脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

チョイス馬3~6着、上位2頭が予想外に強すぎた!~10/22日曜京都菊花賞の予想結果~

kakikenです。

 

ノーザンF生産馬、ルメール、モレイラ。

「やっぱりか」。

悩みに悩んで出した予想結論は無残に敗れ去り、脱力感と無力感に包まれたレース後でした。

 

では日曜のGⅠ予想を振り返ります。

日曜京都11R 菊花賞 芝3000М

(予想)

菊花賞は馬キャラ重視で過去何度も的中してきたレースです。

各馬の細かい説明は『木曜の菊花賞出走馬血統診断』に書きましたので省略して話を進めますが、過去の菊花賞好走馬の馬キャライメージでいくなら

⑫ハーツコンチェルト

⑮ファントムシーフ

がハマっています。

何も考えないならこの2頭いずれかを軸にして買えばいいくらいに思っていました。

しかしスパッと決断できない理由があります。

この2頭には血統面と生産牧場で大きなマイナス点があることです。

ハーツコンチェルトはハーツクライ産駒が菊花賞で良績がないこととハシモトファームというマイナー牧場の生産馬という点でGⅠでの底力の無さを感じます。

ファントムシーフも同じでハービンジャー産駒というのが菊花賞で良績がないことと谷川牧場という、ナムラクレアと同じ生産牧場、GⅠでは好走もありますがどちらかと言えば渋った馬場向きのGⅠでの信頼度がイマイチな牧場です。

この2頭がノーザンF生産馬なら大勝負くらいの気持ちになれたんですけど。

来週の秋の天皇賞がノーザンF生産馬の運動会なのと同じで、菊花賞も結局ノーザンF生産馬買っていれば1~3着のうち2頭は来るというのが傾向としてあります。

ちなみに今回ノーザンF生産馬は8頭。出走馬のほぼ半分です。

③シーズンリッチ

④ダノントルネード

⑤パスクオトマニカ

⑦タスティエーラ

⑨ノッキングポイント

⑪サトノグランツ

⑯ショウナンバシット

⑰ドゥレッツァ

この中で2頭馬券に絡むのが例年ですけど、正直今年のメンツはインパクトが弱く自信をもって買える馬がいません。

ここなんですよね、今年の菊花賞が悩ましいところが。

安直にノーザンF生産馬BOXという感じではないのです。

今回ノーザンF生産馬からは菊花賞という点での血統バランスが良くて京都巧者っぽい⑪サトノグランツを選びたいです。

馬キャラ重視も生産牧場重視も微妙。

では馬場からアプローチしましょうか。

今の京都の芝はどんな状態か。

この3週の好走馬の血統を見ていると野芝色の強い馬場と言えます。

先週の秋華賞でも野芝血統の代表格ホワイトマズルが母系にあるマスクトディーヴァがしっかり2着に好走したことからもわかります。

元々この時期の芝は東京もそうですが野芝色が強いことが多いです。

今回のメンバーで血統的に野芝が一番合う馬は⑭ソールオリエンスです。これはセントライト記念の予想の時にも書きました。

下り坂の京都が合わない可能性がある馬で、先週秋華賞で推したキタサンブラック産駒が惨敗したことで京都コースへの不安がありますが、母系が合っているのと、生産牧場が野芝に強い社台Fなので何だかんだで1番手はこの馬になりました。

天候的に良馬場で行われるなら先週の秋華賞のような道中スローのヨーイドン競馬にはならなさそう。淀みなく流れてある程度時計の速いタフなペースになりそうだと想定。

そうなると期待値が上がるのがキズナ産駒のリビアングラス⑧サヴォーナ

⑥⑧⑪⑫⑭⑮

この6頭でも足りないくらい一長一短で候補が多いというのが本音です。

結論としては今回は絞って

⑭ソールオリエンス軸で5頭に流します。

⑭ー⑥⑧⑪⑫⑮

まさかセントライト記念の回顧で菊花賞ではマイナス評価を下していたソールオリエンスを軸にするとは……。

『逆も真なり』に期待します。

(結果)

