kakikenです。
この時期夏の陽気になると馬場硬化して野芝色が強くなる。
野芝適性が重要。
これは正しかったのですが、
東京なので上りの脚も重視してしまったこと。
これが大失敗、完全に読み違えてしまいました。
では先週末の重賞予想を振り返ります。
土曜東京11R 京王杯SC 芝1400М
(予想)
近年傾向でいくと、
前走高松宮記念かダービー卿CTの馬
前年富士ステークス好走馬
が狙い目です。
前走高松宮記念組は
⑮ウインマーベル 高松宮記念12着
前走ダービー卿CT組は
⑦グランデマーレ ダービー卿CT15着
⑬ダディーズビビッド ダービー卿CT5着
前年富士ステークス好走馬は
③ソーヴァリアント 富士ステークス3着
④レッドモンレーヴ 富士ステークス2着
グランデマーレはさすがに厳しいので切り。
①③④⑬⑮
安直予想ですが、今回はこの5頭です。
この中でも①トウシンマカオ、③ソーヴァリアントは来る気配が特に強いと思います。
あと余談として、チョイスから漏れましたが5枠2頭は気になります。
⑪アネゴハダは芝1400Мがベストの馬、血統も合っていて6頭目の馬でした。
オカルト予想ですが「京王杯」と名の付く重賞は戸崎圭太騎手が馬券になりやすいというものがあります(京王電鉄のキャラクターがケイタ君なので)。今年は⑩ダノンスコーピオンに騎乗します。ただ昨年1番人気で大敗、ちょっと終わった感のある馬で買えないですけどオカルト予想には注目しています。
(結果)
1着⑮ウインマーベル 1番人気
2着④レッドモンレーヴ 2番人気
3着⑪スズハローム 8番人気
:
6着①トウシンマカオ 3番人気
7着③ソーヴァリアント 5番人気
10着⑬ダディーズビビッド 7番人気
傾向通り、高松宮記念経由の馬、前年富士ステークス好走馬が来ました。
というより昨年1、2着馬が来ただけ。
ただ傾向で言うとこのレースは近年外枠有利の傾向でしたが、その点は軽視したわけではないですが(ウインマーベル、ダディーズビビッドを入れたので)最内枠トウシンマカオ、ソーヴァリアントを重視したあたりはイマイチな予想でした。
3着スズハロームも母アイラインが現役時代芝1400Мの鬼だったので適性はあると思っていましたがサトノダイヤモンド産駒というのが微妙で切りました。
6着トウシンマカオは結果的に不利な内枠でモタモタしていた感がありましたが、やはり1200Мの方がいいとも言えます。
7着ソーヴァリアントは芝1400Мは合わない印象でした。
10着ダディーズビビッドは昨年と同じ時計で走っているのでこの馬なりには走っているのでしょうけど、近走先行力が無くなってしまってこの馬の形で競馬が出来てません。
余談としてオカルト予想ケイタ馬券ダノンスコーピオンは4着でした。
日曜東京11R ヴィクトリアマイル 芝1600M
(予想)
いきなり余談ですが土曜の東京10R六社Sでダービー3着馬ハーツコンチェルトが4着に負けました。世間では「やっぱり4歳最弱」と話題ですが私は適性から負けると思っていました。そもそもハーツコンチェルトは切れる脚が無い。上り勝負になりやすい今の東京の馬場ではいくら実績のある芝2400М、3勝クラスでも勝てません。
そういう馬場だと認識してこのレースも予想します。
明日は先行有利だと思われます。血統もハマっている先行馬ではスタニングローズがいます。ただこの馬、マイルの切れ味、そもそも切れる脚は無い(先行馬でも切れる脚が要求される馬場)のでチョイスから外しました。
今の馬場で切れる脚が使える先行馬は
⑭フィールシンパシー
昨秋の3勝クラス紅葉ステークスを勝った時、勝ち時計1分31秒9、4番手で上り33秒4での勝利は優秀です。血統的にはローカルタイプですが、夏の陽気でハマる野芝血統の一つダンスインザダークが母父なので馬場適性も高いと思われます。
血統の話から、強力な野芝適性を持つ馬が、
⑥マスクトディーヴァ
この馬の母母父にあるホワイトマズルは「ザ野芝血統」の一つです。野芝色の強い今の東京は合います。東京新聞杯のような出遅れが無ければ勝ち負けです。
次はこのレースの馬キャラ。
馬キャラでいくと過去ヴィルシーナの連覇でもわかるように3歳クラシック惜敗した馬が好走しやすいレースです。
⑦ハーパー
