脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

王道レースも妙味は野芝血統の馬〜2024ジャパンカップ出走馬血統診断〜

kakikenです。

 

今回は週末東京競馬場で行われるジャパンカップの出走馬血統診断を行ないます。

正直人気通りの強い馬が強い競馬をするレースでもあるので血統重視とはいかないレースではあります。

さらには内枠大有利のレースなので(だから昨年大外枠で3着したスターズオンアースは相当適性が高い馬です)枠順の方が重要なポイントとも言えなくもないです。

それでも血統や馬場適性がある伏兵の台頭(大体4着5着ですが)には期待したくなります。

血統について言えば、キングマンボ・キングカメハメハ系、母系はダートアメリカン血統が良く、特にボールドルーラー系は注目血統の1つです。

逆にサドラーズウェルズ系はマイナス。本質ヨーイドン競馬向きの血統なのでペース、時計対応が難しいのかもしれません。

ただし欧州系がダメなわけでは無いです。

東京芝は8週目でかなりタフさが出ています。京都同様に野芝色が強く、特に欧州系野芝血統は合っていると思います。

というわけで今週も野芝血統のある馬に期待、高い評価ということになります。

すでに枠順は決まってますので、枠順通りに血統構成、馬場適性などの総合評価をしていきます。

 

①ゴリアット 血統B 評価B

Adler fulg(サドラーズウェルズ系)

母父Shamardalストームキャット系)

母母父Dynaformer(ロベルト系)

血統構成的には日本適性のある組み合わせなので、日本の馬場適性はありそう。速い時計、速い上がりに対応出来れば好走可能。

 

②ブローザホーン 血統B 評価B

エピファネイア(ロベルト系)

母父デュランダルサンデーサイレンス系)

母母父フォーティナイナーミスタープロスペクター系)

母系が重馬場巧者でタフな馬場向きの馬。本質小回り、ローカルタイプで東京は合わない感じ。好走があるとすれば上がりの掛かる重、不良馬場か?

 

③ドウデュース 血統A 評価A

ハーツクライサンデーサイレンス系)

母父Vindication(ボールドルーラー系)

母母父Gone Westミスタープロスペクター系)

血統、適性ともに一番ハマりそうなレース。勝ち負け濃厚。

 

ジャスティンパレス 血統A 評価A

ディープインパクトサンデーサイレンス系)

母父Royal Anthem(ヌレイエフ系) 

母母父Red Ransom(ロベルト系)

血統構成のバランスは良い。内が悪い馬場で内枠を引いて大敗した宝塚記念を除けば安定して走っている。スタミナで差すタイプなので切れ負け4着というケースが多いが、多少タフさが必要な今の東京の馬場なら差し届く可能性は高い。

 

⑤シュトルーヴェ 血統B 評価B

キングカメハメハキングマンボ系)

母父ディープインパクトサンデーサイレンス系)

母母父Wild zone(ワイルドアゲイン系)

キングカメハメハ産駒で母系にダート血統ワイルドアゲインと血統構成は合っている。持続力の欠けるパワー系なので、スローのヨーイドン競馬向きでG1ペースは向かない印象。

 

⑥ダノンベルーガ 血統A 評価B

ハーツクライサンデーサイレンス系)

母父Tizway(インリアリティ系)

母母父Malibu Moon(APインディ・ボールドルーラー系)

ハーツクライ産駒で母系がダート系、ボールドルーラーの血もあり血統構成は良い。この馬も切れ負けするタイプなので上がり勝負よりタフさも問われる芝2400の方が期待は出来る。

 

⑦シンエンペラー 血統B 評価A

父Siyouni(ヌレイエフ系)

母父Galileoサドラーズウェルズ系)

母母父Green Tune(ニジンスキー系)

バリバリの欧州血統で期待された凱旋門賞はスローのヨーイドン競馬が合わず惨敗。さらには切れ負けして勝ちきれない日本での戦績から持続系、タフな流れのG1が向くタイプ。血統構成はイマイチだが馬キャラでは買い、野芝色の強い今の馬場も合うはず。


