kakikenです。
今回は有馬記念の出走馬血統&適性診断をします。
GⅠレベルになると血統やら適性など不問となるケースが多いのですが有馬記念に関しては2500Мという非根幹のトリッキーコースということもあって、過去には血統、適性が実績馬を上回る結果も多く見られています。
有馬記念で血統を語る上で外せないことと言えば、キングカメハメハ系産駒は2,3着のみで一度も勝てていないということ。
リスグラシューが勝った2019年はあのアーモンドアイすらもそのジンクスを破れませんでした(入れ込んで暴走して力尽きました)。
キングカメハメハ系産駒で言えばタイトルホルダーですよね。
ただ有馬同様『キングカメハメハ系産駒は勝てていない』と書いた春の天皇賞ではご承知の通り圧勝してますので、今回もタイトルホルダーがそのジンクスを破れるかという点には注目です。
今回の出走馬に関して言えば王道の東京コースよりトリッキーな中山向きの馬が揃った印象。そうなると重要なのが枠ということになります。
既に枠順が確定していますのでその辺りを踏まえて診断していきます。
①アカイイト 評価B 血統B 適性B
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)
母母父mud Route(ニジンスキー系)
血統的にロベルト系がいい今の中山馬場で母父ロベルト系があるのはプラス。昨年7枠⑬で7着。今年最内枠ゲット。今の中山は例年より差せる馬場なのでロスなくインを回れれば爆発力のあるキズナ産駒なので勝ち負けまであり得る。
②イズジョーノキセキ 評価C 血統B 適性C
父エピファネイア(ロベルト系)
母父キングカメハメハ
母母父Rahy(ブラッシンググルーム系)
父がロベルト系エピファネイア産駒、母系も今の中山は合っている。ただこの馬の適性が中山芝2500Мだとずれている印象。微妙だが25ではなく22(1822)の馬だと思われる。
③ボルドグフージュ 評価A 血統B 適性A
父スクリーンヒーロー(ロベルト系)
母父Layman(サンデーサイレンス)
母母父Woodman(ミスタープロスペクター系)
今の中山はスクリーンヒーロー産駒はドハマり。イメージ的に同じスクリーンヒーロー産駒で2015年覇者ゴールドアクターと重なる。ただし母系に底力が無くそれが勝ち切れないレースが多い原因と言える。それでも菊花賞好走馬と相性のいいレース。いかにも2,3着に来そうなイメージの馬ではある。
④アリストテレス 評価C 血統A 適性B
父エピファネイア(ロベルト系)
母母父トニービン
昨年6枠⑪で6着。血統構成はかなりいいが、この馬は切れる脚が無く、いかに好枠ゲットでも、よほど上りが掛かる展開、馬場にならなければ厳しいだろう。
⑤ジェラルディーナ 評価B 血統B 適性B
父モーリス(スクリーンヒーロー産駒)
母母父Bertolini(ダンチヒ系)
母が三冠牝馬で有馬記念勝ちのあるジェンティルドンナ。今の中山馬場はこの馬がオールカマー勝った時の馬場に近いので今回も好走する可能性はあるが、イズジョーノキセキと同じで芝2200向きの印象。
⑥ヴェラアズール 評価A 血統B 適性A
母父クロフネ(デピュティミニスター系)
母母父サンデーサイレンス
血統的には中山、福島向きでむしろ前走東京のジャパンカップは『良く勝てたな』という印象。少し荒れ始めている冬の中山芝は間違いなく合うのでここは好勝負必至。
⑦エフフォーリア 評価B 血統A 適性A
父エピファネイア(ロベルト系)
母父ハーツクライ
母母父Kris(ネイティブダンサー系)
昨年覇者。今年阪神で2走ふがいない走りをしていて昨年の勢いが全くないことが気になるが、復調していれば当然好勝負になっていい存在。
⑧ウインマイティー 評価B 血統A 適性A
母父カコイシーズ(ネイティブダンサー系)
中山2500Мに強いステイゴールド系の産駒。血統と中山適性だけなら買いの馬。相手関係的に厳しいイメージはあるが大穴ならこの馬かも。
⑨イクイノックス 評価A 血統B 適性B
母母父トニービン
昨年覇者エフフォーリアと成績が重なるの馬。前走パンサラッサを差し切ったことから相当な能力の高さを感じるし、パターン的いけばこの馬が今年は勝つイメージ。ただ少し距離が長い印象もあり、脆さのあるキタサンブラック産駒なので過信は禁物。
⑩ジャスティンパレス 評価B 血統B 適性B
母父royal Anthem(ヌレイエフ系)
母母父Red Ronsom(ロベルト系)
ディープインパクト産駒で、母系にロベルト系もあり悪くない血統構成。相性の良い菊花賞好走馬だが中山芝2500М向きかと言われると疑問符が付く。
⑪ラストドラフト 評価C 血統B 適性B
父ノヴェリスト(父Monsun)
母母父Marju(ノーザンダンサー系)
重馬場に強い血統構成。馬キャラ的にはアリストテレスと似ていて、勝負所でワンテンポ加速が遅れる印象。GⅠではそのタイプは厳しい。重、不良馬場なら一考。
⑫ポタジェ 評価C 血統B 適性C
母父Awesome Again(デピュティミニスター系)
母母父Bold Revenue(ボールドルーラー系)
この馬も切れる脚がないので中山向き要素はあるが、芝2500Мが合うタイプではない。
⑬タイトルホルダー 評価A 血統A 適性A
母父Shirley Heights(ミルリーフ系)
昨年馬券率ゼロの死の馬番⑯で5着。今回は⑬なので昨年よりは好走率は高い。普通に走れば勝ち負けの印象。ただし先週あたりから中山芝は最後の直線は内より外が伸びる馬場になりつつあるので(大敗したセントライト記念がそういう馬場だったので)土日の馬場次第では大敗もあり得るのでこちらも過信は禁物。
⑭ボッケリーニ 評価B 血統B 適性A
母母父トニービン
この馬も詰めが甘い馬で切れ負けする馬なので東京よりは中山向き。実際今年の日経賞ではタイトルホルダーに肉薄した2着と中山適性は高い。内枠なら期待大だったが外枠ということでロスが多そうで割引が必要か。
⑮ブレークアップ 評価B 血統B 適性A
父ノヴェリスト(父Monsun)
母父クロフネ(デピュティミニスター系)
母母父King's Best
中山適性は高そう。ただし血統構成からは底力が足りない印象。世間では世相馬券やらでアルゼンチン共和国杯勝ち馬なので注目されているが、正直GⅠでは厳しいだろう。
⑯ディープボンド 評価C 血統B 適性B
母母父カコイシーズ(ネイティブダンサー系)
昨年3枠⑤で3着。しかし今年は馬券率ゼロの死の枠に入ってしまう。ただでさえエンジンの掛かりが悪い馬に加えて外々でロスが考えられるので今回は評価を下げる。
以上です。
現時点で⑨イクイノックス、③ボルドグフージュの3歳2頭を中心視。次が⑥ヴェラアズールと⑬タイトルホルダー。穴馬は牝馬①アカイイトと⑧ウインマイティー。
あとは土曜の馬場傾向を見て最終決断します。
余談ですがこの土日は有馬記念以外に2つ芝2500Мのレースがあります。ただし参考にすべきは土曜のグレイトフルステークスではなく日曜のグットラックハンデ。ここでの出目や好走馬の脚質はそのまま有馬記念と繋がるケースが多いのでグットラックハンデのなぞり馬券も面白いですし、時間的余裕がある人はグットラックハンデが終わってから馬券を買うことをお勧めします。