーパーフレア、レシステンシアが私の中では高評価でしたが枠で外枠に3頭とも入り、しかも内枠有利の馬場状態ですがやはり評価は変わりませんでした。

②⑦⑫⑭⑯

⑭ダノンスマッシュ流しか⑯モズスーパーフレア流し。

②や⑦から⑫⑭⑯へのワイド馬券は買いたいです。

(このチョイスした5頭中2頭くれば凱旋門賞予想公開します)

 

内枠有利ならピクシーナイトから買うべきところを抗うあたり、今回の食わず嫌い馬はピクシーナイトなのかもしれません。何度もいいますがモーリス産駒はタフな馬場、タフな展開が合わない種牡馬なので買いたくない馬。何となく買いたくないというより嫌う要素があるから買わないのです。

しかし本来大チャンスで絶好枠、展開も向きそう?なことからこれで勝てばモーリスという種牡馬の評価を見直そうと思います。

(結果)

1着④ピクシーナイト        3番人気 道中3番手

2着⑫レシステンシア   2番人気 道中4番手

3着①シヴァージ          10番人気 道中5番手

5着⑯モズスーパーフレア  5番人気 逃げ

6着⑭ダノンスマッシュ   1番人気 道中6番手

9着②ミッキーブリランテ  13番人気 道中7番手

12着⑦タイセイビジョン   11番人気 道中最後方

 

食わず嫌い馬ピクシーナイトが勝ち、内の差し馬で候補にあげながら唯一切ったシヴァージが3着。馬場は読めていますがチョイスの酷さ、この病気はもう治らないかもしれません。馬券は酷い結果でした。

土曜の夜南関東は数時間豪雨がありましたがその影響で中山は稍重スタート。

「これでどう変わるか」と思っていましたが、土曜と全く同じ内枠、先行が大有利の馬場が結局ずっと続きました。

「もう内枠だな」と諦めました。しかもモーリス産駒が勝てないものの芝のレースで馬券に結構なっていたので「やばい、ピクシーナイト来るかも」と思いましたが、案の定でした。

勝ち時計1分07秒1で馬券になった先行馬が上り3F33秒台。差し馬が来れるはずがありません。しかもこの上りの速さからタフな馬場ではなかったことがわかります。どちらかと言えば走りやすい軽い馬場だったようです。

渋った馬場が快晴で一気に乾き、硬い走りやすい馬場になったのだと思います。

勝ったピクシーナイトは内枠から絶好の位置取りで完勝。

GⅠを勝った事実からモーリス産駒への評価は変える必要がありますが、今回の馬場は荒れ馬場でも重いタフな馬場でもなかったわけで、モーリス産駒の脆さが出なかっただけとも言えるので、評価に関しては保留します。

次走香港遠征プランがあるようなのでそこで結果が出れば認めましょうかね。

 

2着のレシステンシアは外枠という不利にも関わらずよく頑張って何とか2着を確保。強い馬だと思います。

3着シヴァージはスタート決めてある程度前へつける意外な位置取り。思えば近走は最後方が多かった以前と比べ、ある程度前で運べるようになっていたのでこの馬も進歩していたのでしょうね。最後レシステンシアをあわや交わすまで追い詰めるあたりは内枠がいかに有利かがわかる結果でした。

 

私がチョイスしたモズスーパーフレアは最後まで逃げ粘っていました。結果5着は枠の差です。運がなかったですね。

6着がダノンスマッシュ。馬場が乾いて硬化したのでキングマンボ系馬場になっていたので期待しましたが、不利な外枠に加えて、この馬にとっては1分7秒台は速い時計だったようです。あと上り33秒台もこの馬には厳しかったようです。

内枠の差し馬として期待した②ミッキーブリランテは内の中団から競馬したのですが、乾いて軽くなった馬場が合わなかったと思います。

同じく⑦タイセイビジョンは最後方の位置取りの時点でノーチャンスでした。

昨年は内枠が不利で外差しが決まる馬場。今年は外枠が不利の内枠先行馬場。

毎年コロコロ傾向が変わる馬場は難儀ですけど、傾向が決まれば土日で傾向が続くので馬場が読めれば美味しい馬場だとは思います。

 

 

以上、予想を振り返りました。

秋の野芝開催が終わりました。

毎週的中とはいきませんでしたが、それでも万馬券的中含めて複数の高配当的中もありましたから、夏競馬と比べれば雲泥の差、良かった方だと思います。

今週末から私の主戦場・東京開催が始まります。

芝もダートも傾向を熟知している開催なので楽しみしかないです。

阪神は今週末から12月末までのロングラン開催。来週以降GⅠの舞台になるので馬場読みをしっかりしてGⅠ予想につなげたいです。

最後に先日のブログでも書きましたが、このブログでは(しばらく?)重賞のみの予想公開になります。私は平場の方が高配当を狙えるので好きなのですが、あれこれレースを取り上げるより、重賞に集中して配当より高い的中率を目指して予想していきます。

引き続き宜しくお願いいたします。