kakikenです。
今回は週末に行われる安田記念の出走馬血統診断を行います。
まず血統に関してですがストームキャット系、サドラーズウェルズ系がいいです。これらの血統は勝負所で素早く加速できる血統です。やはり極限のスピード勝負なのでエンジンの加速力が重要だということです。
ただ安田記念はスピードの持続力も問われるレースなので母系に持続力のある血統ボールドルーラー系、ニジンスキー系あたりがある馬も合っています。
あと今週末は雨の影響がありそうなので、そういう時はキングカメハメハ系は重視するべきです。
その雨ですが金曜から土曜にかけて関東地方はかなりの雨が予想されています。
水はけのいい東京芝ですがさすがに日曜まで影響が残ると思います。
日曜が真夏の暑さなら今年のオークスのような馬場硬化で高速決着がありそうです。
逆に気温が上がらなければ、日曜は良馬場に回復しても向こう正面あたりは渋め残りで道中ペースが上がらず直線ヨーイドンの瞬発力勝負になるかもしれません。
なので今回は血統以外に高速決着のハイペース向きか、直線ヨーイドンのスローペース向きかの適性評価もしておきます。
※プラス評価の血統には赤字表記
イルーシヴパンサー 評価B 血統A 高速A スローB
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
昨年同様血統は高評価。昨年1番人気におされながら予想外のスローペースと後ろ過ぎる位置取りが祟って8着。今年はある程度前目で競馬できるようになってきているので昨年以上の好勝負もあり得る。緩い流れよりはハイペースの方が合う。
ウインカーネリアン 評価B 血統B 高速B スローB
父スクリーンヒーロー(ロベルト系)
母父マイネルラヴ(ミスタープロスペクター系)
母母父Cadeaux Genereux(ハイペリオン系)
母系がスピード不足だがタフさはある。なので荒れ馬場や不良馬場、さらには硬化した野芝色の強い馬場といった極端な馬場が得意なのでそういった馬場になれば好走可能。
ガイアフォース 評価B 血統B 高速A スローB
父、母母父がサンデーサイレンス系で血統構成、馬キャラ的には昨年ヴィクトリアマイル2着、昨年安田記念5着のファインルージュに似ている。スローの切れ味勝負は分が悪く、この馬は昨年夏の小倉、中山セントライト記念と野芝開催で高いパフォーマンスを見ていることから馬場硬化して高速馬場になった方が合いそう。
カフェファラオ 評価C 血統C 高速D スローB
父アメリカンファラオ(ファピアノ・ミスタープロスペクター系)
母父モアザンレディ(ヘイロー系)
母母父ミスワキ(ミスタープロスペクター系)
アメリカン色が強い血統、ダート向きだが時計と上り3Fの掛かる芝なら対応可能。ただ今回はGⅠなので田んぼレベルの不良馬場にならない限り厳しい。
ジャックドール 評価A 血統A 高速A スローB
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母父アンブライドルズソング(ファピアノ・ミスタープロスペクター系)
マイル適性における血統構成のバランスが抜群にいい。父モーリス自身が安田記念馬で母母父にニジンスキー系からGⅠの持続力対応もできる。昨秋の天皇賞では際どい4着で、この馬の父モーリスはじめダノンキングリー、グランアレグリア、アエロリットと安田記念好走馬は秋の天皇賞でも接戦を演じていることから安田記念適性も高いはず。初マイルだけが不安だが使い続ければマイル戦線でも活躍できるはず。スローペースだとマイラーの切れ味に屈する可能性があるのでハイペースのレースが理想。
シャンパンカラー 評価B 血統A 高速B スローB
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母父Reckless Abandon(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母母父Tale of the Cat(ストームキャット・ノーザンダンサー系)
キンカメ系ドゥラメンテ産駒で母系にダンチヒ、ストームキャットとハマり血統があり血統だけ見ると悪くない。ただ切れ味、持続力ともイマイチな感じで、前走同様に馬場が渋ったり展開の恩恵が無い限りは好走は厳しいだろう。
シュネルマイスター 評価A 血統A 高速A スローB
母父Soldier Hollow(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父Highest Honer(ゼダーン・グレイソヴリン系)
過去2年3着、2着好走で安田記念適性は高い。血統的には重い芝向きだが香港での凡走、実績を見る限り、良馬場の高速決着の方が合っている。合わない馬場では脆さもあるので当日予想より馬場回復しない時は凡走もありうる。
セリフォス 評価A 血統B 高速B スローA
母父Le Havre(ブラッシンググルーム系)
母母父Freedom Cry(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母系を見る限りスローのヨーイドン競馬向き。ただ器用さはなく後方でどっしり構えて直線爆発的キレ脚を発揮するタイプなのでハイペースよりもスローペースの方が合う。展開次第だが掲示板圏内は堅そう。
