脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

3/20日曜阪神大賞典&スプリングSの予想、3/21月曜フラワーカップの予想結果

kakikenです。

 

日曜阪神11R 阪神大賞典 芝3000М

(予想)

切れない差し馬キングカメハメハ産駒ユーキャンスマイルが2年連続好走しているレースです。そういうタイプが好走するレース。

いますね、一頭。

マカオンドール

昨年の菊花賞で出走していれば本命にしていた馬。ノーザンFのゴールドシップ産駒というレア感(ゴールドシップ産駒はマイネル系やマイナー牧場が多い)からデビュー当初から注目していましたが、切れ味の無さでツメの甘いレース、敗戦を繰り返していました。スピードが足らないのが原因でしたが長距離ならその不安無し。このレース相性の良いステイゴールドゴールドシップ産駒ですし、唯一の不安材料・吉田隼に乗り替わりというのを除けば現状ディープボンドとの一騎打ちというのが見解です。

⑪ディープボンド

この2頭が抜けているイメージ。

ですが! 

このレース、基本堅い決着なのですが、実は1番人気と2番人気で決まるケースはほとんどないです。

3,4、5番人気あたりが絡みやすいです。

レース適性で言えば3番手に挙げるべきは

⑧ユーキャンスマイル

ですが、重賞やGⅠではよく指摘しますがこのレースも7歳以上はほぼ来ないです。

このレースで相性の良いステイゴールドオルフェーヴル産駒の2頭

③シルヴァーソニック

⑦アイアンバローズ

さらにはハーツクライ産駒

⑥キングオブドラゴン

あたりに流せば良さそうです。

ただ先週の中山のように阪神も少し馬場が荒れて血統的には重さのある血統が好走しやすくなっているので穴馬の激走もあり得ます。血統で言えば、

⑤ゴースト

母母父が重いタフ血統ハイペリオン系、ここに爆発力を感じます。基本能力的には足りないのですけど。

 

結論として⑨マカオンドールと⑪ディープボンドの一騎打ちムードも傾向的にはこの2頭の間に何かが紛れる可能性がある。

イメージとして⑪ディープボンドが勝って、マカオンドールが3着です。

三連複⑨⑪ー③⑤⑥⑦ 馬連馬単)⑪ー③⑤⑥⑦ ワイド⑨ー③⑤⑥⑦

みたいな感じです。

(結果)

1着⑪ディープボンド    1番人気

2着⑦アイアンバローズ   5番人気

3着③シルヴァーソニック  3番人気

4着⑨マカオンドール    2番人気

6着⑥キングオブドラゴン  4番人気

12着⑤ゴースト      11番人気

 

 

傾向通りの結果。人気サイドですが1番人気と2番人気では決まりませんでした。

2番人気マカオンドールは4着。唯一の不安材料と書いた吉田隼騎手、やってくれました。菊花賞でのステラヴェローチェの騎乗のイメージがあり不安でしたがまさに同じ結果の4着。ある意味予想を裏切らない騎乗にはさすが所詮ローカル競馬の主戦騎手レベル、3着川田騎手との差を見ました。

能力が抜けているディープボンドが勝ち、相性の良いステイゴールドオルフェーヴル産駒2頭が2,3着。

そして馬券にならない7歳馬ユーキャンスマイルは5着。

キングオブドラゴンは逃げて6着。初のオープン戦が重賞でしたが能力より適性、ハーツクライ産駒よりステイゴールド系の方が適性が合う馬場ということです。

12着ゴーストは良馬場まで回復した馬場ではさすがにやりすぎでした。

マカオンドールの4着以外は納得のいく結果でした。

 

 

日曜中山11R スプリングS 芝1800М

(予想)

結論から言えば人気馬ばかりのチョイスになってしまいました。

そんな簡単なレースではないのでちょっと引っ掛かりますけど具体的に挙げます。

日曜は稍重あたりでしょうか? 回復途中の走りにくい馬場の可能性があります。そういう馬場が合いそうなのがハービンジャー産駒。

⑫アライバル

東京や新潟の速い上りの出る馬場で好走している点は引っ掛かりますが血統でいけばハービンジャー産駒のこの馬が一番馬場が合いそうではあります。

 

このレースはステルヴィオ、エメラルファイト、ガロアクリークのように将来的には芝1400Мタイプのマイラーの馬が好走していますので、そのタイプの馬をチョイスします。

①ビーアストニッシド

ダンチヒアメリカンペイトリオット産駒の時点で芝1400Мタイプです。この産駒でここまで好走しているのが驚きですが、日曜が渋め残りならダンチヒ系の血がハマりやすいので、先週あたりから外枠が好走している芝1800Мという点が気になりますがその点を除けば引き続き好走可能。

