kakikenです。
今回は今週末のGⅠ桜花賞の出走馬血統診断です。
先週大阪杯で最終決断は目も当てられない予想になりましたが、血統診断では1着ポタジェ2着レイパパレを高評価し、エフフォーリアとジャックドールは血統ではイマイチと評価しました。
桜花賞でもしっかり診断していければと思います。
血統的にみれば、今年の牝馬クラシックはヤバいです。
桜花賞で来そうな馬が見当たりません。
血統だけで見ると重馬場が合いそうな馬が多いですが、近年良馬場だと毎年のように桜花賞レコードが出る高速決着が多いです。
そこで今回は総合評価に加えて、重馬場向き、高速決着向きかどうかを診断します。
①ナムラクレア 総合評価C 重馬場B 高速決着D
芝1200~1400の馬。重馬場なら好走可能だが良馬場では苦しい
②カフジテトラゴン 総合評価C 重馬場B 高速決着B
新馬戦を芝で惨敗後ダートを使っている。母父ダラカニがスピード不足の原因。恐らく最低人気になるだろうし、さすがにキズナ産駒の爆発力をもってしても厳しいだろうがタフさが問われる重馬場や高速決着は合う。
③アルーリングウェイ 社台系 総合評価B 重馬場B 高速決着B
母父フレンチデピュティ 母母父エンドスウィープ(フォーティナイナー系)
この馬は母系がいい。先週も指摘したが今の阪神はフレンチデピュティ系の血がハマり血統。フレンチデピュティは重馬場イメージがあるが昨年ソダシのように高速決着対応する柔軟性がある。母母父エンドスウィープも桜花賞馬を輩出している血統。
しかしジャスタウェイ産駒は底力に欠ける種牡馬なので好走する可能性が高いものの4着5着になりそうな脆さを感じる。
④パーソナルハイ 総合評価C 重馬場C 高速決着C
父ディープインパクト 母父City Zip(ミスタープロスペクター系)母母父Tiznow
桜花賞出走する最後のディープインパクト産駒。ディープインパクト産駒が得意な阪神マイル戦だが、さすがに好走する馬ならば前々走16着だった阪神JFでもっと好走しているはず。
⑤ピンハイ 総合評価C 重馬場D 高速決着B
母父ジャングルポケット 母母父フジキセキ(サンデーサイレンス系)
母父ジャングルポケットなので硬い馬場、高速馬場は合う。ただ血統構成のバランスが悪いのでGⅠ向きではない。
⑥ウオーターナビレラ 総合評価C 重馬場B 高速決着C
父シルバーステート(ディープインパクト産駒)
母父キングヘイロー(ダンシングブレーヴ系)母母父マヤノトップガン(ロベルト系)
シルバーステート産駒は新馬戦ペースが合う馬でスローのヨーイドン競馬向き。母系からは重馬場が合う印象。逆にハイペースのレース、高速決着は向かない。
⑦サブライムアンセム ノーザンF 総合評価B 重馬場B 高速決着B
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)母母父サンデーサイレンス
前走フィリーズレビューで本命にしたように芝1400Мがベストの馬。本来C評価の馬だが今年の低レベルメンバーで繰り上がりB評価。切れ味勝負は向かない馬なので重馬場か良馬場なら高速決着が合う馬。
⑧スターズオンアース 社台F系 総合評価B 重馬場B 高速決着B
母父Smart Strike(ミスタープロスペクター系)母母父Mousun
この馬は母系のバランスの悪さ、底力の無さから評価が低かったが、そのバランスの悪さから勝ちきれないものの安定して走るあたり予想以上に能力が高いのかもしれない。
未だ半信半疑だが今回も好走すればオークスも好走するだろう。
⑨クロスマジェスティ 総合評価C 重馬場C 高速決着C
父ディーマジェスティ(ディープインパクト産駒)母父カリズマティック(ストームバード系)母母父サクラユタカオー(テスコボーイ系)
スピード不足、血統バランスからも見劣りする。GⅠでは厳しい。
⑩ライラック 総合評価C 重馬場B 高速決着C
母父キングカメハメハ 母母父フジキセキ(サンデーサイレンス系)
