kakikenです。
今回は週末日曜中京で行われる高松宮記念の出走馬血統診断を行います。
今年は例年と異なりBコース3週目施行。
枠の有利不利が露骨な中京コースなので内有利か外有利かの見極めが馬券的中のポイントになります。
見極めるのに役立つのが日曜同日に行われる8R芝1200Мの結果です。
そこでの出目、脚質は高松宮記念の参考になるので要チェックです。
しかし枠や展開以前に馬場適性、血統がハマっているかが重要です。
今の中京は良馬場でも重さを感じる馬場。良馬場でも高速決着はありえない感じで、重馬場向きの血統構成が合います。
馬場が渋ればビッグアーサーなどのサクラバクシンオー系、スクリーンヒーローなどのロベルト系。
その点を踏まえて血統、重馬場適性、総合評価で診断していきます。
ウインカーネリアン 血統A 重馬場A 総合B
母父マイネルラヴ(シーキングザゴールド・ミスタープロスペクター系)
母母父ハイペリオン系
血統構成は文句なし。ポイントは初めての1200Мのスピードについていけるか。母系から重馬場はむしろ歓迎なので重馬場の方が追走が楽で好走の可能性は上りそう。
ウインマーベル 血統A 重馬場B 総合A
父アイルハヴアナザー(フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系)
小回り巧者で中京実績もあり馬場適性は高い。昨年不良馬場と大外枠という悪条件が重なり大敗したが、阪急杯重馬場で勝利したように血統的に重馬場が問題無いはず。不良馬場がダメなだけだろう。昨年のような不良馬場にならなければ、今年はもっと好勝負できるはず。
シャンパンカラー 血統A 重馬場A 総合C
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
この馬も初めての芝1200М戦。血統構成はキンカメ系に母系ダンチヒにストームキャット系でかなりいい。左回りもいい。ただこの馬は緩い流れが合う馬なので芝1200Мでは追走するのに精いっぱいになりそう。
シュバルツカイザー 血統B 重馬場B 総合C
父Dark Angel(トライマイベスト・ノーザンダンサー系)
母父ナシュワン・ブラッシンググルーム系
母母父ミルリーフ・ナスルーラ系
血統構成は重く、母系は欧州色が強く重厚。時計が掛かる馬場が合うので重馬場ならある程度走れそうだが、他の馬との比較からここでは厳しい。
ソーダズリング 血統C 重馬場C 総合B
母父シンボリクリスエス・ロベルト系
母母父フェアリーキング・ノーザンダンサー系
血統構成ではこのレースで来るイメージはゼロ。良馬場のスプリンターズSなら狙えそうな印象。ただ前走勝った後武騎手がインタビューで短距離でもいけるという確信めいたコメントしているので侮れない要素もある。
ディヴィーナ 血統B 重馬場B 総合B
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母母父マキャヴェリアン・ミスタープロスペクター系
この馬も初の1200М戦。左巧者で中京巧者でもあるので馬場適性は高いだろうがさすがに短距離の馬には思えない。それでももともとが切れ負けの持続タイプの馬なので対応できればそこそこ走れる可能性はある。
テイエムスパーダ 血統A 重馬場A 総合C
母父アドマイヤコジーン(カロ・グレイソヴリン系)
母母父マイニング(ミスタープロスペクター系)
昨年3着トゥラヴェスーラと同じ母父アドマイヤコジーン。アドマイヤコジーン含め母系が『ザ野芝血統』なので馬場が渋れば今の中京ならドンピシャになる可能性があるので馬場適性は高そうだが、この馬の左回りの適性の無さからよほど展開が恵まれない限りは厳しいだろう。
トウシンマカオ 血統A 重馬場B 総合B
母母父ウッドマン(ミスタープロスペクター系)
ウインマーベル同様、昨年不良馬場で大敗したが本来そこまで重馬場を苦にする血統構成には思えない。そもそもビッグアーサー産駒は馬場が渋った方がよりハマりやすくなる重馬場血統だし、軽い良馬場よりタフな渋った馬場の方があうはず。不良馬場なら適性の無さで切りだがそれ以下の渋った馬場なら好走もあり得る。
ナムラクレア 血統A 重馬場A 総合A
父ミッキーアイル(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母母父クリスエス(ロベルト系)
ミッキーアイル産駒は中京の芝1200,1400が得意。逆に中山1200Мは不向きである。不向きな中山スプリンターズSでも5,3着と崩れず走っていることからこのメンバーでも抜けた存在。得意の中京なら普通に走れば勝ち負け。あとは浜中騎手が無駄のない騎乗が出来れば勝てるだろう。
ビクターザウイナー 血統B 重馬場A 総合A
