脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

傾向通りの阪急杯的中、傾向に抗った中山記念不的中~2/26日曜阪急杯&中山記念の予想結果~

kakikenです。

 

前回話題にした戸崎騎手。

川田、坂井、ルメールとトップ騎手がサウジ遠征した絡みでの関西遠征だったのかもしれませんが、フェブラリーSといい選択ミスと評価される結果になってちょっと可哀そうな気がしました。

チョイスミスの多い私としてはシンパシーを感じてしまいますけどね。

 

では日曜の重賞予想を振り返ります。

 

日曜阪神11R 阪急杯 芝1400М

(予想)

先週の京都牝馬Sと同じ舞台。

京都牝馬Sはインを通った馬しか好走していません。

なので騎手の立ち回り次第という感じです。

ただインを通ればいいかと言えばそうではなく、今の阪神は上り3Fの時計が速い。

そうなってくると上りの脚が無いホウオウアマゾンなどは阪神芝1400М実績があってインを通れそうな馬であっても正直買えません。

今回狙うのはロスの少ない競馬が出来て、なおかつ速い上りが使える馬。

さらにはエアレーション無しの比較的硬い野芝向き血統の馬を狙います。

②メイショウチタン

評価できるのが3走前のオーロカップ。逃げて上り34秒2で2着。負けた相手が先週

京都牝馬Sで2着だったウインシャーロット。

この馬の母母父ダンスインザダークはエアレーション無しの硬い馬場が合う血統なのであらゆる要素にプラス条件のある馬。

人気薄なので単複も押さえておきたいです。

⑤ダディーズビビッド

阪神コースは新馬戦勝利以来良績がありませんが、どの競馬場でもある程度の位置取りを取れて、それなりの上りを使える馬というのが評価できます。

そして最大の評価はこの馬がキズナ産駒ということ。キズナ産駒は阪神開催2月下旬から一か月くらい芝ダート問わず狙える血統です。そのキズナ産駒の爆発力に賭けてみたいです。

正直狙いたいのはこの2頭。この2頭の単複&ワイド②ー⑤1点。

あとは格で⑦グレナディアガーズ、人気の一角⑪アグリもある程度の位置取りから速い上りを使える馬なのでこの人気2頭に馬連ワイド勝負。

②ー⑦⑪ ⑤ー⑦⑪

 

余談ですが今週はサウジアラビア遠征などでトップジョッキー不在もあり、不可解な乗り替わりがあります。

本来ラーグルフに騎乗するはずの戸崎騎手がなぜか阪神遠征。

魅力的なお手馬が遠征するのかと思ったらそういうわけでもない。

阪急杯は格下馬⑧ショウナンアレスに騎乗。横山典騎手と昆貢きゅう舎のような蜜月関係なら納得ですが、ほとんど騎乗依頼もしない関係性。引っ掛かった点はこの馬は日曜で引退する池添兼雄きゅう舎の馬でノーザンF生産馬だということ。

何かあるのでは?と思いつつ、この馬を選んでしまっては予想にならなそうなので邪推は捨てて予想しました。

(結果)

1着⑪アグリ         2番人気

2着⑤ダディーズビビッド   3番人気

3着⑮ホウオウアマゾン    6番人気

7着⑦グレナディアガーズ   1番人気

15着②メイショウチタン   11番人気

 

注目した2頭のうち、ダディーズビビッドが見事2着。

3番人気で予想より人気になった感じでしたが相手でチョイスした⑪アグリとの馬連⑤ー⑪2430円、ワイド870円はいい配当だったと思います。

この2頭に関しては予想通りなので特筆することは無いです。

問題は3着にホウオウアマゾンが粘ったこと。

ホウオウアマゾンは3番手で競馬をして上り34秒3。

想定より速い上りを使えていました。

4番手で競馬したダディーズビビッドの上りが33秒8ですからやはりこの馬は切れ味はないと言えます。

逆に速い脚が無いことが露呈したのがグレナディアガーズ。

この馬に関して少し引っ掛かっていたのが過去34秒を切る上りを駆使したことがないということ。

今回ホウオウアマゾンと同じ上り34秒3。

勝ったアグリが34秒1。この脚では上位3頭を抜くことが出来ず、しかも後ろの速い脚を使った差し馬に交わされた結果が7着です。

芝1400М戦はそもそも速い上りよりも持続性の脚が問われるレースですが、今の阪神の適性では速い上りも必要だということが証明された結果でした。

ちなみにもう一頭の注目馬②メイショウチタンはスタートからアグリに競り掛けられて4コーナーで息切れ。

並走していたアグリは息切れせずかなり強い勝ち方だったと思います。

戸崎騎手の⑧ショウナンアレスは5着。格下馬で掲示板は好走の部類に入るでしょうけど、さすがに馬券にはなりませんでした。

この日阪神遠征した戸崎騎手の成績は9レースに騎乗して勝利はゼロ。しかし2着2回3着3回とあまり人気の無い馬でも結果は残し、爪痕は遺したようです。

ちなみに前走アグリに騎乗していた松山騎手。

今回アグリを乗らずに中山記念ヒシイグアス騎乗を選択。

戸崎騎手とは対照的な結果となったのでした。

 

