脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

読み通りのキンカメ馬場でしたが……~9/10土曜・中山紫苑ステークスの予想結果~

kakikenです。

 

まずは前回冒頭の『血統的に面白いのが土曜中京8レース②ホウオウバニラです』の結果から。

ホウオウバニラは3番人気2着でした。

上位人気3頭の決着でしたが宣言通り、勝ち負けはしてくれました。この日の中京は稍重でしたが、いかにも野芝開催らしい野芝血統向きの馬場ではありました。

ホウオウバニラの母父アカテナンゴ。9月開催では信頼できる血統です。

芝レースは全体的に読み通りの結果となった土曜でしたが肝心なのが……。

 

では土曜の重賞予想を振り返ります。

土曜中山11R 紫苑ステークス 芝2000М

(予想)

野芝開催といっても近年はエアレーション効果などで野芝っぽくない馬場でスタートすることが多くなっています。

昨年の予想は野芝色の強い血統の馬をチョイスして失敗。

一昨年は紫苑ステークスの定番傾向であるオークス最先着馬とノーザンF生産馬をチョイス、ノーザンF生産馬が1頭しか絡まず外れ。ちなみに昨年は1~4着がノーザンF生産馬という結果。

オークス最先着馬については昨年、一昨年と不発していますが、オークス出走馬が毎年絡んでいます。

そのオークス出走馬で紫苑ステークスを絡んだ馬の特徴として、当然のようなことですが中山コース良績馬がいいようです。

 

馬場読みの観点で言えば、芝は金曜正午時点で稍重。これから回復に向かいそうですが恐らく金曜の散水は無いと思います。そうなると乾燥して馬場が引き締まり硬化する可能性があります。そういう馬場はキングカメハメハ系向きです。仮に乾きが悪く良馬場でも渋め残りの場合、こちらもキングカメハメハ向きです。

つまり土曜はキングカメハメハ向き馬場です。

キングカメハメハの血がある馬

ライラック      母父キングカメハメハ  

⑩サンカルパ      ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)産駒

サウンドビバーチェ  ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)産駒

⑫スタニングローズ   キングカメハメハ産駒

⇒正直この4頭BOXでもいいような気がしますね。

 

例年絡むノーザンF生産馬

③ロジレット

⑩サンカルパ

⑫スタニングローズ

⇒今年は3頭。この3頭BOXでも良さそうですね。

 

オークス出走した中山良績のある馬

②サークルオブライフ オークス 1番人気12着  中山未勝利勝ち

④ニシノラブウインク     14番人気 8着  中山フラワーC2着など

ライラック         12番人気11着  中山フェアリーS勝ち

サウンドビバーチェ (オークスレース直前除外) 中山菜の花賞勝ち

⑫スタニングローズ      10番人気 2着  中山フラワーC勝ち

オークス最先着馬でキングカメハメハ産駒でノーザンF生産馬のスタニングローズが軸馬として最適ということになります。

血統面で言えば、

母父アグネスタキオンの④ニシノラブウインク、母父がゴーンウェスト系サンカルパが9月中山野芝馬場がいかにも合いそうです。

④ニシノラブウインク

⑩サンカルパ

⑫スタニングローズ

今回はこの3頭です。

次点

②サークルオブライフ 

母系がマイナー血統で野芝は合いそうだが成長力や伸びしろが無さそう。

③ロジレット

重馬場くらい時計、上り掛かる馬場ならあり得る程度

ライラック

オルフェーヴル産駒なので時計と上りが掛かる馬場向き。軽い高速馬場だと厳しい。

サウンドビバーチェ

母系が微妙で、距離2000Мも長い感じ。

⇒中心視した④⑩⑫が先行タイプなので次点からは差しタイプの②サークルオブライフ⑧ライラックをチョイス。

結論

④⑩⑫②⑧

 

(結果)

1着⑫スタニングローズ  1番人気 キングカメハメハ産駒

2着⑪サウンドビバーチェ 2番人気 キングカメハメハドゥラメンテ産駒

3着⑧ライラック     6番人気 母父キングカメハメハ

4着②サークルオブライフ 3番人気

6着④ニシノラブウインク 5番人気

9着⑩サンカルパ     4番人気

 

最後の最後で切ったサウンドビバーチェに2着粘られてしまいました。

毎度毎度のチョイスミスだけで、ほぼ予想通りの結果ではありました。

キングカメハメハの血がある馬たちが1~3着。

オークス最先着馬のキングカメハメハ産駒スタニングローズが勝利。

傾向通りでした。

ちなみにスタニングローズはキングカメハメハの子、サウンドビバーチェはキングカメハメハの孫にあたりますが、野芝開催では血が古いが上位に来やすいです。

エピファネイアシンボリクリスエス産駒)とシンボリクリスエス産駒ならシンボリクリスエスの方が走るような感じです。

1着スタニングローズは馬場も合っていました。ただ次走秋華賞はオーバーシード馬場なのでちょっと割引が必要かもしれません。

2着サウンドビバーチェは横山武史騎手が見事でした。この日の中山芝は前半ペースが速くなるレースが多かったのですがこのレースは前半スローに落とし、まんまと逃げ粘りました。

対照的なのが6着ニシノラブウインク。三浦騎手、この人は馬の適性わかってません。ニシノラブウインクは今回6番手の競馬でしたが「ためていい脚が使える馬じゃないのになぜ先行しないんだ?」と呆れました。ただこの馬にこのスローペースは不向き、さらに雨上がりの気温上昇で硬化した馬場もマイナスだったかもしれませんが。

3着ライラックは良い脚を使って3着。硬化した馬場でオルフェーヴル産駒が合うとは思えない感じでしたが中山適性が高い馬でした。

4着サークルオブライフは3番人気とさほど高い評価にはなりませんでした。それなりに走っていますが、やはり母系の弱さが段々出てきている感じもします。2歳がピークだった感が漂います。

9着サンカルパは血統的にはスタニングローズに次ぐ良さだったのですが、これだけ負けたのが能力の無さ。前走2勝クラスを勝ちきれなかったのは実力不足からだったようです。

 

 

 

以上、土曜の重賞予想を振り返りました。

毎度毎度のチョイスミスでした。

ただある程度馬場は読めているので日曜こそはきっちり的中ですね。