kakikenです。
今回は週末京都競馬場で行われるエリザベス女王杯の出走馬血統診断を行ないます。
京都芝レースは先週よりBコースでの施行。
Aコースでは昨年と真逆の外伸び馬場でG1秋華賞も菊花賞も外枠の馬、差し追い込み馬の好走が目立ちました。
Bコースに替わった先週末は馬場が渋った影響があったので断言出来ませんが、印象としては内伸び、先行馬場でした。
良馬場ならまた外伸びになる可能性もあるので不確定ですが、例年のBコースの傾向通り内伸び馬場、内枠有利かもしれません。
また昨年の馬場改修の影響もありますが、そもそもが上がり3Fが速いレースになりやすいのでよほどハイペースにならない限りは速い上がりの有無、東京実績の有無が鍵になりそうです。
血統面では種牡馬ではディープインパクト、ステイゴールド、ハーツクライ、母系はアメリカン色の強い血統がよく、ミスタープロスペクター系、アメリカンタイプのノーザンダンサー系、ボールドルーラー系、野芝色もあるので野芝血統(古い母系や一昔前活躍した名牝系)が合いそうです。
今回は血統構成の評価と切れ味の有無や馬場適性などの総合評価で診断します。
エリカヴィータ
血統C 評価C
母母父リボー系
平凡な時計、平凡な上がり時計のレースが理想、そもそも距離微妙、速い上がりの脚も無く厳しい印象。
キミノナハマリア
血統B 評価B
母母父クロフネ(デピュティミニスター系)
母父ヴィクトワールピサは爆発力があり、母母父クロフネ含めて今の京都の馬場は合いそうな母系。ただキレる脚が無い馬なので上がりの速い馬場だと厳しい。ハイペースや重馬場で上がりがかかる馬場になれば好走可能。
コスタボニータ
血統B 評価C
母父Kendor(欧州ゼダーン系)
母母父ボールドルーラー系
母系は悪く無いがイスラボニータ産駒で京都芝2200は微妙。小回りの先行馬、速い上がりのレースも合わないので馬場が渋ってどこまでやれるかという印象。
コンクシェル
血統B 評価B
母母父Machiavelian(ミスタープロスペクター系)
血統構成的には底力がありG1でもやれる印象だがこの馬のここまでの実績は緩い流れのヨーイドン競馬向き。内伸び馬場でマイペースで運べればそこそこやれそう。
ゴールドエクリプス
血統B 評価C
母父ハービンジャー
母系のバランスの悪さを感じる。パワータイプで時計、上がり面ともにG1では厳しい印象。重馬場でどこまでという印象。
サリエラ
血統B 評価B
母父Lomitas
タフな流れが合う母系なのでスローのヨーイドンよりある程度ペースの速いG1の流れは合う。昨年は外枠で直線大外ぶん回しての6着なのでロス無く乗れば昨年以上の好走可能。
シンティレーション
血統B 評価B
野芝血統アグネスタキオンがあるので今の京都の馬場は合いそうで馬キャラ的にも京都外回りコースは合う。ただ本質ローカル向きでG1で来る血統構成というイメージは無い。
シンリョクカ
血統B 評価B
母父キングカメハメハ
サトノダイヤモンドは京都の馬場が合う種牡馬だが母レイカーラの母系は中山マイル、東京新潟1400ベストで、この馬は母系が出ていそう。キレる脚も無いのでタフな流れになってどこまでという印象。
スタニングローズ
血統B 評価B
母父クロフネ(デピュティミニスター系)
母母父サンデーサイレンス
祖母ローズバドという名牝バラ一族。こういう名牝系が走りやすいのが今の馬場。内伸び馬場で内枠を引ければかなり粘りそうな印象。
ハーパー
血統A 評価B
母父Jump Start
母母父Carson City(ミスタープロスペクター系)
昨年3着、血統構成も良く京都の下り坂コースも合う。普通なら本命視の馬だが今年に入っての戦績から負け過ぎで、馬が走る気持ちを無くしている印象で取捨判断が難しい。
ピースオブザライフ
血統B 評価C
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)
母母父サンデーサイレンス
血統構成は悪く無い。ただスピードに乏しく時計的に限界があるので重馬場にならないと厳しい。
ホールネス
血統C 評価C
父Lope de Vega
母父Golan(欧州ブラッシンググルーム系)
母母父欧州Ahonoora系
欧州色が強くバランスは悪い。ジャイアンツコーズウェイ系種牡馬の産駒はブリックスアンドモルタルなど正直G1で来る血統ではない。底を見せていない戦績だが速い上がりが不要なレースでしか好走していない。外回り京都2200が合うとは思えず、重馬場や上がりのかかる馬場以外なら軽視したい。
モリアーナ
血統B 評価B
(シンボリクリスエス・ロベルト系)
母母父Grand Lodge
母系はイマイチだがエピファネイア産駒は良さそう。速い上がりは使える馬で京都の下り坂も味方に出来そう。展開一つで好走可能。
血統B 評価B
母父キングカメハメハ
オルフェーヴル産駒は走るツボが狭く、この馬の極端な戦績もその影響が出ている。エリ女に関しては過去2年阪神と京都の違う馬場施行で上位争いしていることから、この時期の馬場でハマる可能性があり、今回も大駆けする可能性は秘めている。
血統B 評価B
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
血統バランスは悪く、切れる脚も無い。ただ姉ナミュール同様に京都の下り坂コース適性が高そうで、内伸び馬場で内枠という条件で好勝負可能。
ルージュリナージュ
血統B 評価B
母母父クロフネ(デピュティミニスター系)
馬キャラ的には緩い流れの上がり勝負向き。さらにマイナー種牡馬スピルバーグ産駒なのでG1では厳しい。重馬場で外伸び馬場でスローの上がり勝負の展開でどこまでやれるか。
レガレイラ
血統A 評価A
父スワーヴリチャード
母父ハービンジャー
血統構成は合っている。前走は馬場が渋って内枠先行有利の展開で外枠追い込み5着は負けて強しだが、展開に左右されるレベルの強さの馬とも言え、内伸び先行有利っぽい馬場では全幅の信頼は無い。それでも出遅れても直線ショートカットでイン差しが出来る京都外回りコースなら勝ち負け濃厚。
以上、エリザベス女王杯出走馬血統診断でした。
馬だけで見れば、レガレイラが抜けてます。
もう一頭の人気馬ホールネスに関しては血統だけでは正直G1、特に良馬場では買えないと思ってますので、世間でここまで人気になっていることに驚いています。それだけレベルの低いメンバーだと言うことです。
正直他は横一線。
ハーパーは血統も馬場も合ってますが馬が燃え尽きてそうで取捨に悩みます。他の馬では漠然と先行馬ならラヴェル、スタニングローズ。差し馬ならサリエラ、モリアーナ。
京都は枠や展開の有利不利が極端なので週末土曜の馬場や日曜の天候など確認して最終決断しようと思ってます。