脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

10/15土曜府中牝馬S・10/16日曜秋華賞の予想結果

kakikenです。

 

今回は先週末の重賞予想を振り返ります。

土曜東京11R 府中牝馬ステークス 芝1800М

(予想)

このレースの血統的特徴として欧州血統がある馬が好走しています。

先週の東京は毎日王冠レコードタイムで高速馬場っぽく見えますが、前走札幌好走組が好走していたことから、この時期の東京芝は欧州色のある重たい芝であることは間違いありません。

実際このレースも前走札幌クイーンS組が好走しやすいレースではあります。

東京なので当然上りの脚も求められますが、同じ上り33秒台でも軽い芝が合う馬より重い芝が合う馬が好走傾向にあります。

以上の点を重視して予想します。

⑧ライティア

母父シングスピールサドラーズウェルズ系・凱旋門賞馬)で母母父が重い芝が得意のハイペリオン系。血統的だけなら満点の馬です。

⑩サトノセシル

フランケルは日本でも既におなじみ種牡馬ですが今年の凱旋門賞ワンツーを決めたバリバリの欧州血統です。この馬は前走クイーンS2着。重い芝で切れる脚が使える馬。

東京芝では未勝利ながらも2~5着と安定して走っていますし、今回重い芝はベストの舞台なので勝ち負けまで期待します。

⑭シャドウディーヴァ

昨年の勝ち馬、一昨年2着馬。昨年はこのブログでも軸馬にしていますがこの馬は母母父がアホヌーラという欧州血統で重い芝が得意な血統あり、この点で高評価しました。近走全く冴えませんが得意の舞台なので今年もマークします。

⑧⑩⑭

中心はこの3頭のBOX。

それ以外では血統的にはイマイチも札幌実績のある②ソダシ、同じく札幌実績があり血統的には重い芝は合っている⑮アカイイト

②⑧⑩⑭⑮

(結果)

1着⑥イズジョーノキセキ 12番人気

2着②ソダシ        1番人気

3着①アンドヴァラナウト  3番人気

4着⑩サトノセシル     2番人気

6着⑧ライティア     11番人気

7着⑭シャドウディーヴァ  5番人気

10着⑮アカイイト      8番人気

 

土日の東京芝の結果を見る限り洋芝っぽい重い芝だったので、予想の方向性は間違っていなかったと思います。

結果的にロスなく立ち回れる内枠有利の馬場だったのもあり、外目の馬ばかりチョイスしてしまったのも敗因だったようです。

4着サトノセシルは直線外を回したことであと一歩足りない結果になり、7着シャドウディーヴァ、10着アカイイトは大外枠に加え位置取りが後ろ過ぎたこともマイナスでした。

6着ライティアは先行して最後の直線もかなり粘っていましたので馬場適性があったとは思いましたがこちらは能力的にワンパンチ足りなかった印象です。

イズジョーノキセキは道中後方でしたが外を回さず馬群を割っての勝利。3着アンドヴァラナウトも終始内ラチに進路をとっていました。

イズジョーノキセキに関しては母母父Rhay(欧州ブラッシンググルーム系)、3着アンドヴァラナウト(母母父欧州系トニービン)と血統的にも悪くなかったですけどどちらかと言えば野芝、硬い馬場向きの印象だったのでフカフカで重い東京の芝では軽視してしまいました。

血統よりもロスなく立ち回れる枠がポイントになったレース結果でした。

2着ソダシはこのメンバーでは馬場展開関係なく能力上位なので結果は残しました。

 

日曜阪神11R 秋華賞 芝2000М

(予想)

土曜の阪神芝レースは少頭数ばかりで正直馬場読みの参考になりませんでした。

ただ好走している馬の血統や実績を見ると今の阪神芝がタフな芝だとわかります。逃げた馬は相当粘る馬場でした。差しが決まっていたレースもありましたが少頭数なのでロスなく競馬が出来たからという感じがしました。

結論として直線ロスなく内目を通る馬じゃないと好走できないという結論です。

そうなると先行できない外枠の馬は厳しいと思いますし、内枠なら差せるような気もしました。

昨年より時計は出そうです。そうなると単なるヨーイドン競馬タイプは厳しいと思います。単なる切れ味タイプよりタフさのある馬。

土曜の馬場から最も適性があると思った馬は

⑩アートハウス

ロベルト系スクリーンヒーロー産駒で母父ヴィクトワールピサはタフさのある種牡馬。切れ味タイプではないのでヨーイドン競馬は合わない感じでしたが、土曜の馬場を見る限りこの馬にベストの条件になりそうです。

