脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

馬場や血統は読めていても……~4/20・4/21重賞予想結果~

kakikenです。

 

「馬場や血統は読めてましたが」「ハマっている馬でしたがチョイスが届かない」「騎手が思うように乗らなかった」

不的中の言い訳に変化、進歩がないですが、今回も相変わらずなことを書きますのでご了承ください。

では、先週末の重賞予想を振り返っていきます。

土曜福島11R 福島牝馬S 芝1800М

(予想)

このレースには好走パターンがあります。

まずローテ的好走パターンとして『愛知杯~中山牝馬S』経由の馬。

該当馬は

①コスタボニータ  愛知杯3着、中山牝馬5着

⑪タガノパッション 愛知杯2着、中山牝馬6着

どちらかは絡むはずです。今年は馬場が悪くないこと、今週からコース替わりを考えると内先行のコスタボニータが有力。差し脚質のタガノは展開次第ですが、ローテのハマりを重視してのチョイス。

次にキャリア的パターンとして『紫苑ステークス好走馬』『中山芝1800М重賞好走馬』がいいです。

エミュー フラワーC勝ち

⑩キミノナハマリア 紫苑S4着

⑮シンリョクカ 中山牝馬S3着

切れ負けする先行馬のキミノナハマリアは紫苑S4着と好走といえるか微妙ですが、ジリジリ伸びるタイプなので上り3Fが速くなりにくい福島は合うはずです。先週までの馬場傾向から外枠はロスがありそうなのでシンリョクカは切ります。エミューあたりも展開的に向かない感じですけど、基本タフな馬場の福島は合いそうなので妙味でエミューをチョイス。

最後に血統でハマっている穴馬をチョイスします。

⑤トーセンローリエ

この馬の母父メイショウサムソンは18年覇者キンショーユキヒメ、19年覇者デンコウアンジュメイショウサムソン産駒、母母父ステイゴールドは福島巧者の血統、さらに父サトノクラウンは先週福島芝でハマっていて、血統構成から福島適性が高そうなので穴でおススメです。

①⑤⑨⑩⑪

人気馬3頭と穴馬2頭のチョイス。

先行する①⑩どちらかは残ると思っています。

穴で⑤が来てくれれば最高です。

(結果)

1着①コスタボニータ     1番人気  道中4番手

2着⑭フィールシンパシー   8番人気  道中3、2番手

3着⑧ウインピクシス     5番人気  逃げ 

6着⑪タガノパッション    4番人気

8着⑤トーセンローリエ   12番人気

9着⑨エミュー       10番人気

14着⑩キミノナハマリア    6番人気

 

有利な内枠、先行馬場を活かした1番人気コスタボニータが勝利。

ここは予想通りでしたが、それ以外のチョイス馬がイマイチでした。

この日は予想通り露骨な内枠、先行馬場。

ただこのレースに関しては外枠でしたが先行したフィールシンパシーが2着。フィールシンパシーは血統も悪くない、このレースとリンクする中山牝馬Sも4着と好走していた部類なので内枠ならチョイスしていたかもしれませんが、外という理由で切ってしまいました。積極的に騎乗した横山琉人騎手をほめたいです。

3着ウインピクシスは福島巧者で最後までチョイスを悩んだ馬でしたが「1800Mより2000М」という勝手な判断で切ってしまいました。

6着タガノパッションも今回は早仕掛けで勝負をかけていましたけど、先行有利の展開では捲ったところで脚色は先行馬と同じになるのでこの着順が精一杯でしたね。ただ外目の枠、差し脚質と不利な条件の中でも力がある馬だと再認識できました。

穴馬と期待したトーセンローリエは8着。先行してやるべきことはやっての結果、重賞では厳しいかと感じました。

エミューは自分の競馬を貫いて差して9着。

タガノパッション、エミューに関しては「万が一差し馬場だったら」ということでのチョイスでしたので、露骨な先行馬場でのこの結果は仕方ないです。

不満があるのはキミノナハマリアの騎乗で、今回は先行しなかったことですね。スタートは五分だったのに控えて、そのまま見せ場なく終了。追っていい脚が使えないのをわかっていない鮫島騎手。横山琉人騎手とは真逆、消極騎乗を猛省してもらいたいです。

