脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

偶然にしては出来すぎ。もしかしたら6頭立てレースかも?~有馬記念出走馬血統診断~

kaikenです。

 

有馬記念の枠順が確定しました。

夕方の抽選会をライブで見ていましたが牝馬4頭のカプセルを全てゲスト女優の葵わかなが引いたあたりの女同士の縁とか、ゲスト俳優の松坂桃李が松山騎手のキセキを引くという「松つながり」など、オカルト好きとしてはそういうくだらない偶然を楽しんでいました。

ただ枠順確定前と後では全く見える風景が異なってしまいました。

枠順やデータ的なことは最後に少し触れますが、ここでは純粋に出走馬の血統や馬場適性に関して書いていきます。

 

ペルシアンナイト 7歳 Cデムーロ 追分F 評価B

ハービンジャー 母父サンデーサイレンス 母母父ヌレイエフ

前走チャレンジカップでは使い込まれた馬場がハービンジャー産駒は合うとして高評価したが3着とまずまずの結果。やはりハービンジャー産駒は使い込まれた馬場が合う。中山は今週が4週目で使い込まれた馬場とは言えないが、今年はエアレーション無し馬場で使い込まれた感は例年より早いはず。今の中山芝は祖母が現役時代活躍した(活躍馬を出した)馬が好走傾向にあるが、この馬の祖母ニキーヤはゴールドアリュールなど一昔前活躍した馬を輩出した馬なので好走条件とマッチする。距離は長いが内枠でジッと構えて直線内から紛れ込んで2,3着なら十分あり得る。

 

②パンサラッサ 4歳 菱田  評価C

ロードカナロア 母父モンジューサドラーズウェルズ系)母母父ミルリーフ系

有馬記念の展開の鍵を握る馬。前走福島記念が大逃げでの勝利。普通にスタートすれば逃げるだろうし、恐らく大逃げになるだろう。母系が重厚な欧州血統でスタミナはありそう。野芝色の強い今の中山芝も合いそう。ただ父がキングカメハメハロードカナロア産駒。キングカメハメハ系は2,3着は合っても勝てない相性のイマイチなレース。

 

③モズベッロ 5歳 池添 評価D

ディープブリランテ 母父ストームキャット系 母母父セイントバラード(ヘイロー系)

昨年15着。ただ今年はエアレーション無し馬場で野芝色が強いので、野芝(洋芝)適性の高い父ディープブリランテで今年は昨年よりは馬場は合う可能性はある。それでもやはり重馬場巧者なので不良馬場レベルにならないと厳しいだろう。

 

④メロディーレーン 牝5歳 岩田未 岡田スタッド 評価B

オルフェーヴル 母父サドラーズウェルズ系 母母父ミルリーフ系

中山2500Мといえばステイゴールド系。ステイゴールドオルフェーヴルが父で母系が欧州スタミナ色にあふれている。前走3勝クラスを勝ったばかりの馬だが菊花賞5着、阪神大賞典5着と長距離重賞でのキャリアがある、さすがは今年菊花賞を圧勝したタイトルホルダーのお姉さんといった感じ。中山2500Мの適性だけなら弟のタイトルホルダーより血統適性は高い。すごく小柄な馬で中山も初コースで厳しさはあるが展開が向けば2,3着ならあっても不思議ではない。

 

⑤ディープボンド 4歳 和田 評価C

キズナ 母父キングヘイロー 母母父カコイシーズ

例年の馬場なら買えない馬だが、母父が野芝血統のキングヘイローなので今の野芝色の強い中山は合う可能性がある。ただ凱旋門賞遠征の反動や、さらにキズナ産駒は基本中山芝はイマイチで、距離が短いとはいえ中山金杯皐月賞惨敗からこの馬も中山不向きの可能性が高い。ハマった時の爆発力があるキズナ産駒なので今週末の中山芝での産駒がハマっていた場合は買い目に一考すべきかも。

 

⑥ウインキートス 牝4歳 丹内 マイネルコスモ系 評価A

ゴールドシップ 母父ボストンハーバー 母母父ネイティブダンサー系

中山適性は出走馬ナンバーワン。今年の中山金杯中山記念3着ウインイクシードが半兄で、母親イクスキューズの産駒はこぞって中山巧者ばかり。しかも産駒は野芝(洋芝)適性も高く、今年のエアレーション無し馬場、今の中山芝はさらに合う印象。そして父が中山芝2500Мの鬼ステイゴールド系のゴールドシップ。実力差は人気上位馬とはあるがコース適性の高さでカバーできる可能性あり。不安材料は鞍上くらい。

 

⑦クロノジェネシス 牝5歳 ルメール ノーザンF 評価A

父バゴ 母父クロフネ 母母父サンデーサイレンス

昨年勝ってますし、グランプリ4連覇を目指す馬に今更何もありません。普通に走れば好走必至。ただし前走凱旋門賞でタフなレースをしています。その反動があり得ますので今回は不動軸とは決して言えないでしょう。

 

⑧ユーキャンスマイル 6歳 藤岡 ノーザンF 評価C

キングカメハメハ 母父ダンスインザダーク 母母父ネイティブダンサー系

昨年注目馬として取り上げて失敗したが、今年もこの馬を何度も注目馬にしては痛い目に合っているが原因は年齢による能力低下があり得る。今年のエアレーション無し馬場は合いそうだが。