ソウルラッシュ 評価B 血統B 高速A スローB
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母母父ストームキャットという点で評価できるがルーラーシップ産駒というのが安田記念向きではない。この馬はずぶいルーラーシップ産駒らしく、スローのヨーイドン競馬は向かない。昨年は道中ペースが緩く大敗したがハイペースの高速決着か、不良馬場あたりの時計の掛かるタフな流れなら好走可能。
ソダシ 評価A 血統A 高速A スローB
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父サンデーサイレンス
東京マイルは得意で、良馬場なら確実に上位争いだろう。ただこの馬はハイペース向きでヨーイドン競馬は合わないので予想外に馬場が渋って緩い流れになったら、切れ負けして直線失速するシーンもあり得る。
ソングライン 評価A 血統A 高速A スローA
父、母母父とサンデーサイレンス系の血統構成の馬はバランスが悪く脆い。しかしツボにハマった時は爆発力がある。この馬にとってそのツボが東京マイル。なので普通に走れば今回も好走するはず。
ダノンスコーピオン 評価B 血統A 高速A スローB
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母父Sligo Bay(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父In Excess(カロ・グレイソヴリン系)
父キングカメハメハ系、母父サドラーズウェルズ系と血統構成はいい。前走京王杯SCはスローのヨーイドン競馬になり大敗。切れ負けするあたりこの馬はヨーイドン競馬よりハイペースの方が合うようだ。良馬場なら穴馬として面白いだろう。
ドルチェモア 評価C 血統B 高速B スローB
父ルーラーシップ (キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
この馬自身サウジアラビアRCを勝っているが、実質は時計も上りも掛かる馬場の方が合っているので東京向きではないのだろう。母母父ストームキャットという点だけは評価できるが、戦績的にこのメンバーでは厳しい。
ナミュール 評価B 血統B 高速B スローB
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
血統構成だけ見ると安田記念ではなく前走ヴィクトリアマイルがピッタリだった。なので前走の大きな不利が悔やまれる。今回は正直合わない感じだが戦績的には東京マイル向きだし、ツボにハマれば強いハービンジャー産駒なので今週末東京芝でハービンジャー産駒がハマっているなら買い目に加えてもよさそう。
ナランフレグ 評価C 血統C 高速C スローB
母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
母母父タマモクロス(グレイソヴリン系)
血統構成的にはダート色、野芝色が強く速い時計には対応できない。母系は硬化した芝が合う野芝系なのでそもそもがローカル競馬向き。好走可能なのは時計が掛かる荒れ馬場で馬場が硬化した場合なので手入れの行き届いた現状の東京芝では厳しいだろう。
マテンロウオリオン 評価B 血統B 高速B スローB
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
戦績からどの条件でも足りない印象だが、祖母オークス馬レディパステルと名牝がいる母系は野芝色の強い、硬い馬場が合うので、雨が上がり気温が上昇して馬場が硬化した場合は好走できる印象はある。
メイケイエール 評価C 血統C 高速B スローB
父ミッキーアイル(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
そもそも東京マイルが合わないミッキーアイル産駒。ヴィクトリアマイル出走のミッキーアイル産駒の結果を見る限り、やはり東京は芝1400Мのみの印象。母系とのバランスからも安田記念が合うとは思えない。
レッドモンレーヴ 評価B 血統B 高速B スローB
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
祖母名牝エアグルーヴ、雰囲気としてマテンロウオリオンと似ていて同じ評価になるが、気温上昇して馬場が硬化して野芝色が強くなった場合は好走可能。
以上、安田記念の出走馬血統診断でした。
豪華メンバーなので絞るのが大変です。
評価としてジャックドール、シュネルマイスター、ソングラインの3頭中心。
馬場やペース次第でソダシ、セリフォス、ダノンスコーピオン。
基本はGⅠ馬6頭です。
ただ当日予想外の気温上昇による馬場硬化、逆の予想外の馬場悪化などで他の伏兵もありそうですし、枠順の有利不利もあるかもしれません。
いずれにせよ、土曜の馬場や日曜の気温など自然の影響を気にしつつ、しっかり馬場を読んで結論をだそうと思います。