kakikenです。
今回は今週末東京競馬場で行われる天皇賞(秋)の出走馬血統診断を行います。
出走していれば間違いなく大勝負していたスターズオンアース。
東京の天覧競馬に強い牝馬、トレンドのドゥラメンテ産駒で母系もハマりで、しかも勝ち味の遅い馬キャラも今の馬場に合っている。
買い材料しかない馬だっただけに水曜の回避発表で正直このレースへの馬券興味が無くなってしまいました。
ハイペースでも前が止まらず、スローになるほど差しが決まる。
これが今の東京、そしてこのレースの特徴です。
強い馬が強い競馬をするという感じで、近年は人気馬が普通に好走するレースでもありますが、その中で穴を開ける馬の特徴としては、東京で強い勝ち方をしたことが無い馬、切れる脚が無い馬で「東京より中山向きかな」と思わせる馬です。
血統面で見ると野芝色が強く、重馬場が合いそうな重い血統の方が合っています。
今回は血統面での評価と馬キャラ含めた総合評価を診断します。
すでに馬番が決まっていますので、馬番順での羅列となります。
①ノースブリッジ 血統C 評価C
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母父アドマイヤムーン(エンドスウィープ・ミスタープロスペクター系)
重馬場向き良馬場の東京は向いていない。中山向きの馬なので逆に今の馬場が合っているような気もするがスローのヨーイドンタイプの先行馬なので、スローは差し、ハイペースは先行のこのレースの特徴から考えてどちらにしてもハマりそうにない。
②エヒト 血統B 評価C
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
血統は悪くない。この馬も東京向きではなく福島中山向きなので逆に今の馬場はハマりそうだが、さすがに6歳という年齢、相手関係的に厳しく評価は下がる。
③ドウデュース 血統B 評価B
母父Vindication(ボールドルーラー系)
母母父ゴーンウェスト(ミスタープロスペクター系)
いかにも東京向きな馬。なので今の馬場はむしろ向かない。ただそんなレベルは超えている馬なので普通に勝ち負けもあり得る。母系を見る限りハイペースよりスローペース向きなので、ハイペースになった時ほど凡走リスクは高くなりそう。
④ダノンベルーガ 血統B 評価A
母父Tizway(インリアリティ系)
母母父Marib Moon(エーピーインディ・ボールドルーラー系)
昨年も高評価した馬。5着以下の無い堅実な走りぷりで馬キャラ的に合っている。堅実だが裏を返せば切れる脚が無いので、スローペースだと厳しい。高速決着向き。
⑤ガイアフォース 血統A 評価A
血統的には母父にハマり血統デピュティミニスター系のクロフネがある点、母母父に野芝血統ダンスインザダークがある点で高評価。馬キャラ的にも東京では安田記念4着のみと東京が合う雰囲気がない点で逆に買いである。ヨーイドン競馬もある程度対応可能だが、やはりハイペースの方が合いそう。
⑥ジャスティンパレス 血統A 評価B
母父Royal Anthem(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母母父Red Ransom(ロベルト系)
血統は東京芝2000Мの鬼ディープインパクト産駒で母系に重でいいヌレイエフ系もあり高評価。同じタイプのフィエールマンが20年2着好走があるが、その時のようなハイペースでこそ勝負になるといった印象。
⑦イクイノックス 血統A 評価A
母父キングヘイロー(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
血統が母系に野芝血統キングヘイロー、さらに東京血統トニービン。実績的にも何の問題もない。スターズオンアースが回避して、この馬を負かす可能性がある馬はほぼ皆無で、よほどのアクシデントが無い限り1着濃厚。
⑧ヒシイグアス 血統A 評価B
母父Bernstein(ストームキャット・ノーザンダンサー系)
母母父Rainbow Conner(レインボウクエスト・ブラッシンググルーム系)
血統的には野芝血統レインボウクエスト系もあり高評価。馬キャラ的にも中山タイプで逆に今の東京は合う。実際秋の天皇賞は21年5着しているので馬キャラ的にもハマっているが、7歳馬での馬券圏内が無いことから評価は下がる。
⑨プログノーシス 血統A 評価B
母父Observatory(ミスタープロスペクター系)
母母父Mark of Esteem(ミルリーフ系)
ディープインパクト産駒で母系のバランスもいい。底を見せていない反面、大したレベルでない馬に負けているあたりGⅠの壁がありそうな気もするので評価は下げる。スローのヨーイドンよりはハイペースの方が合う。
⑩ジャックドール 血統A 評価A
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母父アンブライドルズソング(ファピアノ・ミスタープロスペクター系)
芝2000Мがベストの馬。前走は緩い流れからの急な加速ペースについていけず。この馬はハイペースでこその馬。騎手が思い切ってハイペースで逃げれれば昨年以上の好走が可能。ノースブリッジの番手からの無難な競馬などをした時は大敗もあり得る。このレースの鍵を握る馬。
⑪アドマイヤハダル 血統B 評価B
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
血統的にも馬キャラ的にも悪くない。ヨーイドン競馬も時計勝負も対応可能。GⅠでは荷が重い印象になるが掲示板レベルなら十分あり得る。
以上、天皇賞・秋の出走馬血統診断でした。
現時点では⑦イクイノックスは断然の存在ですがこのレースの注目はペースの鍵を握る馬⑩ジャックドールです。
ジャックドールが淀みない流れを作れるかどうか。
速い流れを作れたらジャックドールはもちろん④ダノンベルーガ、⑤ガイアフォースが面白い穴馬的な存在となるでしょう。
もしも1000М60秒以上かかるようなスローな流れになってしまうと③ドウデュースと⑦イクイノックスとのマッチレースになるのかなと思っています。
日曜の天気、勝ち時計が速いかどうか。
その辺りを注視して最終結論を出したいと思います。