脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

嗚呼(涙)また4着で不的中!~6/19日曜マーメイドS&ユニコーンSの予想結果~

kakikenです。

 

では日曜の重賞予想を振り返ります。

日曜阪神11R マーメイドS 芝2000М

(予想)

このレースは今年一番の大混戦重賞だと思います。

出走メンバーを見ても絶対要らないとわかる馬はゼロ。どの馬も血統、馬キャラ、ローテーションなど何らかの買い要素があります。

なぜそうなるかといえば、このレースは近年5番人気以下の馬が2頭馬券に絡み、パターンとして前走3勝クラス、2勝クラス(勝っていなくてもOK)の下級条件馬が当然のように穴を開けていることでどうしても広い視野でみる必要があるからです。

馬キャラで言えば勝ち味の遅い馬、どんな条件でも安定して好走できる馬、言い換えれば切れる脚の無い馬が好走している馬が狙えます。2歳戦,3歳クラシック戦線でも3着や4着とそこそこ好走するも格下の自己条件に戻っても2,3、4着を繰り返しているような馬が好走しています。

ただ今回のメンバーはこの条件に当てはまる馬が多くて馬キャラだけではチョイスできません。なので今回は今の阪神芝への適性が高い馬をチョイスします。

例えば土曜阪神メイン米子Sでは前年3着のクラヴァシュドールが今年も3着、一昨年2着だったラセットが13番人気4着。過去6月阪神で好走歴がある馬がそのままリピートして好走しやすい馬場だとわかります。

⑪クラヴェル

昨年2着馬。戦績から3,4着が多い馬で爪の甘い差し馬ですが、エアレーションされた初週のフカフカ芝の阪神の馬場でクッションを利用して弾ける脚を繰り出すイメージで今回も好走を期待します。

⑤トウシンモンブラン

前走休み明けの2勝クラスを勝っての参戦。この馬は未勝利勝つまで10戦要しましたが芝のレース12戦して5着以下無し。その初勝利も6月の阪神芝ということでこの時期の阪神芝への適性もあるはず。休養前の紫苑ステークスで5着から重賞でも十分勝負になると思ってます。

⑮ホウオウエミーズ

昨年5着。中山1800М専用機みたいな馬ですが、過去このレースの好走馬を見ていると芝1800Мに良績がある馬が穴を開けています。一昨年のマーメイドS3着リュヌルージュと似たタイプなので昨年同様の好走、展開次第で馬券圏内を期待します。

他では無難に⑨ルビーカサブランカ、③ソフトフルートなど人気どころを絡めてしまいたくなるのですがこのレースが人気馬同士で決まりにくい、人気馬が飛びやすいレースなので今回は以上の3頭の複勝、ワイド勝負。

⑤⑪⑮

(結果)

1着⑦ウインマイティー  10番人気

2着⑫マリアエレーナ    4番人気

3着③ソフトフルート    1番人気

12着⑪クラヴェル      8番人気

15着⑤トウシンモンブラン  7番人気

16着⑮ホウオウエミーズ  11番人気

 

チョイスした3頭は全くダメでした。酷い結果でした。ただハマっている馬が多かったのでこの結果も仕方無いと、外れてもサバサバしています。

稀に見る大混戦のレースでしたが結果的には実績のある馬3頭の決着。前走条件組が台頭するレースなのでオッズを見る限りみんなかなり惑わされていたようですが、今年は重賞実績のある馬たちのみで条件馬は絡みませんでした。

私も今回は「条件馬はちょっとパンチ足りないかな」と思っていましたがパターンに逆らって後悔したくなかったので、条件馬の中からトウシンモンブランをチョイスしましたが全くダメでした。15着惨敗のトウシンモンブランは能力もですが、馬場も初週よりは最終週のような荒れ馬場の方が合っているのかもしれません。

勝ったウインマイティーも当然候補には入っていました。オークス3着、阪神芝2000Мの忘れな草賞勝ち馬と馬キャラ、馬場実績、血統もハマっていました。ただ今回は6月阪神実績ということで当てはまらなかったので切りました。

今年の阪神は、2~5月の春開催はずっと内枠、先行有利の馬場が続いていましたが、この6月開催もその流れが続いているようです。そう考えるとクラヴェル、ホウオウエミーズは展開的には合わなかったようです。

2着マリアエレーナも血統がハマっていましたから候補には入っていましたが人気になると思って切りました。3着ソフトフルートも今回川田騎手なので人気になるので切りましたが、馬キャラ的にはこの馬が一番ハマっている馬でした。あとこの馬は昨年1番人気で8着とダメだったことから6月の馬場が合わないとも思いました。3着と馬券になったことはさすが川田騎手だと思いました。

結果的には10番人気が勝ったので今年も荒れたと言えますけど、実績上位の馬たちが来た堅いレースだったと感じています。

レースパターンより今年の阪神の異常すぎる内枠有利、先行有利の馬場を重視して予想すべきだったと反省しています。7頭BOXくらいで買えば当たっていたとは思いますがそれは結果論、とにかく予想が難解でしんどいレースでした。

 

日曜東京11R ユニコーンS ダート1600M

(予想)

