kakikenです。
今回は週末京都競馬場で行われる天皇賞春の出走馬血統診断を行います。
長距離適性のある馬が揃ったので今更長距離適性などは不問、ポイントは今の京都の馬場にあった血統、さらに京都の下り坂をプラスに出来るかどうかでしょう。
血統としてはダントツでステイゴールド系がいいです。
サンデーサイレンス系ではディープインパクト系、ハーツクライ、マンハッタンカフェも合っています。
逆に京都コースが合わない、勝てないとされていたのがキングカメハメハ系。昨年阪神で無敵だったタイトルホルダーも京都コースでダメでした(競走中止でしたが仮に無事であっても下り坂が合わないので勝てなかったと思います)。
ただ昨年菊花賞でキングカメハメハ系ドゥラメンテ産駒ドゥレッツァが勝ってしまいましたので、天皇賞春でどうなるかは違った注目点ではあります(ドゥラメンテは母系にトニービンの血があるので京都でも問題無いのかもしれませんね)。
母系に関してはこれがハマりみたいなのは無いですけど、全体的な好走馬の母系として母父、母母父が少し古めの血統だったり、野芝適性のある母系が合っている印象です。
次に京都コース適性、下り坂適性に関してですが、その馬の好走履歴から判断できると思います。
合っているのは大負けは無いけど、なかなか勝ちきれないタイプ。こういう馬は上りの脚がイマイチなので下り坂で加速できるので京都コースはプラスにできます。
逆に合わないのがヨーイドン競馬が合う瞬発力のある馬。イメージとして下り坂で加速できず、坂を下り切ったところからの加速になるので下り坂で加速した馬に後手を取ってしまうので最後届かないパターンになりやすいです。
その点をポイントに評価していきます。
既に枠順確定していますので今回も馬番順で評価していきます。
①サリエラ 血統B 適性B
ツメの甘い差し馬なので京都下り坂は合いそう。内枠でロスなく競馬が出来れば上位争いはできそう。
②ヒンドゥタイムズ 血統C 適性C
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
京都下り坂は合いそうだが2000Мの鬼ハービンジャー産駒の特徴そのままで、さすがに距離が合わない。
③プリュムドール 血統B 適性C
母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
ステイゴールド系産駒という点で血統はいいが、ヨーイドン競馬タイプなのでGⅠのペースが合わない。高速馬場も向かず時計の掛かる重馬場でどこまでという評価。
④ワープスピード 血統B 適性B
母母父ブロードブラッシュ(ヒムヤー系)
長距離を走る血統構成ではないのでこの戦績に驚かされる。ドレフォン産駒なのでヨーイドン競馬タイプ、GⅠのペース、高速馬場も合わない。重不良馬場なら好走可能。
⑤ブローザホーン 血統B 評価B
母母父フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系
血統構成としては底力に欠けるのでGⅠではどうかという感じ。タイプとしてはヨーイドン競馬向きなので高速馬場だと厳しい印象。
⑥ディープボンド 血統B 適性A
母父キングヘイロー(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
母母父カコイシーズ・ネイティブダンサー系
3年連続2着、鈍い加速力を下り坂で補う下り坂巧者。昨秋のような長距離戦でも上り3Fの速い馬場にならない限り好勝負になる。
⑦タスティエーラ 血統B 適性B
母母父フレンチデピュティ
父サトノクラウンが微妙だが母父マンハッタンカフェは京都の長距離は合う。この馬の近走から切れる脚が無いタイプなので下り坂の京都の方が走れそう。
⑧ゴールドプリンセス 血統B 適性B
母父キングヘイロー(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