⑧アサヒ

ダイワメジャーカレンブラックヒル産駒。この時点で芝1400Мタイプ。マカオンドールではないですけど、カレンブラックヒル産駒でノーザンF生産馬というのがレアキャラ。ここまで能力の高さを感じる安定した走り。前走のような極端な追い込み競馬では届かないでしょうけど、母父がダンチヒ系でさらには重い馬場が得意のカレンブラックヒル産駒なのでハマれば1着の可能性大。

⑨ソリタリオ

陣営が距離に不安を感じているようでここがマイル路線かクラシック路線の分岐点。この馬の祖母ライラプスということで芝1400Мタイプのマイラーになる可能性が濃厚です。勝つイメージは無く2,3着の印象。

前日売りでは1~4番人気の4頭。ちょっとひねって重馬場限定穴馬を1頭チョイス。

⑬オウケンボルト

ステイゴールドフェノーメノ産駒。大外枠のステイゴールド系と言えば中山芝1800Мで先週ハマったパターンです。血統構成がマイナーで固められて買えないイメージばかりですけど、強調材料として祖母が中山芝1800Мのフラワーカップ勝ち馬バゴ産駒オウケンサクラ。バゴの血が今の重めの中山の馬場は合っているので稍重あたりの走りにくい馬場で期待してみたい一頭です。

①⑧⑨⑫⑬

(結果)

1着①ビーアストニッシド  5番人気

2着⑫アライバル      2番人気

3着③サトノヘリオス    6番人気

9着⑬オウケンボルト    9番人気

10着⑨ソリタリオ      3番人気

11着⑧アサヒ        1番人気

 

 

「フジテレビ賞スプリングSでライバル局アサヒは来ない」とかくだらない冗談を思っていたのですが本当に来ませんでしたね。

まあ理由は展開がアサヒには全く向かない逃げ、2番手のワンツー、そしてコースロスなくインを立ち回ったサトノヘリオスが3着。

内枠、先行有利の馬場でした。

印象的だったのはスタート直後外から先行を主張したアライバルのルメール騎手。展開を読み切っての先手主張。結果1着は逃しましたが2着と賞金加算に成功。ここがね、阪神大賞典で批判した騎手との違い。

一流は読みが鋭く迷いがないです。

逃げ先行馬場で内枠有利。もちろん馬場適性の問題もありますけど、能力の差という感じではない結果。アサヒ、ソリタリオ、オウケンボルトは後ろ過ぎでした。ただそういう不利な馬場でも好走するのが強さですから、そう考えるとGⅠレベルの強さはないということですね。

馬場は稍重でした。血統でいえばダンチヒ系産駒のワンツーでした。土曜稍重で行われたファルコンステークス3着だったオタルエバーも母父ダンチヒ系、回復途中の馬場はダンチヒ系が強いということです。

ただこのレース好走したから皐月賞でも期待できるかと言えば微妙です。

ここで権利を取った馬より皐月賞で面白いのは土曜阪神若葉ステークスで2着したヴェローナシチー新馬3着未勝利1着の後、京成杯3着、すみれステークス3着、若葉ステークス2着。父エピファネイアで悪くないですし、弥生賞3着ボーンディスウェイと似た皐月賞で穴を開けそうな馬キャラです。

 

 

月曜中山11R フラワーカップ 芝1800М

(予想)

日曜のスプリングSが逃げ、2番手のワンツー。馬場が渋ってもっと外差しが決まると思いましたが全く逆。

月曜日も恐らくこの傾向は変わらないでしょう。

実際過去のフラワーカップもほぼ先行決着。先行する馬を選べばいいのですけど、先行タイプが大半のメンバーで全く読めず。

これと言って強調できる材料のある馬がいない。血統でいうとハーツクライルーラーシップなどトニービンの血がある血統がいればそれをチョイスという感じですがそれも不在。混沌としすぎです。

先週や日曜の芝1800Мの感じでいうと欧州色のある重い血がいいです。さらに牝馬限定戦芝1800Мにいい血統としてロベルト、サドラーズウェルズの血が良くそれらの血統がある馬の中からチョイスします。

今の中山や例年好走しているイメージに合っている馬として

③シンティレーション

日曜中山9R芝1800Мスピカステークスを勝ったホウオウエミーズとほぼ似た血統構成。父ロードカナロア母父アグネスタキオン母母父サドラーズウェルズ系。

⑧ダイム

先週中山芝1800Мでハマったオルフェーヴル産駒。そして母父がサドラーズウェルズシングスピール、母母父がミルリーフ系ダルシャーンと欧州色の濃い血統構成。こういった血統は牝馬限定芝1800Мではよく好走します。さらにフラワーカップは前走芝2000М経由の馬が好走傾向にあり、この馬はそれにあてはまります。

