脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

パンサラッサの大逃げに脱帽~10/29・10/30の重賞予想結果~

kakikenです。

 

今回は先週末の重賞予想を振り返ります。

土曜阪神11R スワンS 芝1400М

(予想)

サンプル数が少ないですが昨年の結果を参考にすると、芝1400Мですが好走馬は阪神マイル実績のある馬。なので今年も芝1400Мタイプではなくマイル実績のある馬で血統的に合っている馬を狙います。

枠、脚質の有利不利は今の馬場では無さそうで適性次第だと思います。

①ホウオウアマゾン

昨年3着馬。阪神芝14、1600がベストの馬

マテンロウオリオン

マイル実績のある芝1400Мタイプの馬。先週阪神芝マイル以下でハマっていたダイワメジャー産駒。

ロータスランド

マイル実績のある馬で阪神芝14、1600Мも得意。

この3頭で決まるかとおもいつつ次点で

②ヴァトレニ

①⑥⑦

(結果)

1着④ダイアトニック    4番人気

2着③ララクリスティーヌ 10番人気

3着⑪リュプリュフォール 11番人気

6着⑦ロータスランド    3番人気

7着⑥マテンロウオリオン  2番人気

9着②ヴァトレニ      8番人気

10着①ホウオウアマゾン   1番人気

 

昨年と比べて前半のペースが速くなったこと、差しがある程度決まりやすい馬場もあって先行した①ホウオウアマゾン、ヴァトレニは撃沈、ロータスランドはそれなりに走りましたが足りずの6着。マテンロウオリオンは最後方から追い込んで7着。

上位3頭は全くのノーマークでした。いずれもマイル好走のある1400Мベストの馬でした。

私は芝1400Мもこなせるマイラーを選んだ感じでしたがちょっとズレた感じの結果になりました。抜けた存在がいないレースということで、位置取りコース取りの差が着差になった感じもありますが、ここまで大きく外す時はほぼ馬場の読み違え。

2着ララクリスティーヌの母父タニノギムレット、母母父フジキセキはパワー色が強くて「そこまで荒れ馬場ではない」と早々に切った馬でした。先週末の阪神は血統的にみると母系が明らかにダート色、パワー色が強くなっていたので馬場質が変化したこともこの波乱結果の一因だったと思います。

 

土曜東京11R アルテミスステークス 芝1600М

(予想)

2歳の牝馬重賞。ヨーイドン競馬になるので上り3Fの速い馬を選べばいいです。

つまりはノーザンF生産で上りのある馬が軸になります。

③リバティアイランド

ノーザンF生産馬。スローの新馬戦上り3F31秒4。

血統的にもヨーイドン競馬向き。

この馬から相手探し。

⑤デインバランス

新馬戦上り3F33秒4。今の東京芝はロベルト系が合っているのでロベルト系エピファネイア産駒で母父が東京マイルの切れ味勝負が合うフランケル

ラヴェル

血統的に切れる脚があるタイプではないがノーザンF生産馬なので。

⑧マスキュリン

このレースは前走サフラン賞の馬が3着になりやすいので3着候補に。

ー⑤⑩⑧

ワイド⑧ー③⑤⑩

(結果)

1着⑩ラヴェル       3番人気 ノーザンF生産馬

2着③リバティアイランド  1番人気 ノーザンF生産馬

3着⑥アリスヴェリテ    6番人気

4着⑤デインバランス    2番人気

7着⑧マスキュリン 9番人気

 

出走2頭のノーザンF生産馬がワンツー。

アリスヴェリテが3着に逃げ粘ってしまいましたが4着にもデインバランスと予想通り『上りの脚がある馬』を狙えば獲れるレースでした。

マスキュリンはさすがに無理でした。

 

日曜東京11R 天皇賞秋 芝2000М

(予想)

木曜の記事で指摘したようにこのレースは基本的には究極の上り勝負です。

純粋に一番上りの脚があるのが

⑦イクイノックス

⑧シャフリヤール

この2頭は共にタフな流れのダービーで上り最速を繰り出しています。

どんな流れになっても好勝負できる馬ですが⑦イクイノックスの方はどちらかと言えば平均、スローの流れでより爆発力が上がる馬。シャフリヤールはどちらでも対応できる点では無難な軸馬と言えそうです。

