kakikenです。
今回は今週末行われるGⅠ、NHKマイルカップの出走馬血統診断です。
このレースの血統的傾向はマイル戦ながらディープインパクト、キングカメハメハといった王道血統より芝1400М向きの傍流血統の方が好走傾向にあります。
特定の血統で注目すべきはデピュティミニスター(フレンチデピュティ)系です。2001年1着1番人気クロフネ、2着13番人気グラスエイコウオーのフレンチデピュティ産駒ワンツーでその存在がクローズアップされましたが、あれから20年以上たちますが安定的にハマり続け、昨年も母母父デピュティミニスターのグレナディアガーズが3着に来ています。
例年この時期の東京はフカフカ芝の重めの芝なので、その芝が合うか否か、またGⅠといえども今の東京はスローの上り勝負になりやすいので、スローペース向き、ハイペース向きの診断もしています。
アルーリングウェイ 社台F系 評価B ハイペース向き
母父フレンチデピュティということで要注目。母母父エンドスウィープもフカフカの今の重い東京芝は合う。血統構成から芝1400Мがベストの馬。ただ桜花賞が内枠先行有利の馬場で内枠で先行しての8着というのは能力的に物足りなさを感じる。
インダストリア ノーザンF生産馬 評価C スロー向き
2019年2着ケイデンスコールの半弟。父がロードカナロアからリオンディーズにかわってどうかというところ。マイル以下が合っていそうな血統構成。馬場はフカフカ芝より硬い馬場の方が合いそう。
オタルエバー 評価B ハイペース向き
母父リダウツチョイス(デインヒル・ダンチヒ系)母母父サンデーサイレンス
芝1400タイプの血統構成、前走ファルコンS組など好走馬の条件に合っている馬。母父ダンチヒ系もこのレース好相性。ただ今の東京のフカフカ芝よりは硬い野芝色の強い馬場の方が合う印象。
カワキタレブリー 評価C スローペース向き
父ドレフォン(ストームキャット系)
血統構成的には芝1400Мベストタイプ。重い芝が合いそうでフカフカ芝の今の東京も合う、本質時計が掛かるレース向き。例年平均1分32秒台の時計には対応できないだろう。
キングエルメス 評価B ハイペース向き
ザ芝1400Мの馬。いかにも2,3着するタイプの馬。重い芝が合っているのでフカフカ芝の今の東京も合う。切れる脚がないので自らハイペースで逃げてどこまで粘れるかという印象。
ジャングロ 評価B スローペース向き
父More Than Ready(ヘイロー系)母父Broad Brush(ヒムヤー系)
母母父デピュティミニスター
血統構成では1200~1400Мでマイルは合わない。なので逆にこのレース向きな面もある。硬い馬場向きでフカフカの今の東京の芝は合わない感じだが、母母父がデピュティミニスターということで軽視できない。時計面で限界がありそうで1分31秒台や32秒前半決着だと苦しい。
ステルナティーア ノーザンF生産馬 評価B ハイペース向き
母父ファルブラヴ(フェアリーキング系)母母父サンデーサイレンス
母父ファルブラヴなどフェアリーキング系が母系にある馬は1400,1800Мタイプに出るので1400Мタイプがいいこのレースは合う。能力が足りない可能性があるが、阪神凡走は坂や右回りが合わないとすれば今回巻き返す余地はある。
セイクリッド 評価D スローペース向き
母父マーベラスサンデー 母母父プレミアムサンダー(ネイティブダンサー系)
完全なダート血統。父がダンチヒ系アメリカンペイトリオットなので芝でも対応可能だがさすがにGⅠでは厳しい。重不良馬場でどこまでという印象。
セリフォス 評価A スローペース向き
父ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)母父Le Havre(ブラッシンググルーム系)
母母父Freedom Cry(ヌレイエフ系)