 

日曜京都11R マイラーズC 芝1600М

(予想)

京都は今年6月の阪神開催の代替開催があるので10週連続開催。

一昨年の阪神がそうだったように、ロングラン開催の時は馬場を入念に仕上げてきますが、極端な内枠有利馬場になるパターンが多いです。

(来週の天皇賞も内枠引いたもの勝ちだと思っています!)

案の定土曜の京都は内枠、先行有利。

①トゥードジボン

③セリフォス

この2頭はほぼ残るでしょう。

この2頭に⑭ソウルラッシュを加えた3頭で決まると思っています。

ただ外枠を引いてしまった⑭ソウルラッシュが位置取り的に後手を踏んだ場合紛れる可能性も考慮。

そこで目を付けている穴馬が2頭。

②スパイダーゴールド

マイルに実績はない馬ですが時計の速い東京の芝2000Мあたりで好走していた馬なので今の高速馬場は向くはず。鞍上西村騎手は土曜12Rのマイル戦で先行して勝っていますのでとにかく先行してくれれば、どさくさの粘り込みを期待。

⑥ビーアストニッシド

この馬は京都の下り坂をプラスにできるタイプ。昨年も先行して6着。昨年よりメンバー的に劣るので逃げ、先行できれば昨年以上の粘り込みが期待出来ます。

①③⑭②⑥

紛れで大穴②か⑥が紛れることを期待です。

(結果)

1着⑭ソウルラッシュ     1番人気

2着③セリフォス       2番人気

3着⑨二ホンピロキーフ    6番人気

6着⑥ビーアストニッシド  16番人気

10着①トゥードジボン     5番人気

16着②スパイダーゴールド  14番人気

 

京都は日曜も内枠、逃げ先行有利が顕著だったので、さすがに外の先行馬も積極的に前を取りに行き、激しい競馬になってしまいました。

エエヤンとセッションがガリガリ先行し、最内のトゥードジボン、スパイダーゴールドが応戦。「あ~やばいな」と思いましたが案の定で差し馬が上位を占め、先行馬が下位を占める。期待と真逆の結果となってしまいました。

狙った内の先行馬①トゥードジボン、②スパイダーゴールドは撃沈、それでも内の差し馬が浮上したことから内枠がいい馬場なのは間違いないと思います。

トゥードジボンもスパイダーゴールドもこちらの思う通りの騎乗をしてくれたので納得しています。

勝ったソウルラッシュは完勝。有利と言えない外目の枠でロスのある競馬だったと思いますが2着セリフォスを寄せ付けませんでした。

1,2着は格の違いで、予想通りという感じでした。

ただセリフォスは仕上がり途上もあったかと思いますがソウルラッシュのは完敗。もしかすると京都の下り坂をプラスに出来ない馬なのかもしれません。

3着二ホンピロキーフは母父スウェプトオーヴァーボードという点で(荒れ馬場向き血統なので開幕週の馬場ではマイナスと思い)消しました。

スパイダーゴールドと共に先行馬として期待した穴馬16番人気ビーアストニッシドは今年も6着。外のセッションやエエヤンという何が何でも行きたい馬がいたので6番手の競馬になるのは仕方ない感じですが、馬主にとっては好騎乗、馬券を買っている人間にとっては中途半端な結果なので消化不良ではあります。ただ下り坂適性の高さは証明してくれました。今後も京都コースでは買いの馬だと思います。

 

日曜東京11R フローラS 芝2000М

(予想)