この2頭と似ている感じが

⑨キタサンシュガー

これも先週中山でハマったブラックタイド産駒のキタサンブラックが父。母父がサドラーズウェルズ系。悪くないですけど、キタサンブラック産駒はスピードが無さ過ぎる感があり重賞では厳しい可能性がありますので今回は切ります。

 

ロベルト系の血がある馬では

⑩デインティハート

ロベルト系でも特にシンボリクリスエスが父のエピファネイアが合うと思います。この馬の母母父デインヒルもいいです。問題は母父ゴールドアリュール。母父ゴールドアリュールで芝の重賞で好走した馬は恐らく皆無。その点が微妙。ただ微妙な馬ばかりなので消去法でこの馬が好走する可能性はあります。

一見ハマってそうだがズレを感じる人気馬として、

①スタニングローズ

キングカメハメハ母父クロフネ母母父サンデーサイレンス。渋った馬場が乾いた良馬場はキングカメハメハが走るので悪くはないですが、ちょっと古い血統構成で、軽いイメージがあり、重いイメージの今の中山では微妙です。

モカフラワー

スクリーンヒーロー母父キングヘイロー母母父オペラハウス。父がロベルト系で母母父サドラーズウェルズ系でハマっているとも言えますが、スタニングローズ同様古い血統構成。重さの面で物足りません。

ただし月曜の馬場が乾いて馬場が硬化して軽くなった時はこの2頭が有力です。

 

ちなみに今の中山馬場が合うイメージがゼロなのが、

②パーソナルハイ

⑫ティズグロリアス

ディープインパクト産駒で母系がアメリカンなダート系で東京向きだと思います。

 

 

結論として買いたい馬は

③⑧⑩

 

付け足すとして、重さがある馬場は

③⑧⑨⑩

予想より軽く硬い馬場なら⑧⑨を切って①⑥を足す感じ

①③⑥⑩

(結果)

1着①スタニングローズ        2番人気

2着⑤ニシノラブウインク       9番人気

3着③シンティレーション  1番人気

4着⑧ダイム          8番人気

5着⑩デインティハート   5番人気

 

私のチョイスした3頭は3,4、5着。

一番期待したダイムが8番人気4着と毎度毎度の結果。

「また4着かよ」と思いつつも有利不利の激しい今の中山の馬場、内枠のシンティレーションはともかくダイム、デインティハートは枠や位置取りの差でしたね。

間違ったチョイスではなかったです。

結果的にはロスなく乗った道中2番手,3番手の馬のワンツー。この日はある程度差しが届く印象もありましたが例年傾向通り先行決着でした。

勝ったスタニングローズは今回、多少重い馬場ではありましたが枠、位置取りなど上手くいきました。さすが川田騎手でした。

悔しいのは2着ニシノラブウインクです。この馬は父エピファネイアで母父アグネスタキオンで、シンティレーションとデインティハートを足して割ったような血統構成でしたから気にはなっていました。実はこの馬前走のフェアリーSで高い評価をしていた馬でして、案外の負けで今回軽視してしまいましたがこれが失敗でした。買うレースが一つ早かったようです。この馬の2着のせいでダイムが4着なので、よくあるパターンですが皮肉な結果でした。

3着シンティレーションはちょっとスムーズさを欠いた分の3着どまりでした。

4着ダイムは道中後ろ過ぎ。直線インを突いてよく伸びましたが展開的に精一杯でしたね。5着デインティハートも同じ、早めに仕掛けましたが前が止まらない馬場でした。

予想で名前を挙げた他の馬たちの結果。7着キタサンシュガー、8着モカフラワー。重賞では足りない印象です。ディープインパクト産駒で合わないと指摘したパーソナルハイは3番人気6着、ティズグロリアスは7番人気9着。重賞を使うような馬ですから素質や期待が高い馬なのでしょうから、次走以降東京なら巻き返せると思います。

 

 

以上日曜、月曜の重賞を振り返りました。

昨年中山はエアレーション無し馬場で開催が後半に進んでも基本先行有利が続きましたが今年もそうなりそうな雰囲気です。今後中山は差し馬は評価を下げた方がいいかもしれません。

さて今週末は中京芝1200МのGⅠ高松宮記念

もうこのブログではお馴染みのフレーズですが中京は今週末はBコース初週です。今年はあの法則がハマるでしょうか? 

枠順確定をまずは注目したいです。