血統構成的に芝1400Мタイプ、ダイワメジャー産駒もこのレース好相性。母系も今のフカフカ芝は合っている。不安は休み明けの仕上がりだけ。
ソネットフレーズ ノーザンF生産馬 評価C ハイペース向き
父エピファネイア(ロベルト系)
血統構成的にはこのレース向きではない。フカフカの重さのある今の芝より硬く軽い馬場の方が向く印象。例年の好走タイプからは外れる。
ソリタリオ ノーザンF生産馬 評価B スローペース向き
父モーリス(ロベルト系)
芝1400Мタイプではないが、マイル戦がベストの血統構成。母母父フレンチデピュティというのが強み。ただ母系からは硬い馬場の方が向く印象で、例年の好走タイプからも外れる。
タイセイディバイン 評価B ハイペース向き
母母父ドクターデヴィアス
血統構成では芝1400Мベストの馬だが、血統構成だけでいうとこのレースで来る感じはない。ただし母母父ドクターデヴィアスはフカフカ芝の重い芝が合うので今の東京芝は合うはず。馬自身の能力は高く、馬キャラ的には2,3着に来るタイプ。
ダノンスコーピオン 評価B ハイペース向き
母父Sligo Bay(サドラーズウェルズ系)母母父In Excess(カロ系)
父ロードカナロア、母父サドラーズウェルズ系と悪くない血なのだがこの2つの組み合わせとなると微妙。東京コースへの適性も微妙で、正直切れる脚が無い馬なので切れ味勝負になると大敗もありえる。
ダンテスヴュー 評価B スローペース向き
父キングカメハメハ 母父フレンチデピュティ
母父フレンチデピュティなのでマークは必要だが、馬場的にはエアレーションをしていない硬く軽い芝向き。エアレーション有りでフカフカ芝の今の東京は合わない印象。
トウシンマカオ 評価C ハイペース向き
母母父ウッドマン(ミスタープロスペクター系)
芝1200,1400Мタイプ。重い芝、重い馬場、荒れ馬場など時計の掛かる芝が合う感じだがさすがに良馬場のGⅠでは厳しい印象。
フォラブリューテ ノーザンF生産馬 評価C スローペース向き
父エピファネイア(ロベルト系)母父アドマイヤベガ(サンデーサイレンス系)
母母父Topsider(ノーザンダンサー系)
母父アドマイヤベガということでエアレーション無し、野芝色の強い馬場が合う血統構成なので今の東京芝は微妙。今の東京芝は重馬場になると野芝色が出やすいので重馬場ならチャンスはありそう。
プルパレイ 社台F系 評価C スローペース向き
母父フサイチペガサス(ミスタープロスペクター系)
母母父Holly Bull(ヒムヤー系)
芝1200,1400Мタイプ。エアレーション無し、野芝色の強い硬い芝の方が合うので今の東京のフカフカ芝は合わない感じ。
マテンロウオリオン 評価B スローペース向き
セリフォス同様ダイワメジャーだがこちらは母系がエアレーション無し、硬い馬場向きなので今の東京芝は適性的には微妙。
以上NHKマイルC出走馬血統診断でした。
正直どの馬も中途半端な感じでした。現状、唯一A評価したセリフォスが一番合っているという感じですが絶対軸というレベルの馬でもないです。
デピュティミニスターの血がある4頭には注意が必要ですが、ジャングロは近年傾向ではでは消しの馬なので、逆にそういう馬が好走している今年の3歳重賞なので怖い存在だと思います。
馬キャラ的には芝1400Мベストタイプのキングエルメス、タイセイディバインの2頭に注目しています。
今年2022年1~5月までの芝レースはエアレーション無し、硬い野芝色の強い馬場でのレースが多かったので、今の東京は真逆に近い馬場と言えます。トライアルなど今年の重賞実績より適性の有無がポイントだと思います。
馬場が硬化する可能性もあります。それは『土曜夜から雨、翌日曜が快晴で30℃』という急激に馬場が乾燥する時です。予報では土曜に東京は雨予報がありますからそのパターンにハマる可能性があります。
今週末も雨の影響を受けそうなので厄介ですけど、何とか馬場に合った馬を選んで的中できるように頑張ります。