父Toronado(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母父Cape Cross(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
重馬場、重ければ重いほどいい感じの血統構成。時計勝負になれば不要な馬だが、今の中京は時計勝負になる可能性は低く、週末の雨次第ではこの馬向きの馬場になりそう。
香港スプリント4着馬なので馬場さえ合えばここでも勝ち負け可能。
ビッグシーザー 血統A 重馬場A 総合B
母母父ネイティブダンサー系
トウシンマカオと同じビッグアーサー産駒だが、トウシンマカオと比べ母系に底力の無さを感じるが、凡走したレースは阪神京都の上りの速い軽い馬場のみ。それよりは重い馬場で時計も上りも掛かる可能性がある今回はこの馬には合うはず。好枠ゲットで2,3着なら十分狙える。
マッドクール 血統B 重馬場A 総合A
父Dark Angel(トライマイベスト・ノーザンダンサー系)
香港スプリントはともかく、CBC賞は軽すぎる馬場が敗因。それ以外は大崩れせずスプリント適性の高さは相当。今回は重い馬場になるのは確実でこの馬向き。普通に走れば上位争い必至。
マテンロウオリオン 血統B 重馬場B 総合B
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
血統構成からは硬い馬場の方が合いそうなので今回は真逆馬場になる可能性があるが、中京適性があり前走オーシャンS8着からも芝1200Мの適性はそこそこあるのでそこそこの勝負は可能。極端な脚質なのでイン差しか大外ぶん回しのどちらかだろうが差しが決まる馬場なら3着くらいならあるかも。
ママコチャ 血統B 重馬場B 総合B
母母父サンデーサイレンス
血統バランスから秋冬より春夏タイプ、重い馬場より高速決着があるような軽い馬場向き。なので今回はこの馬には重すぎる馬場という印象があり、あって3着か。
メイケイエール 血統A 重馬場B 総合B
父ミッキーアイル(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
GⅠでは不運が付きまとっている印象の馬だが、それはハマりツボが狭い母父ハービンジャーが災いしていることも大きい。ミッキーアイル産駒なので中京適性は高くハマれば勝ち負けできる馬だが、近親ママコチャ同様、どちらかといえば軽い馬場向きで馬場が合わない可能性の方が高い。
モズメイメイ 血統B 重馬場B 総合C
父リアルインパクト(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母父Frankel(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父エンパイアメーカー(ファピアノ・ミスタープロスペクター系)
血統構成からは芝1400Мベスト、芝1200Мでは足りないし、GⅠでは底力不足の印象。早熟なのか、既に頭打ち感もあり、好走は厳しいだろう。
ルガル 血統A 重馬場A 総合A
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母父New Approach(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
芝では大崩れしておらず、高松宮記念と好相性のローテであるシルクロードSでも強い勝ち方をしたのでここでも当然有力候補。ただ血統構成的にはスローのヨーイドン競馬向き、重馬場で緩いペースになればこの馬に有利な展開になるが、ハイペースなどになると直線思ったほど伸びないパターンもあり得るので過信は禁物。
ロータスランド 血統A 重馬場A 総合B
父Point of Entry(ダイナフォーマー・ロベルト系)
母父Scat Daddy(ストームキャット・ノーザンダンサー系)
母母父クリスエス(ロベルト系)
22年重馬場で2着、23年不良馬場で6着と重馬場なら今回もそこそこやれる印象。年齢的にも速い時計への対応が厳しくなってきているので馬場が渋って、さらには好枠を引いてイン追い込みでどこまでという感じか?
以上、高松宮記念出走馬血統診断でした。
枠が確定してないフラットな現時点での予想として、
無難ですがナムラクレアが軸候補です。
血統的に注目はビッグアーサー産駒トウシンマカオ、ビッグシーザー。
穴として面白いのがウインカーネリアン、ロータスランドです。
気になるのが武豊騎手のソーダズリング。血統的には厳しい印象ですけど、武豊騎手が手応えを感じての出走ですから不気味ではあります。週末の中京がハーツクライ産駒がハマっていたら買い目に加えるかもしれません。
最終的には土曜の傾向、雨の降り方などを加味して結論を出すつもりです。
あとは枠順、天候や土曜の馬場から枠の有利不利を見極めて最終結論をだそうと思っています。