土曜の馬場を見る限り、東京芝はフカフカ過ぎで重い芝。

高級じゅうたんの上を歩くと歩きにくい、あの感覚の芝のイメージ。

実際、重馬場向きの血統の馬が土曜良馬場でも好走していました。

なので重い芝向きの馬をチョイスします。

①バロネッサ

母系がステイゴールドダンチヒ系で重い芝向き。フローラSは最内枠と大外枠が良いレースで、最内枠ゲットで好材料ばかりです。

⑥トロピカルティー

この馬はリアルスティール産駒。リアルスティールの産駒は重い芝、重馬場向きの血統です。そして母系がラストタイクーン系とデインヒル系でいずれも重い芝が合う血統構成です。実際前走不良馬場での好走もありますし、一見東京は合わなさそうですがフカフカで重い芝の今の東京の馬場は狙い目です。

⑭クリスマスパレード

キタサンブラック産駒も基本は重い芝が合う種牡馬、母系も重い馬場向き、実際土曜8Rで半姉ミスヨコハマが6番人気3着と好走していますので、馬場が合う母系なのは間違いないです。

他では⑧アドマイヤベル、⑩マルコタージュ、⑬カニキュルあたりが狙えそうですが、無難に⑧アドマイヤベルをチョイス。

①⑥⑧⑭

人気サイド、つまらない予想になりますがこの4頭がいいと思います。

(結果)

1着⑧アドマイヤベル   2番人気

2着③ラヴァンダ     6番人気

3着⑬カニキュル     4番人気

4着⑭クリスマスパレード 3番人気

5着⑥トロピカルティー  5番人気

7着①バロネッサ     1番人気

 

チョイスした馬は1,4,5、7着で2,3着抜け。

3着⑬カニキュルは候補に挙げつつのチョイス漏れ。先行有利だと思い切ってしまいましたが、結果先行した馬が上位を占める中で唯一差した馬でした。

2着③ラヴァンダは血統は母父ベーカバド母母父コマンダーインチーフで重馬場向きの血統構成でハマっているのですけど、マイナー牧場という点や芝1400、1600Мでの地味な戦績でチョイスには至りませんでした。岩田騎手は内枠を活かした好騎乗でした。工夫のいる馬場ではイマイチですが、工夫の要らないシンプルに先行有利な馬場では積極的な騎乗(福島牝馬Sのコスタボニータもしかり)ができますね。

チョイスした4頭について。

勝ったアドマイヤベルは東京コース狙いのローテからオークス目標だったので出走権獲得の嬉しさから横山騎手はガッツポーズをしたのでしょう。この馬はスワーヴリチャード産駒。私はスワーヴリチャード産駒にGⅠの底力での適性に懐疑的ですが、オークスでのこの馬の結果はスワーヴリチャード産駒の評価を決定づけるので注目です。

4着クリスマスパレードは先行して粘りましたが外が不利ではないレースだけに重賞では足りない印象。5着トロピカルティーもそこそこ走っていますが重賞では足りない印象です。7着バロネッサは案外すぎる結果、直線での伸びなさから切れ味不足を感じました。距離が合ってなかったと思いました(もっと長い方がいいのか、短い方がいいのかどちらかでしょう。血統構成からは芝1400ベストの馬な気がします)。

 

 

以上、先週末の重賞予想を振り返りました。

消化不良な結果でした。ちょっとチョイスが安直すぎた、雑な予想だったと反省もしています。

さて今週末は京都でGⅠ春の天皇賞があります。

マイラーズCの回顧で触れましたが、今年はロングラン開催ということで内枠有利な馬場になるのはほぼ見えてきました。そもそも京都施行の春の天皇賞は内枠でロスなく競馬した馬が好走しやすいレースなので、今年もそんな感じになりそうです。

京都は下り坂コースなのでその適性もポイント。昨年はディープボンドを激推ししましたが今年はディープボンドに続く新たな下り坂適性のある馬が出走予定、その馬が内枠を引けば大勝負しようかと思っています。

その馬に関しては木曜夕方以降公開予定の『出走馬血統(京都下り坂コース適性)診断』でしっかりアピールしますのでチェックよろしくお願いいたします。