タフさの感じる血統構成なので長距離はこなせるが、重馬場向きなのでGⅠのハイペースや高速馬場だと厳しい印象。
⑨シルバーソニック 血統A 適性A
母母父リファール・ノーザンダンサー系
血統だけならメンバー最上位、コース適性も高い。前走はスローのヨーイドンの流れで早仕掛けという合わない競馬での大敗で度外視できる。
⑩サヴォーナ 血統B 適性A
母母父ロードアトウォー(フェアートレイル系)
この馬が第二のディープボンド候補です。持続力タイプなのでスローの上り勝負では切れ負けしてしまうが高速決着などタフな流れのレースが合う馬。切れ味不足を補える京都の長距離戦がベストの舞台。前走阪神大賞典もスローのヨーイドン競馬なのでこの馬には不向きの流れで度外視。ある程度前で直線先頭粘り込みが理想。
⑪マテンロウレオ 血統A 適性A
母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
4,5着が多いツメの甘い馬なので下り坂京都コースは合う。昨年も8番人気5着と適性を見せた。横山典騎手なのでアッと言わせる大逃げで粘り込みもあり得る。
⑫ドゥレッツァ 血統B 適性B
母父モアザンレディ(ヘイロー系)
菊花賞を高速決着で勝利したがキングカメハメハ系がイマイチということから血統構成だけなら天皇賞がいい印象はない。母系が似ているサトノダイヤモンドに近いイメージでサトノダイヤモンドは天皇賞を勝てなかったことからも過信は禁物。
⑬スカーフェイス 血統A 適性C
母母父キングマンボ(ミスタープロスペクター系)
ハーツクライ産駒で祖母が天皇賞馬スズカマンボの母なので血統評価は高いが、この馬のタイプとしては京都より阪神、さらに荒れ馬場、重馬場の差し馬という印象なので馬券圏内はさすがに厳しい。
⑭テーオーロイヤル 血統B 適性B
母母父クリスエス(ロベルト系)
血統的にはキングカメハメハ系がマイナスだが母父マンハッタンカフェはプラスなので可もなく不可もなしレベル。初の京都コースで適性に関しては未知だが、タイプとしては下り坂はマイナスな印象、ドゥレッツァ同様でこの馬も実績からの過信は禁物。
⑮メイショウブレゲ 血統B 適性B
父ゴールドシップ、母母父ダンスインザダークと菊花賞馬の血があるが、血統構成のバランスが悪く、底力に欠け、GⅠのペースは合わない。
⑯チャックネイト 血統A 適性A
母父ダイナフォーマー(ロベルト系)
母母父キングマンボ(ミスタープロスペクター系)
デビュー以来5着以下が無い相手なりに走る馬。良馬場では切れ負けするが上りの掛かる重不良馬場などではきっちり結果を残すタイプ。こういう馬こそ、京都の下り坂を味方につけられる馬。勝ち切る爆発力はこのメンバーでは薄いが2,3着なら十分あり得る馬。
⑰スマートファントム 血統C 適性B
切れる脚の無いスタミナタイプなので長距離、京都コースも合いそうだが、GⅠではパンチ不足の印象。
⑱ハピ 血統C 適性C
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
ディープボンドと同じ厩舎なので意図的に出走させたのでは?勘ぐってしまうが、ダートGⅠ3着のある馬なのでタフさ、スタミナはあるので長距離はこなせる。
以上、天皇賞春出走馬血統診断でした。
現時点では血統では⑨シルバーソニック、適性では⑥ディープボンド、⑩サヴォーナ。
この3頭に期待しています。
次点では⑯チャックネイト、⑪マテンロウレオ、内枠で上手く競馬できそうな①サリエラあたりが気になります。
基本的には人気通りに決まりやすいレースなので人気になりそうな実績馬⑫ドゥレッツァ、⑭テーオーロイヤル、京都コースが合いそうな⑦タスティエーラも好走しても納得は出来ますが、いずれもマイナス要素がある馬たちなので紛れは大いにあるでしょう。
あとは馬場状態での判断になります。
時計が出そうなのか、上り3Fがどれくらいになるか(昨秋のような東京に近い速い上り時計の馬場だといくら適性があってもディープボンド、サヴォーナは苦しい)を見極めて最終判断しようと思います。