東京は雨の影響を受けそうですがダートに関しては来そうな血統がある程度予想できるので馬場は気にせず予想します。

このレースにはパターンがあって前走オープン、重賞組が連対、1勝クラス勝ち組が3着という感じです。つまり馬連を買うなら前走オープン重賞組から狙うべき。1勝クラス勝ち組から買うならワイド狙いが無難と言えます。

血統的にはストームキャットキングマンボ、エーピーインディ系、ファピアノ系がハマっています。

これらの要素を加味してチョイスしたのが以下の4頭。

②セキフウ

この馬はストームキャット系でこのレース相性抜群のヘニーヒューズ産駒で母父キングマンボ。血統だけで行けば満点。前走ドバイの敗戦は距離が合わなかった印象、それで人気落ちなら今回狙いどころです。

コンバスチョン

父親がストームキャット系で母父がエーピーインディパイロでドハマり血統構成。セキフウ同様前走ドバイが距離が合わない印象でこの馬も狙いどころです。

⑥ジュタロウ

前走1勝クラス勝ち組からはこの馬をチョイス。父アロゲートファピアノ系、母父がエーピーインディマインシャフトと血統的には合っていて、戦績からもパサパサダートより水分含んだダートが合うので雨の影響が残るなら期待大です。

⑪ヴァルツァーシャル

ドバウィ母父ファピアノエンパイアメーカー。前走オープン青竜S4着だが青竜S組ではユニコーンSが合っている血統はこの馬だと思われます。

この4頭で馬連、ワイド狙います。

②③⑥⑪

人気の⑦リメイクは血統的にもハマっていてチョイスしても良かったがラニ産駒というのが東京ダート1600Мでは微妙だと判断し、今回切りました。青竜S勝ったハセドンはモーリス産駒というのが微妙なので切りました。

芝実績のある馬が3頭参戦しています。3頭ともキングカメハメハ系産駒なので雨の影響で脚抜きのいい軽いダートならハマりそうで怖いですが、本質的にダート向きではないのでチョイスからは外しました。

(結果)

1着⑤ペイシャエス    7番人気

2着②セキフウ      9番人気

3着⑫バトルクライ    8番人気

4着⑪ヴァルツァーシャル 6番人気

9着③コンバスチョン   4番人気

10着⑥ジュタロウ     3番人気

 

東京は予想より全然雨が降らずほぼ土曜と変わらずの良馬場でした。この段階でチョイスした4頭の中ではジュタロウは消えたと思いました。ただ残った3頭は馬場不問でいいと思っていたので当然期待していました。

まずレース直後思ったのは⑪ヴァルツァーシャルの騎乗。外から勢いよく伸びて差し切り勝ちかと思って一瞬歓喜したのですが、最後失速して唖然。相当手応えが良かったのであんな騎乗になったのでしょうけど、最後の失速は明らかに仕掛けミス。

また4着。怒りより呆れました。「あの騎手なら仕方ないな」と諦めました。

三浦騎手、相変わらずです。さすが1年目がピークの騎手。何度も思っていることですが「こいつ中央GⅠは一生勝てない」と今回も思いました(余談ですがこういうやらかした騎手が次のレースで好走するというのが私の中の『競馬あるある』ですが案の定、次の12Rでは4番人気3着していました。私も買っていたので的中はしましたが、配当が全然違いますので悔しさは収まりませんでした)。

 

勝ったペイシャエスは最後までチョイスに悩んでいた馬。このレースは青竜S組が強いレースで私は⑪ヴァルツァーシャルをチョイスしたのですが、青竜Sでは先行2番手の競馬でかなり粘っての5着だったので怖いと思っていましたが雨で脚抜きのいいダートを想定していたので最終的に切ってしまいました。「良馬場なら怖い」と思っていましたがその通りの結果になってしまいました。

2着セキフウは予想で「血統では満点」と評価しましたが期待通りの好走でした。道中内でロスなく競馬したデムーロ騎手の好騎乗でした。個人的にはこの馬イチオシだったので単複買っていたので単勝取り逃して悔しかったですが複勝610円は美味しかったです。

3着バトルクライも青竜Sで良い脚を使っていて面白い存在でしたが東京ダート1600М実績未知数のイスラボニータ産駒ということで切りました。3着バトルクライと4着ヴァルツァーシャルとの差はロスの無い競馬をしたバトルクライと外ぶん回したヴァルツァーシャルの騎乗の差です。

9着コンバスチョン、10着ジュタロウは良馬場より重馬場の方がいい馬なのでこの結果も仕方なしです。

 

 

以上、日曜の重賞予想を振り返りました。

今週末は春GⅠ最終戦宝塚記念です。出走登録馬を見て『パンサラッサ出走でタフなレースになりそうだな。そうなるとサンレイポケットが絶対勝負になる。もし重馬場になったら重馬場の鬼マルジュが母母父にあるヒートオンビートが面白い!』なんて思っていたのですがこの2頭は除外対象でほぼ出走は絶望的だとか。穴馬候補を失って少し落胆していますが、木曜夕方の出走馬確定まで何が起こるかわからないので一縷の望みを抱いて出走馬確定を待ちたいと思います。

今週木曜夜、春GⅠで好調だった出走馬血統診断の宝塚記念編を公開します。