1着⑰ドゥレッツァ     4番人気 ノーザンF生産馬

2着⑦タスティエーラ    2番人気 ノーザンF生産馬

3着⑭ソールオリエンス   1番人気

4着⑥リビアングラス    9番人気

5着⑧サヴォーナ      7番人気

6着⑫ハーツコンチェルト  5番人気

9着⑮ファントムシーフ   6番人気

10着⑪サトノグランツ    3番人気

 

私がチョイスした馬は3~6着。

結果的に上位2頭さえいなければいい予想だったのですが。

ノーザンF生産馬のワンツー、鞍上ルメール騎手とモレイラ騎手。

牧場と騎手で買えば当たるというオチ。

勝ったドゥレッツァは母系がどうしても気に入らないので買えませんでした。

いくら母親が海外オークスを制覇してようが母父モアザンレディは菊花賞では買えませんでした。

ただ過去を思い出したら、キタサンブラックは母父サクラバクシンオー菊花賞勝ちましたし、古くはニホンピロウイナー産駒のメガスターダム菊花賞3着でしたから、そういう意味では結局買いたくなかっただけ。

私が買いたくない馬にまた勝たれてしまったという結果になっただけとも言えます。

勝った馬は強いです。

フィエールマンに勝たれた時も「何で?」と思いましたが、それで勝つ馬って強いから勝つんですよね(フィエールマンと同じなら、来年春の天皇賞はこの馬から買えばいいと思います)。

予想段階でも底を見せていないので怖かったですけど、血統を重視して「来たら仕方なし」と今回は切りました。

タイトルホルダー、先週のリバティアイランド。種牡馬ドゥラメンテのすごさ。

早逝したのが本当惜しまれます。

2着タスティエーラはマイナス材料だらけでしたが、それでも2着するあたりは大物、この世代ではトップの強さだとわかりました。あとモレイラ騎手はさすがです。最後の4コーナーでの進路取り。ソールオリエンスは外に回したのに対して、タスティエーラはロスなくインに突っ込んでいきました。その辺も最後の伸びの差が出たと思います。名手は騎乗にロスが無いです。

3着ソールオリエンスは最後そとを回したのが失敗でしたが結果的には上の2頭が強すぎたことと、キタサンブラック産駒の長距離適性はイマイチだったと結論づけましたので3着が精一杯だったと感じました。

そして4,5着がタフなレースが合うと狙ったキズナ産駒2頭。

良馬場で勝ち時計も速い、読み通りの馬場で適性通りの好走。

血統と適性で選んだ馬たちが3~6着。

よく走ってくれたと思います。

今回は上位2頭が強すぎました。

ただ9着ファントムシーフや10着サトノグランツは血統の限界。ファントムシーフはハービンジャー産駒のレース適性の無さ、サトノグランツはサトノダイヤモンド産駒の底力の限界が出たと思います。この2頭はイマイチな血統なのに選んで、母系が嫌だから切ったドゥレッツァ、違いは馬キャラ。結局そっちを重視していたわけです。

ドゥレッツァのように連勝して上り馬として人気になって飛んだ馬も過去に何度もあったので、ドゥレッツァにはそっちの馬キャラを期待してしまいました。

大失敗でした。

血統の重要さと血統不問の馬の強さ。この相反する2つを同時に実感させられた菊花賞になりました。

 

 

以上、日曜のGⅠ菊花賞の予想を振り返りました。

さて今週末は東京で秋の天皇賞が行われます。富士Sの予想などでもわかるように東京の馬場は読めています。

今回は頭数は少な目ですが超豪華メンバーです。

イクイノックスから買えば当たるんじゃないの?と思っている人が多いでしょうね。

ただ今の東京は東京であって東京でない馬場ですからね。そのあたり踏まえて、木曜夕方の出走馬血統診断をチェックしていただければと思っています。