⑧オーギュストロダン 血統B 評価B

ディープインパクトサンデーサイレンス系)

母父Galileoサドラーズウェルズ系)

母母父pivotal(ヌレイエフ系)

ディープインパクト産駒の外国馬。海外のレースでも日本馬が好走しそうなレースで好走、凡走しそうなレースで凡走している感じから日本向きかも。ヨーイドン競馬向きの印象、速い上がりがこなせれば好走可能。

 

⑨チェルヴィニア 血統B 評価A

ハービンジャーダンチヒ系)

母父キングカメハメハキングマンボ系)

母母父サンデーサイレンス

強い3歳牝馬ではあるが、ツボの狭い芝2000の鬼ハービンジャー産駒なので2400などでは脆さを見せる可能性もあり、盲信は禁物。底力面でも不安あり、4着5着の案外な着もあり得る。

 

⑩ドゥレッツァ 血統A 評価B

ドゥラメンテキングカメハメハ系)

母父More Than Ready(ヘイロー系)

母母父Danehillダンチヒ系)

キングカメハメハドゥラメンテ産駒、母系がアメリカンダート系で合っている。菊花賞を勝っているが、本質は2000前後が守備範囲の馬、さらには野芝新潟で快勝、東京2戦2勝と左回りや野芝適性も高く、人気の盲点になりそうな馬。

 

⑪カラテ 血統B 評価C

トゥザグローリーキングカメハメハ系)

母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)

母母父パラダイスクリーク(ネヴァーベント系)

キングカメハメハ系産駒で母父が今の時期の東京でハマるフレンチデピュティと血統だけは悪く無い。馬券圏内は厳しいがある程度の好走は可能。

 

⑫ソールオリエンス 血統A 評価B

キタサンブラックサンデーサイレンス系)

母父Motivatorサドラーズウェルズ系)

母母父Quest for Fame

(レインボークエスト・ブラッシンググルーム系)

母父サドラーズウェルズ系がマイナスだが、母母父はレインボークエスト・ブラッシンググルーム系は野芝適性の高い血統。さらにこの馬の母スキアの産駒は野芝適性が高いので今の馬場は合うはず。上がり時計の掛かる差し馬なので東京より中山向きだが、適性の高さ、ペースなどこの馬に向く流れになれば好走可能。

 

⑬ファンタスティックムーン 血統C 評価C

父Sea The Moon(ダンチヒ系)

母父Jukebox Jury(サドラーズウェルズ系)

母母父Lomitas(ニジンスキー系)

重厚過ぎる血統構成。さすがに東京の芝は軽すぎ、田んぼレベルの不良馬場にでもならない限り厳しい印象。

 

⑭スターズオンアース 血統A 評価A

ドゥラメンテキングカメハメハ系)

母父Smart Strikeミスタープロスペクター系)

母母父Monsun(ブランフォード系)

欧州系野芝血統Monsunが母母父にあり、今回はそこがプラス。昨年ジャパンカップ、さらには有馬記念で死の枠といわれる8枠で好走するのはこの馬のポテンシャルの高さの証明。昨年同様に休み明けでの参戦だが、馬場適性も高く好走の期待は高い。

 

 

以上、ジャパンカップ出走馬血統診断でした。

血統評価では③ドウデュース、⑭スターズオンアース、④ジャスティンパレスが上位です。

穴では東京適性には疑問符が付きますが野芝色が強いという点では母が野芝血統の⑫ソールオリエンス(恐らくこの馬が血統でハマっているなどと評価するのは私以外あまりいないと思います)は妙味ある面白い馬だと思います。

他では馬場適性が合いそうなのが⑦シンエンペラー、⑨チェルヴィニア、⑩ドゥレッツァ。なかでも近走の負けで評価下げているドゥレッツァは面白いと思ってます。

今名前を出した馬たちからのチョイスになりそうですが、土曜の馬場状態をふまえて最終決断しようと思います。