 

⑨ステラヴェローチェ 3歳 Mデムーロ ノーザンF 評価A

父バゴ 母父ディープインパクト 母母父ゴーンウェスト

クロノジェネシスと同じバゴ産駒。母母父ゴーンウェスト系というのがGⅠでは不安血統なのだが野芝適性の高い血統なのでむしろ今の中山は合うはず。クラシック惜敗の馬が有馬記念で鬱憤を晴らすパターン、18年ブラストワンピースの雰囲気がある。

 

⑩エフフォーリア 3歳 横山武 ノーザンF 評価A

エピファネイア 母父ハーツクライ 母母父ネイティブダンサー系

前走秋の天皇賞が不動の軸馬にして見事勝利。3歳ナンバーワンの馬。中山でも皐月賞の完勝から何の不安も無さそうだがそこに罠も感じる。気になるのは菊花賞を回避したこと。スタミナ不安があるのではないか? 今年はエアレーション無し馬場でパンサラッサやキセキ、タイトルホルダーなどの存在がタフな流れを生む可能性が高く、過信すると4着地獄があるのがこの馬な気がする。

 

アリストテレス 4歳 武豊 ノーザンF 評価B

エピファネイア 母父ディープインパクト 母母父トニービン

切れる脚が無いので東京芝は合わない。その点今回の中山の方が向きそう。タフな流れになった場合、ある程度粘れる可能性はある。血統的にも祖母がグレースアドマイヤで兄がダービー馬フサイチコンコルド、一昔前活躍した母系なので今の中山は合うはず。

 

⑫シャドウディーヴァ 牝5歳 横山典 ノーザンF 評価C

ハーツクライ 母父デインヒル系 母母父インディアンリッジ

可もなく不可もなく、中途半端さを感じる。特別切れる脚がないが中山向きというわけでもなく、相手なりの印象。ハーツクライ産駒なので距離はこなせるが2500Мの馬とも思えず、そこそこは走るだろうが馬券内のイメージが湧いてこない。

 

アカイイト 牝4歳 幸 評価C

キズナ 母父シンボリクリスエス 母母父ニジンスキー

スタミナ型の差し馬、切れる脚はない。前走は展開含めてハマった印象。今年はタフな流れになりそうなので前走同様ハマる可能性もあるが、ディープボンドの所で触れたように不安は中山不向きのキズナ産駒という点。中山は2回走って4、5着。ただ今週末キズナ産駒がハマっていたらディープボンドよりこの馬を選ぶべきには感じる。

 

⑭アサマノイタズラ 3歳 田辺 評価A

ヴィクトワールピサ 母父キングヘイロー 母母父オペラハウス

冬血統ヴィクトワールピサが父、さらには野芝血統キングヘイローが母父、母母父オペラハウスもエアレーション無し馬場、野芝の方が合う血統。野芝中山セントライト記念であのソーヴァリアントを負かしたことからも野芝適性の高さは相当だろう。今の野芝色が強い中山芝、冬血統ヴィクトワールピサ産駒と血統だけなら好勝負が可能。ハマれば面白い一頭。

 

⑮キセキ 7歳 松山 下河辺牧場 評価C

ルーラーシップ 母父ディープインパクト 母母父ドクターデヴィアス

血統的にはキングカメハメハルーラーシップ産駒なので勝つ可能性は薄い。ただ祖母が現役時代活躍した桜花賞2着ロンドンブリッジ。過去2年より馬場は合う可能性がある。ただこの馬は基本的にコーナーがたくさんあるコースは不向き。前走のようなまくりが合う馬でもない。何度と指摘しているが大逃げこそがこの馬の真骨頂。今回はパンサラッサの存在もありこの馬向きのタフな流れでの競馬が出来れば2,3着ならあり得るかも。

 

⑯タイトルホルダー 3歳 横山和 岡田スタッド 評価B

ドゥラメンテ 母父サドラーズウェルズ系 母母父ミルリーフ系

この馬に関しては能力、血統評価うんぬんよりも最悪の馬番に入ったことが問題。大外は過去に来ているが⑯番は過去23回で一度も馬券になったことがない、まさに死のゲート。枠順抽選でラスト3に残ったが④、⑨、⑯の3つが残っていて最悪の⑯を引いてしまった。これが姉のメロディーレーンが入った④だったら……と運の無さを感じる。抽選前では世間の評価同様にクロノジェネシス、エフフォーリアの次あたりの評価だった馬、先行有利馬場でどこまで粘れるか。

 

 

以上、有馬記念出走馬の血統診断でした。

最後にタイトルの『6頭立て』の意味ですが、本来予想のところで触れるつもりでしたが、枠順確定であまりに露骨だったのでここで言っておきます。

もちろんガチで枠順抽選していたわけですけど、結果的にノーザンF生産馬6頭が4~6枠に見事揃って入りました。有馬記念は3年連続ノーザンF生産馬が1~3着を独占。例年通りなら⑦⑧⑨⑩⑪⑫の6頭BOXで当たることになるのですけど。実際有力だと思いますが、今年はエアレーション無し馬場。(そもそもノーザンF生産馬はエアレーション馬場が得意なので)今年は紛れが考えられますので土曜の馬場で最終確認して決断しようと思います。あと、もう一つ安直な予想法がありますがそれはまた後日の予想に改めて指摘しようと思っています。