木曜の記事では高い評価をしていた⑯プレサージュリフトは最悪の大外枠で評価を下げます。ロスなく立ち回ることが絶望的で外差しが決まる展開も考えにくいので切り。

有力馬は揃って真ん中枠に入ったので有利不利は無し。血統的にも悪くないので好走する可能性が高いです。

⑦スタニングローズ

ナミュール

⑨スターズオンアース

上位4頭のチョイスになってしまいました。

こんな簡単な予想で決まるとも思いません。

そこで紛れを考えて穴馬をチョイスします。

⑪エグランタイン

タフなキズナ産駒で母系は完全なパワー系ダート血統。土曜の阪神の馬場を見て血統的に評価を上げました。この馬の戦績を見ると芝1600М、1800Мでは全くダメダメな結果でしたが芝2000Мを使いだして馬が豹変しました。明らかに芝2000М専用機な感じ、爆発力のあるキズナ産駒なのでGⅠでも大駆けを期待です。

⑦⑧⑨⑩⑪

真ん中枠の5頭になってしまいました。

本命は⑧ナミュール。対抗⑩アートハウスです。

穴馬⑪からのワイドは狙いたいです。

 

おまけのオカルト予想。

サイン馬?ラブパイローは2枠④番。

『ラブパイローの出走するレースはこの馬の隣枠の馬が高確率で3着になる』というサインを信じるなら、今回該当馬は

1枠①ウインエクレール

  ②ライラック

3枠⑤ストーリア

  ⑥メモリーレゾン

有利な内枠ですしひょっとしてこの中から3着馬が出るかもしれません。

この中なら木曜の血統診断でも高評価した⑤ストーリアです(予想ではこの馬は6番手評価になり切りましたが)。

(結果)

1着⑦スタニングローズ  3番人気

2着⑧ナミュール     2番人気

3着⑨スターズオンアース 1番人気

5着⑩アートハウス    4番人気

6着⑪エグランタイン  11番人気

 

予想通りの人気通りの決着でした。

チョイスした5頭でほぼ上位独占。

本命馬ナミュールが休み明けプラス20キロで少し心配でしたが何とか2着確保してくれました。

勝ったスタニングローズは今回も先行し内でロスなく立ち回れたので直線ナミュール、スターズオンアースの猛追をしのぎ切ることが出来ました。

2着ナミュールはそれなりの好位につけられました。4コーナーもスムーズに回れましたが、私個人はちょっと外を回し過ぎたかなという印象でした。

3着スターズオンアースは道中後方、4コーナーでは絶望的な位置でしたが直線インを突いて強襲し3着と能力を見せました。

1000М59秒7。昨年が61秒2なので昨年よりは流れましたので単なるヨーイドン競馬にはならなかったようですが、勝ったスタニングローズが3番手で上り3F34秒3だったようにある程度の切れ味は要求されるレースとなりました。

5着だったアートハウスにはそれなりに向く流れになった感じですがこの馬はスタニングローズとほぼ同じ位置で競馬をして上り3F35秒0。切れる脚の無いこの馬には厳しい結果でした。

アートハウスに関してはもっとタフな流れになる芝2200Мのエリザベス女王杯の方が絶対向きます。エリザベス女王杯に出走すれば面白いと思います

血統に目を向けるとメモリーレゾンが13番人気4着。オカルト予想ラブパイローの隣枠の馬ということで少し注目しました(惜しくも3着には届かず)。この馬も母父がデピュティミニスター系ノボジャックということで、阪神芝2000Мでのデピュティミニスター系の相性の良さを感じました。

評価を上げて穴馬指名したエグランタインは11番人気6着。道中いい感じで走っていて「ひょっとして」と思わせる走りはしてくれました。

馬券結果はともかく予想としては悪くなったと思います。

 

 

以上、先週末の重賞予想を振り返りました。

今年のGⅠ、木曜のGⅠ出走馬血統診断の見解のままで正解だったというパターンが多いような気がします。秋華賞も木曜の時点ではアートハウスは軽視していたのに土曜の馬場を見て対抗馬まで押し上げてしまっています。『下手な考え休むに似たり』なのかもしれません。

今週末のGⅠは菊花賞

今年も阪神での菊花賞ですが、昨年同様露骨な先行有利の馬場になりそうだと現時点では思っています。

血統的にいうと今週の菊花賞、来週の天皇賞と、ある種牡馬がブレイクするかどうかに注目しています。その種牡馬は昨年度の新種牡馬

『ま~つりだ、祭りだ、祭りだ』でお馴染みの馬主が所有していたあの種牡馬です。