脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

異質な馬場でも傾向通りの結果で的中!~5/15日曜東京・ヴィクトリアマイルの予想結果~

kakikenです。

 

日曜の東京は良馬場。

良馬場になれば走りやすくなると思われがちです(私もそう思いました)が、ヴィクトリアマイルでの逃げ馬18番人気ローザノワールの異常な粘りを見て「これはおかしい」とレースを詳しく分析した結果、最後の直線が土曜の渋めの残りの馬場から完全な良馬場に回復したことで、逆に走りにくい荒れ馬場になっていたことが分かりました。

 

詳しくは後ほど書くとして、日曜の重賞を振り返ります。

日曜東京11R ヴィクトリアマイル 芝1600М

(予想)

ホエールキャプチャヴィルシーナリスグラシュー

3歳牝馬3冠レースで2,3着と惜敗した馬たちです。昨年マジックキャッスルも秋華賞2着。以前も触れましたが、春東京4週目あたりの好走する馬の特徴が新馬戦から連勝する馬よりも、デビューしてから人気になるけどなかなか勝てないツメの甘い馬たちです。今回のメンバーで言えば2,3着多い馬はいますが当てはまるのが

④マジックキャッスル 昨年3着

⑪ファインルージュ  桜花賞3着 秋華賞2着

⑮アンドヴァラナウト 秋華賞3着

木曜の記事で書きましたがこの中では⑪ファインルージュが異なる馬場でも安定して走っているので馬キャラ的に一番合うと思いました。唯一の懸念材料はヴィクトリアマイルと馬場質が似ていた昨年オークスの大敗ですが、敗因が距離とすれば今回も好走できると思いました。

⑮アンドヴァラナウトも愛知杯大敗を除けばデビューから安定して走っています。ただしこの馬は祖母が名牝エアグルーヴで、こういう名牝母系は硬化した馬場、野芝色の強い馬場が合うのでエアレーションでまだまだフカフカ芝の今の東京は合わないと思っていました。しかし土曜雨上がりの硬化した馬場での京王杯スプリングカップエアグルーヴ母系のスカイグルーヴが2着したことで日曜も同じく硬化した馬場なら好走可能だと考えています。

④マジックキャッスルは近走がさっぱりで能力落ちもあり得ますがリピーターが来やすいレースなので今回も押さえます。

土曜の硬化した馬場が続くなら

⑤ソダシ

前回少し触れましたがレコード勝ちした桜花賞の馬場が硬化した東京の馬場と酷似していましたから、こういった馬場ならソダシが合うはず。木曜の血統診断でも触れましたが例年この時期の東京は北海道実績のある馬が好走する特徴もあり、この馬は札幌2歳S勝ち、昨年札幌記念でも強い勝ち方をしているので今回の舞台はベスト条件です。

 

あとは人気で川田騎手も自信満々、血統にハマりのデピュティミニスター系クロフネが母父にある⑬レイパパレ。6頭目②ソングライン。高速決着もこなせますし、血統も母系がシンボリクリスエス母母父アグネスタキオンと今の東京の重めの芝質は合っています。ただ硬化した馬場は合わない可能性があります。

 

さすがに6頭BOXは出来ないので絞ります。

結論として、

好走馬キャラとして一番ハマっていると考えて⑪ファインルージュ、今年GⅠ未勝利のルメール騎手に期待です。

⑪ー②④⑤⑬⑮

日曜が高速決着、馬場硬化でキングカメハメハ馬場になれば⑤ソダシ流し、⑮アンドヴァラナウト流しでもいいのかな~と思っています。

(結果)

1着⑤ソダシ        4番人気  道中4番手

2着⑪ファインルージュ   3番人気  道中6番手

3着⑦レシステンシア    6番人気  道中2番手

4着⑩ローザノワール   18番人気  逃げ馬

5着②ソングライン     2番人気  道中8,9番手

12着⑬レイパパレ      1番人気  道中3番手

14着⑮アンドヴァラナウト  7番人気  道中8,9番手

17着④マジックキャッスル 11番人気  道中12番手

 

私の軸馬⑪ファインルージュが3番人気2着。馬キャラでベストタイプと判断して軸にしたことが成功しました。

そして木曜の血統診断で唯一A評価をした⑤ソダシが勝利。予想で触れましたがやはりこの時期の東京は北海道実績が重要だということがわかりました。

馬連⑤ー⑪2010円、ワイド⑤ー⑪730円的中、傾向通りで買える2頭のワンツー、納得いく結果でした。

 

