kakikenです。
今回は週末行われるジャパンカップの出走馬血統診断を行います。
その前にジャパンカップの馬場傾向ですが過去5年圧倒的に内枠が有利です。
さらに言えば8年連続で馬番①か②、つまり1枠の馬が馬券になっています。
ただ人気傾向で言えば過去5年1~3着を1番人気~5番人気が独占。
内枠がいいとも言えますし、人気馬がたまたま内枠にいただけとも言えます。
今年は人気馬が外枠に入ってしまいました。
なので今年の結果で内枠がいいのか、上位人気馬がいいのかがハッキリする。
そういう出目の意味でも注目の一戦となりそうです。
では枠順に従って評価していきます。
①シムカミル 評価C 外国馬
父Tamayuz(ガルチ・ミスタープロスペクター系)
母父Pivotal(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母母父Polish Presedent(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
絶好枠を引いたが血統構成から日本では重馬場、不良馬場向き。良馬場では厳しい。
②オネスト 評価B 外国馬
母父Sea The Stars(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
日本でも実績のあるフランケル産駒。絶好枠に加えて鞍上ルメール騎手。8年連続1枠馬の好走を9年に延ばすならこの馬。
③ヴェルトライゼンデ 評価B ノーザンF生産馬
母父アカテナンゴ
母母父Be My guest(ノーザンダンサー系)
昨年オルフェーヴル産駒オーソリティーが2着に来たものの、基本ステイゴールド系が良い馬場では無い。適性的には馬場が渋った方が合う。ただ東京は8週目でタフさ、野芝色も強くなってきているので野芝適性の髙いアカテナンゴが母父にあるがいい。この馬自身は加速が遅いので直線の長い東京は向きそう。鞍上が乗り慣れたレーン騎手というのも心強い。
④トラストケンシン 評価D
東京巧者でアルゼンチン共和国杯5着もあるがさすがにGⅠでは厳しい。
⑤グランドグローリー 評価B 外国馬
父Olympic Glory(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母父Daylami(ミルリーフ系)
母母父Machiavellian(ミスタープロスペクター系)
昨年5着馬。底力のある血統構成から日本の馬場もこなした。今年も内枠ゲットで好走可能。
⑥ヴェラアズール 評価B 社台F
母母父サンデーサイレンス
血統だけみると福島、中山向きで微妙だが、実績的には東京実績もある切れ味鋭い脚を持つ馬、ムーア騎手鞍上で侮れない存在ではある。
⑦テュネス 評価C 外国馬
父Guiliani(ミスワキ・ミスタープロスペクター系)
母父Toylsom(ハイペリオン系)
母母父アカテナンゴ
父、母父がいかにも重、不良向きという馬。良馬場では厳しいだろう。
⑧デアリングタクト 評価B
父エピファネイア(ロベルト系)
母母父サンデーサイレンス
一昨年アーモンドアイ、コントレイル相手の3着。当時の出来があればここでも間違いなく好勝負可能だが中一週の強行軍が不安。
⑨ユニコーンライオン 評価D
父No Nay Never(ストームキャット・ノーザンダンサー系)
母父High Chaparal(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父Topsider(ノーザンダンサー系)
血統的には強調材料に乏しく、東京向きには思えない。
⑩ハーツイストワール 評価B ノーザンF生産馬
母父キャプテンスティーヴ(ダマスカス系)
母母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
このレース相性良いハーツクライ産駒。さらにアルゼンチン共和国杯好走馬でもある。
ただ母系はパワータイプだが底力はイマイチ。
⑪カラテ 評価C
母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
血統的には東京芝2400М、ジャパンカップが合うイメージゼロ。さすがに芝2000Мが限界な印象もある。
⑫シャドウディーヴァ 評価C
母母父Indian Ridge
ハーツクライ産駒だが芝2400Мは微妙に長い。本質的に上りの掛かる馬場の差し馬なので重馬場ならそこそこやれそう。
⑬テーオーロイヤル 評価C
母母父クリスエス(ロベルト系)
マイナー血統なのでGⅠでの底力に欠ける。上りの脚に限界があるのである程度タフな流れにならないと厳しい。
⑭ダノンベルーガ 評価A ノーザンF生産馬
母父Tizway(インリアリティ系)
母母父Malibu Moon(APインディ・ボールドルーラー系)
好相性ハーツクライ産駒に加えて母母父ボールドルーラー系もジャパンカップで好走馬によく見られる血統。血統ドはまり、実績、馬キャラ的にも好走必至な馬。唯一の不安は近年相性の悪い外枠という点だけ。
⑮シャフリヤール 評価A ノーザンF生産馬
母父エッセンスオブドバイ(APインディ・ボールドルーラー系)
母母父Greata Above
昨年3着。ディープインパクト産駒でも母父ボールドルーラー系はジャパンカップ向きの馬だと言える。ダノンベルーガ同様、外枠が唯一の不安材料。
⑯リッジマン 評価C
父スウェプトオーヴァーボード(エンドスウィープ・ミスタープロスペクター系)
母母父ダマスカス
血統だけ見れば完全ダート馬。9歳でさすがに好走は無理。
⑰ユーバーレーベン 評価C
母母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
血統構成は問題ないし、オークス馬なので距離も合っている。ただ、この馬は切れる脚がないので本質東京は向いていない。ハイペースの激しい消耗戦ならチャンスあり。
⑱ボッケリーニ 評価B ノーザンF生産馬
母母父トニービン
全兄ラブリーデイがジャパンカップ3着なので、血統的には悪くない。戦績からわかるようにこの馬も切れる脚がなく、ロスなく立ち回らないと厳しく大外枠もマイナス。
以上、ジャパンカップ出走馬血統診断でした。
血統だけで言えばダントツで⑭ダノンベルーガ、⑮シャフリヤールです。
この2頭の一騎討ちだと思います。
普通ならこの2頭軸で流せば的中間違いなしという感じですが問題は枠。
基本内枠天国になりやすい東京なので、一応内枠の馬も考慮する必要があります。
ダノンベルーガ、シャフリヤールを差し置いて勝つ可能性がある内枠の馬としてレーン騎手の③ヴェルトライゼンデ、連勝中の⑥ヴェラアズール、⑧デアリングタクトあたりしか考えられません。例年考えられない外国馬ですが、今回は絶好の内枠に揃ったことから②オネスト、⑤グランドグローリーあたりはマークした方が良さそうです。
ほぼ結論は出ていますが、一応土曜の馬場傾向を見て最終結論を出すつもりです。
)