脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

人気通りの決着も大本線的中!~9/18月曜中山セントライト記念の予想結果~

kakikenです。

 

では月曜祝日の重賞予想を振り返ります。

月曜中山11R セントライト記念 芝2200М

(予想)

前回ローズSの予想回顧の終わりで書きましたが、今回のセントライト記念で野芝適性が一番ありそうな馬が⑭ソールオリエンスです。

その理由が欧州色の強い母系。野芝では欧州血統が基本合います。強調すべきは母母父がレインボウクエスト系(ブラッシンググルーム系)である点、ブラッシンググルーム系は野芝適性が高いのです。

ソールオリエンスで決まりっぽいですが、過去傾向では内枠有利な感じですので死角があるとすれば外枠である点かと。

ではソールオリエンスと接戦が出来そうな馬はどれか。

そもそもの能力もありますがプラス野芝適性の高さがポイントになります。

今回はローズSのマスクトディーヴァのホワイトマズルのような『ザ野芝血統』はないので別のアプローチ、しかも簡単なアプローチでチョイスします。

★野芝適性ポイント1『母系が古い、昭和的な在来血統が合う』

これに該当するのが、

④レーベンスティー 母父トウカイテイオー母母父リアルシャダイ

ラジオNIKKEI賞で3着になった時、この馬の母系から『セントライト記念いかにも来そうだな』と思いました。昭和的というか実際全盛期は1990年代なので平成なんですけど、野芝オンリーで競馬が行われていたころ活躍していた血統というのは今の野芝開催でも好走しやすいという特徴があります。

★野芝適性ポイント2『母系が現役時代GⅠ好走している馬』

先週紫苑ステークス2着ヒップホップソウルの母系は桜花賞ヴィクトリアマイルを勝ったダンスインザムードでしたが、野芝では現役時代女傑と呼ばれるGⅠ馬の子供が走りやすい舞台装置になっています。女傑エアグルーヴブエナビスタの仔はオーバーシード馬場では冴えないですけど野芝になると好走しやすい特徴があります。昨年野芝中山のオールカマーを勝ったジェラルディーナも女傑ジェンティルドンナの子です。

該当馬は3頭

①キングズレイン 

タッチングスピーチは芝2200Мエリザベス女王杯3着。野芝阪神のローズS勝ちがあり野芝適性がある母

⑥シャザーン

クイーンズリングは芝2200Мエリザベス女王杯馬。有馬記念3着、秋華賞2着。距離タイプでは14,18,22という非根幹距離が合う母系。

⑮グリューネグリーン

祖母がオークスウメノファイバー。さすがにこのメンバーでは厳しいと考えているが万が一の激走した際の言い訳として名前は挙げておきます。

結局チョイスは人気馬ばかりになったようです。

①④⑥⑭

なので最後に1頭穴馬を入れておきます。

候補は3頭。

⑦シルトホルン

ラジオNIKKEI賞2着。ラジオNIKKEI賞好走馬は影の実力馬が多く中山重賞との相性もいいので要注意です。

⑨アームブランシュ

今の中山芝も阪神同様にトニービンの血が良さそうな匂いがします。この馬は母母父がトニービンということで要注意は必要。1勝クラスも勝っていないですけどディープインパクト記念4着、青葉賞5着と重賞でも差のない競馬をしています。月曜中山の時計が速かったり、トニービンの血のある馬の好走が目立つ場合は一考。

⑫コスモサガルマータ

9月野芝開催で激走する爆発力を持つヴィクトワールピサ産駒。21年の覇者アサマノイタズラもヴィクトワールピサ産駒でした(アサマノイタズラの場合は母父が野芝血統キングヘイローでそちらが合っていたかもしれませんけど)。

この3頭では爆発力という点でヴィクトワールピサ産駒コスモサガルマータをチョイスしました。

①④⑥⑫⑭

無難に⑭ソールオリエンス流しで良さそうです。

大本線は④ー⑥ー⑭です。

⑥シャザーンはソールオリエンスを負かす可能性が一番高い馬だと思っています。芝2200МすみれSを勝っていることからも母クイーンズリングの特徴を強く受けた芝2200М巧者っぽく、ここも勝ち切る可能性があります。ローズSを勝った岩田騎手の連日の重賞制覇もありそうですね。

(結果)

1着④レーベンスティール   2番人気

2着⑭ソールオリエンス    1番人気

3着⑥シャザーン       3番人気

5着①キングズレイン     4番人気

15着⑫コスモサガルマータ   9番人気

 

上位人気3頭のワンツースリー。

人気通りの決着は当てて当然みたいな感じになり、予想した甲斐が無い感じになりますが、予想の最後に『④⑥⑭が大本線』と書いていた点は良かったと思います。

シャザーンが1着なら胸を張れる結果でしたが3着なので大きいことは言えません。

ドゥラエレーデやウィズユアドリームを一切触れることはしませんでしたが、これは先行馬は上位人気の差し馬に早めに潰されると予想したからでした。

この点も当たっていたので良かったと思います。

勝ったレーベンスティールは前回ラジオNIKKEI賞出遅れの反省から今回は前目での競馬。3着シャザーンも前目での競馬となりました。

この2頭は勝ちを意識した競馬をしましたが、ソールオリエンスは余裕のマイペース、トライアイル感がにじみ出ていました。これが野芝適性の無い馬だったら馬券圏外もあったのですが、適性の高さから2着確保で一応格好はつけました。

5着キングズレインもそれなりの良い脚は使っていました。

最下位に敗れたコスモサガルマータはヴィクトワールピサ産駒という点だけで期待しましたがさすがに厳しかったようです。

予想通りの結果なので特筆すべきことが無いので、セントライト記念上位馬が菊花賞に繋がるかを現時点で予想しておきます。

今年の菊花賞阪神ではなく京都で行われます。

京都の菊花賞ではキレない馬が下り坂で加速してそのまま直線押し切る『下り坂理論』(今年の春の天皇賞、ディープボンドで証明)を私は重視しています。

ソールオリエンスはスタミナは問題無さそうですが京都コースは合わないと思います。

レーベンスティールは90年代の菊花賞血統リアルシャダイを母母父に持つので京都コースは合いそうですが、リアルスティール産駒の長距離適性は微妙。

上位3頭ではシャザーンが馬キャラ的にも京都の下り坂を一番味方に出来そうな感じがしますが、こちらも血統構成のバランスからは長距離向きではないです。ただすみれSを勝っている馬は菊花賞とリンクするので注目の1頭です。

馬キャラ的には神戸新聞杯組に菊花賞が合いそうな馬が潜んでいると思います。

 

 

 

以上、月曜の重賞予想を振り返りました。

今週末は神戸新聞杯オールカマーがあります。

神戸新聞杯には毎日杯を好時計で勝ったシーズンリッチが登場。

毎日杯を好時計で勝った馬はGⅠで馬券になる』という個人的な格言があるのでシーズンリッチには注目しています。正直菊花賞向きとは思えませんけど。

他の注目馬としては善戦キャラのハーツコンチェルト、ファントムシーフがこのレースで2,3着になれば京都の『下り坂理論』が当てはまる馬キャラになりそうなのでどんな結果になるか楽しみです。

オールカマーは野芝適性の高そうな馬が揃い、難解なレースになりそうです。オールカマーは近年枠の影響が大きく、例年通りなら内枠を引いた馬を重視しようと思います。