⑤ダノンベルーガ

⑨ジャックドール

この2頭は上り勝負になると分が悪いタイプ。ある程度速い流れで切れ味を封じる競馬をしたいところです。

基本はこの4頭のレースです。

ここからはペース次第で浮上する馬。

もしもパンサラッサが逃げず、バビットが逃げて緩い流れになった場合

⑥ジオグリフ

この馬は緩い流れの差し馬。ドレフォン産駒なので間違いなく時計的に限界がある馬です。ただし凡時計、スローのレースになれば切れ味でダノンベルーガ、ジャックドールを上回れる可能性があります。

次に。もしもパンサラッサがハイペースで逃げる、はたまたバビットの横山典の大逃げでレースを荒らした場合

⑬アブレイズ

この馬の戦績を見ると勝ち時計が速いレースほど着順を上げています。前々走ヴィクトリアマイルは出遅れ追い込みでしたが上り最速、逆に前走府中牝馬は先行して差のない5着と、時計の速いレースになるほど安定し、自在性もあります。血統的にもタフなレースが強いキズナ産駒で母父ジャングルポケット天皇賞秋レコードホルダーのトーセンジョーダンの父親。高速決着の穴馬ならこの馬です。

④ポタジェ

アブレイズ同様にタフなペースが合う馬です。ただタフなペースでもある程度の上り脚は必要になるので上りの脚の差でアブレイズを取りました。

 

結論として

高速決着の可能性が高い方に賭けます。

⑤⑦⑧⑨次点④

複勝⑬ ワイド⑬ー⑤⑦⑧⑨

(結果)

1着⑦イクイノックス  1番人気

2着③パンサラッサ   7番人気

3着⑤ダノンベルーガ  4番人気

4着⑨ジャックドール  3番人気

5着⑧シャフリヤール  2番人気

10着⑬アブレイズ 13番人気

13着④ポタジェ   8番人気

 

基本上位人気4頭で決まると思っていました。

実際掲示板にこの4頭がいますが2着にパンサラッサが紛れ込んでしまったという結果になりました。

パンサラッサの大逃げに脱帽します。

パンサラッサの吉田豊騎手、お見事でした。

パンサラッサの1000М通過57秒4。

普通なら直線半ばであっさり捕まるイメージでしたが、粘りに粘ってあわや逃げ切り勝ちの2着でした。

パンサラッサの上り3F36秒8。

勝ったイクイノックスの上り3F32秒7。3着ダノンベルーガが32秒8。

一見超激流のレースに見えますがパンサラッサ一頭が前で別のレースをしていて、実質バビット、ノースブリッジが逃げたレースだったと思います。

ノースブリッジ自身の上りが3F34秒0を考えると2番手以下の馬たちは激流のレースではなく上り勝負のレースをしている感じだったと思います。

そこそこ前に位置取ったジャックドール、シャフリヤールが早めに仕掛けたため、後ろにいたイクイノックス、ダノンベルーガより上りの脚が使えず。それがそのまま着順着差になった感じです。

パンサラッサを差し切ったイクイノックスの脚は素晴らしかったと思います。

菊花賞は撃沈でしたが一週遅れのキタサンブラック産駒GⅠ制覇となりました。

ダノンベルーガは私の予想より後ろの位置取りになりましたが上り32秒8とイクイノックスに次ぐ上がるの脚を使えてジャックドールとシャフリヤールを抑えての3着。パンサラッサを交わし切れないあたり物足りなさ、勝負弱さを感じますが、相性の良い共同通信杯勝ち馬、馬券にはなってくれました。

アブレイズ、ポタジェは上り3Fの脚を求められるレースになったのでこの着順は仕方ないです。ただパンサラッサと同じペースで逃げても好走出来たとは思えません。

それくらいパンサラッサはすごかった。

今回はパンサラッサにやられたという感じですね。

 

 

以上週末の重賞予想を振り返りました。

今週末はGⅠはお休み。芝の重賞はファンタジーS、京王杯2歳ステークス、アルゼンチン共和国杯。土曜の2歳重賞は見送り濃厚ですが日曜のアルゼンチン共和国杯は予想する予定です。