ハイペースよりヨーイドン競馬が合う印象。オルフェーヴル産駒なので重馬場でならチャンスはありそう。
⑪ラブリイユアアイズ 社台F 総合評価C 重馬場B 高速決着C
父ロゴタイプ(サドラーズウェルズ系)母父ヴィクトワールピサ(サンデーサイレンス系)母母父デインヒルダンサー(ダンチヒ系)
マイナー種牡馬ロゴタイプ産駒なので人気にならないが安定して好走している。血統構成のバランスが悪く2歳GⅠ止まりのイメージが強い。
⑫ベルクレスタ ノーザンF 総合評価B 重馬場B 高速決着B
母父Numerous(ミスタープロスペクター系)母母父Kenmare(ゼダーン系)
スターズオンアース同様に相手なりに走っているが、こういう馬ほどGⅠのペースが合う印象がある。重馬場、高速決着ともにこなせる血統構成。
⑬ラズベリームース ノーザンF 総合評価C 重馬場C 高速決着C
母父ファルブラヴ(フェアリーキング系)母母父サンデーサイレンス
芝1400Мベストの馬が合うアネモネSでは好走したが、柔軟性に欠ける血統構成で阪神マイルが合う印象はない。
⑭プレサージュリフト ノーザンF 総合評価C 重馬場B 高速決着C
母父ディープインパクト 母母父Souvenir Copy(ミスタープロスペクター系)
ハービンジャー産駒といえばブラストワンピースが代表産駒だが、安定感が無い。馬場が合わなければ大敗するような血統。この馬の母系はスプリントタイプが多くその点からもこの舞台がマイナスに出るリスクが高い印象。
⑮アネゴハダ 総合評価C 重馬場B 高速決着D
父キズナ(ディープインパクト産駒)母父ウォーエンブレム(ミスタープロスペクター系)母母父Starborough(ヌレイエフ系)
スピード不足を感じる血統構成。重馬場が得意な母系なので重馬場ならという印象。
⑯サークルオブライフ 総合評価C 重馬場B 高速決着C
父エピファネイア(ロベルト系)母父アドマイヤジャパン(サンデーサイレンス系)
母母父タイキシャトル(ヘイロー系)
母系の評価では底力不足、冬の2歳GⅠだから勝てたという評価。正直3歳GⅠでは良馬場なら消しの評価。ただこの低メンバーなので好走する可能性が無いわけではない。
⑰フォラブリューテ ノーザンF 総合評価C 重馬場B 高速決着C
父エピファネイア(ロベルト系) 母父アドマイヤベガ(サンデーサイレンス系)
母母父Topsider(ノーザンダンサー系)
母系が野芝血統なので、週末の馬場が野芝適性が問われる馬場になれば浮上するが、イメージ的に中山競馬場のマイル向き、荒れ馬場、パワー馬場向き。
⑱ナミュール ノーザンF 総合評価B 重馬場B 高速決着C
父ハービンジャー(ダンチヒ系)母父ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
プレサージュリフト同様にハービンジャー産駒ということで不安定さがある。バランスを欠く血統構成だが母母父フレンチデピュティという点だけは評価できる。血統構成からは高速決着は向かない印象で馬場が合わなければ、1番人気濃厚だが大敗するリスクがある馬。
以上、桜花賞出走馬の血統診断でした。
血統的には不安定なハービンジャー産駒2頭⑱ナミュール、⑭プレサージュリフトが人気するという荒れる要素が高いGⅠだと思っていましたが、血統的にはどの馬も一長一短で、正直週末の馬場次第で好走凡走の明暗が分かれそうです。
現時点ではハービンジャー産駒よりはキングカメハメハ系ドゥラメンテ産駒の2頭⑧スターズオンアースと⑫ベルクレスタの方を評価しています。
ただ今年のメンバーはどの馬も血統は微妙です。
なので大阪杯のように血統がものを言うレースにならず、実績通り、人気通りで決まってしまう可能性もありそうです。
そうなると枠の有利不利、先行有利か差しが決まるかなど血統以外の要素の方が重要になってしまうかもしれません。
人気通りでも大波乱でも驚かない大混戦の桜花賞になりそうです。