結果だけ見れば前残り、先行有利のレースでした。しかし単なる前残りレースと片づけられないのがローザノワールが好走して、レイパパレが大敗したところでしょう。

私も見落としていましたがローザノワールはダート実績が目立ちますが実は函館クイーンSで最低12番人気で差のない6着、デビュー戦、2戦目の函館芝1200Мでも6着、4着と今の東京馬場に合う馬だったようですが、レイパパレがここまで負ける理由は何かを考えました。

マイル戦が合わなかった? レイパパレはデビュー、2戦目とマイル戦で連勝しています。それは言い訳にならないと思います。仮に久々のマイル戦で戸惑っても12着大敗は無いです。敗因は馬場適性の無さでしょう。それだけ馬場が独特なのだとと考えられます。

例年のレースラップと比較して納得しましたのでここで紹介しておきます。

 今年良  1分32秒2 前半3F34秒7 中盤2F23秒3 上り3F34秒2

21年良  1分31秒0 前半3F34秒3 中盤2F23秒3 上り3F33秒4

19年良  1分30秒5 前半3F33秒7 中盤2F22秒4 上り3F34秒4

18年稍重 1分32秒3 前半3F35秒2 中盤2F23秒1 上り3F34秒0

 

同じ良馬場の昨年と比べるとよくわかります。前半昨年よりスローペースだったのに最後の直線上り3Fが0・8秒も遅い。これで最後の直線の馬場が異質だとわかります。

18年の稍重とほぼ同じ時計から純粋な良馬場では無かったことがわかりますし、19年レコード決着と似た上り3Fにとどまったことからタフな持続力レース、いかに走りにくい馬場だったことが見えてきます。

おそらく土曜の競馬で直線が荒れてしまったことが原因でしょう。

この馬場からレシステンシアの3着には納得できます。

私はレシステンシアは基本切れ味の無い馬だと思っていますので上り勝負だと分が悪くハイペースでタフな流れにしないと残れないと思ってましたし、仮にタフな流れに出来ても良馬場なら上り33秒台が普通に出る東京コースなので合わないと最終判断して切りました。良馬場で東京にしては上りの掛かることで今回3着好走できました。

5着ソングラインは位置取りの差で負けた感じで、今回のタフな馬場は合っていたと思います。14着アンドヴァラナウトは野芝色の強い硬い軽い馬場向きでこういうタフな馬場は合わないし、レイパパレにしても重馬場の大阪杯は勝っていますが、本質的にエリザベス女王杯オールカマーなどのタフなレースで屈していることからタフな馬場は合わない馬だということが今回ハッキリしました。昨年3着で今回17着のマジックキャッスルは上り勝負になった昨年と真逆になったことがあるにしても負けすぎ、能力的衰えが出た結果だと思います。

あれこれ書きましたが結局ヴィクトリアマイルは、どうしても東京コースということで上りの速い切れ味タイプ、軽い馬場向きというイメージを持ってしまいますが、ツメの甘い馬がハマることから、重い馬場、切れ味ではなく持続タイプが合うということ、切れない馬を狙うレースだということなのでしょう。

 

以上、日曜の重賞予想を振り返りました。

結局ヴィクトリアマイルは木曜の出走馬血統診断で高い評価した2頭で決まりました。

土日の予想より的中に直結しているので皮肉なものですけどね。

今週末はオークス。昨年も自信満々の大本命だったユーバーレーベンが勝利してますし相性の良いレースです。

東京芝2400Мはダービーのように切れ味勝負の馬場になることがあるので適性の見極めが重要となりますが、現状の馬場は直線が荒れ模様なので、オークスに関してはヴィクトリアマイルと同様、持続タイプの切れる脚の無い馬が良さそうです(ダービーはコース替わりするので切れ味勝負になりやすいです)。

桜花賞の結果の記事でも書きましたが今年のオークスはスターズオンアースが2冠達成すると思っています。今の馬場なら切れ負け持続タイプのスターズオンアース向きになりそうですしね。軸は不動だと思っています。逆に切れ味タイプのナミュールは今回も不向きな感じ、桜花賞同様バッサリ切っていいかなと現状考えています。