 

日曜中山11R 中山記念 芝1800М

(予想)

戸崎騎手ネタの続きですが、中山記念はW金杯好走経由の馬が連続好走する傾向があります。

なので京都金杯馬③イルーシヴパンサーや中山金杯馬⑬ラーグルフは注目すべき馬でした。なので戸崎騎手がラーグルフを捨てて阪神遠征したことが気になったでした。

さて話を戻して中山の馬場傾向ですが、

中山の馬場も阪神同様に内枠先行有利だと思います。

この2年エアレーション無し開催ですが、エアレーション無し開催は特に先行有利になってしまっています。

なのでどの馬が逃げてどの馬が控えるか~なんて考えていました。

そして出した結論が、このレースは展開より格だと。

①ダノンザキッド

⑤シュネルマイスター

⑥ソーヴァリアント

⑪ヒシイグアス

⑫スタニングローズ

上位人気5頭で決まると思いました。

血統的に一番よさげなのは⑫スタニングローズだと思います。

5頭BOXだとトリガミもあり得ますが絞るほど信頼できる馬もいないのであえてBOXにしておきます。

 

予想から外しましたが先行勢で気になっていたのが

⑨ショウナンマグマ

この馬芝1800М専用機です。さらに中山重賞でキーワードになりつつある福島ラジオNIKKEI賞好走馬でもあります(ラジオNIKKEI賞好走馬は中山重賞とリンクしやすい)。

今回は格重視で外しましたが馬場適性では十分狙える馬だと思います。

複勝や上位5頭へのワイドをダメ元で押さえてもよさそうです。

①⑤⑥⑪⑫おまけ

(結果)

1着⑪ヒシイグアス    5番人気

2着⑬ラーグルフ     8番人気

3着④ドーブネ      7番人気

4着⑤シュネルマイスター 4番人気

5着⑫スタニングローズ  3番人気

7着⑨ショウナンマグマ  10番人気

9着⑥ソーヴァリアント  1番人気

11着①ダノンザキッド   2番人気

 

格重視で見事失敗。

傾向重視にすればよかったと落胆しております。

ヒシイグアスが21年に続き2度目の中山記念勝利。

宝塚記念以来で5番人気に甘んじましたがこのメンツでは最上位だったようです。

枠が少し外かなと思いましたが見事な差し切り勝ち。

予想でも書きましたが、このレース好相性の中山金杯好走馬ラーグルフが2着。

こちらも8枠⑬番で外すぎると思いましたが差して2着と適性の髙さを見せました。

差し馬ワンツーでしたが本質は先行有利の馬場でした。

3着に逃げ粘ったドーブネは武豊騎手ということでマイペースで逃げられました。

私としては穴馬として期待したショウナンマグマに逃げて欲しかったのですけど、石橋騎手と武豊騎手。案の定レジェンドにハナを譲ってしまいました。

このドーブネは注目していた馬なので今回チョイスしなかったことは悔しい結果。

なぜ注目していたかと言えばこの馬はドウデュースが勝った朝日杯で5番人気7着。

この朝日杯1~4番人気の馬がのちに全てGⅠ馬になっているので5番人気のこの馬はどうなのかと注目していました。

オープン白富士S2着、今回GⅡ中山記念3着。

現状GⅠは厳しそうですけど。

さて、格重視で選んだ上位5頭ですが1,4、5着。

ヒシイグアス、シュネルマイスター、スタニングローズに関してはそれなりに走りましたが大敗した1,2番人気の2頭は解せません。

ダノンザキッドは昨年はスタートミスで出遅れて7着、今回は3番手につけて大敗。

よほど今の中山の馬場が合わないのかもしれません。

ソーヴァリアントに関しては本質切れる脚が無いジリ馬なのでコーナー4つで息が入りやすく、ズドンと切れる脚を使うタイプが合う中山1800Мは合わなかったと思います。この点で上位人気ではソーヴァリアントが一番合わないと思っていましたが上位5頭で馬券になったのがまさかヒシイグアスのみになるとは思いませんでした。

 

以上、日曜の重賞予想を振りかえりました。

さて今週末から競馬界は新年度。新人騎手が加わります。

昨年も書きましたが新人騎手が混ざると慣れてくるまでの2、3か月、滅茶苦茶な騎乗でレースを乱してくれます。

平場で勝負すると思わぬ落とし穴にはまったりします。

なので今週末は無難に(恐らく)新人騎手のいない重賞だけ楽しもうと思います。