この4頭は木曜公開した『出走馬血統診断』で評価した4頭。
結局結論は変わりなしです。
⑥⑦⑩⑭
ハーパーかフィールシンパシーが馬券になれば高配当だと思います。
最後におまけであと1頭あげるとしたら。
日曜は先行有利だと思うので、さらに先行馬をマークするなら
④コンクシェル
④⑥⑦⑩⑭
万が一差し馬台頭する流れになるなら
⑬モリアーナ
⑥⑦⑩⑬⑭
(結果)
1着⑨テンハッピーローズ 14番人気
2着②フィアスプライド 4番人気
3着⑥マスクトディーヴァ 1番人気
:
8着⑩ナミュール 2番人気
12着⑭フィールシンパシー 10番人気
15着⑦ハーパー 8番人気
予想の冒頭でハーツコンチェルトの話をしましたが、この話をしている時点で予想の思考に「切れ味が必要」という意識が強いことがわかります。
これがミスでした。
日曜の芝のレースを見て、東京にしては時計も上りも平凡。時計が平凡ならその分上りが極端に速くなるのが東京ですけど、そこまで上りが速くない。
「何が変だな」と思っていましたが案の定でした。
ちなみに木曜公開した「出走馬血統診断」で1、2、4着馬の診断を抜粋すると、
1着テンハッピーローズ「この馬も芝1400Мベストのタイプなので今の東京マイルはズレがありそう。ただ夏の気温で馬場硬化した場合は父、母父のロベルト系クロスがハマる可能性はある」
2着フィアスプライド「この馬の母ストロベリーフェアの仔は野芝適性が高いので、気温上昇して馬場硬化した時の馬場は合いそう」
4着ドゥアイズ「血統構成的には重い芝向きで今の馬場は合いそう。マイルでは安定しているので距離はベストだが、切れ味よりスタミナで差すタイプなので東京は合わない可能性がある」
結局野芝適性がある馬だが東京本来の切れ味タイプでは無いので軽視した馬が今回好走したという結果。
予想以上にタフな馬場だったということです。
だから芝1400Мベストのテンハッピーローズが来たことは納得できます。
テンハッピーローズは父ロベルト系、母父ロベルト系の馬。
ロベルト系が栄華を極めていた90年代はエアレーションも無く、オーバーシードも無い野芝オンリー馬場でした。夏の気候で馬場硬化した結果、一昔前のロベルト系がハマる異質な馬場になっていたということです。
先週のNHKマイルCでは「芝1400М適性の馬」を重視しておきながら、一週間後同じマイル戦ではその適性を重視しなかったのは、好走馬の馬キャラなどを分析して、「古馬戦と三歳戦では適性が違う」と結論づけたからでしたが芝1400ベストのテンハッピーローズが勝ったことで「先週と一緒かよ?」と落胆しました。
私も例年より異質な馬場だとは思っていたので普通なら買わないフィールシンパシーをあえてチョイスしました。テンハッピーローズよりマイル適性があると判断して選んだのですけど、適性、展開も含めて完全チョイスミスでした。
そもそもテンハッピーローズはエピファネイア産駒なのでGⅠ勝てる種牡馬の仔、ベーカバド産駒を選ぶのはやはり無謀でした(マイナー種牡馬スピルバーグ産駒のルージュリナージュが5着と健闘しましたが、マイナー種牡馬は良くて4,5着です、結局)。
3着マスクトディーヴァは不利もあったようですが切れ味タイプなので今回はタフなタイプに屈してしまいました。
8着ナミュールはスタート出遅れよりもレース後の武豊騎手のコメントから馬場が合っていないように思いました。12着フィールシンパシーは騎手、血統などやはりGⅠでは厳しかったようです。15着ハーパーは切れ味タイプなので馬場が全く合わなかったようですが、それでも最下位は負けすぎ、もうピークを過ぎたのかもしれません。
テンハッピーローズは買える要素があっただけにショックな結果でした。
以上、先週末の重賞予想を振り返りました。
芝は生きているので当然ですが、ここまで馬場適性が変わるものかと改めて馬場読みの難しさを感じました。
さて今週、来週が3歳クラシックの頂上決戦とも言えるオークス、ダービー。
オークスは(昨年が異例の切れ味勝負でした)そもそもタフなタイプが向くのでタフな馬を選ぶつもりですが、念のため切れ味タイプとスタミナタイプの選別をして予想したいと思います。木曜公開予定の出走馬血統診断でもそのあたりをポイントにして診断しようと思っています。