kakikenです。
今回は週末京都競馬場で行われるGⅠエリザベス女王杯の出走馬血統診断を行います。
過去3年の阪神施行から今回京都に戻ります。
阪神芝2200Мと京都芝2200Мの違い。
阪神は3コーナーくらいからペースが上がり直線が坂。
京都は3コーナーから下り坂で直線平坦。
阪神はタフさが要求されるためか差しが決まりやすい。
京都は下り坂で加速してそのまま直線もスピードが落ちないので先行が粘りやすい。
真逆のコース形態ですけど、馬キャラ的には切れ味タイプより持続タイプの方が合っているのは共通しています。
血統的にみると今の京都は野芝色が強いので、野芝適性の高い血統がある馬、母系で言えば現役時代活躍した(活躍馬を輩出した)馬の名がある馬が合っています。
今回は血統とコース適性の2つを診断します。
アートハウス 血統A コースA
母父ヴィクトワールピサ(ネオユニヴァース・サンデーサイレンス系)
母母父Lost Code(リボー系)
昨年秋華賞の予想の際に『エリザベス女王杯向きの馬』と評価していた馬。切れ負けしてGⅠではあと一歩が多い馬。そういう馬ほど京都下り坂コースが合うはず。今回は直線早め先頭でもかなり粘れるはず。
イズジョーノキセキ 血統B 適性B
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父Rahy(ブラッシンググルーム系)
詰めの甘い差し馬という感じで京都の下り坂コースは合いそうな印象もあるが母系はヨーイドン競馬タイプなのでその点で少し評価は下がる。
ククナ 血統B 評価B
父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父Candy Stripes(ブラッシンググルーム系)
母が桜花賞2着オークス3着のクルミナル。この馬も詰めの甘い戦績だがイズジョーノキセキ同様、母系はヨーイドン競馬タイプなので下り坂をプラスに出来るかは微妙。
ゴールドエクリプス 血統B コースB
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
父が今秋京都GⅠ2連勝のドゥラメンテで母父ハービンジャー。17年勝ち馬モズカッチャンがハービンジャー産駒で母父キングカメハメハ。ここだけ見ると血統的にはハマっているが母母父マーベラスサンデーというところが大幅マイナスで評価は下がる。
サリエラ 血統B コースB
母母父Tigar Hill(デインヒル・ノーザンダンサー系)
東京巧者で切れ味系を思わせるが、前走新潟記念の負け方や姉サラキアを見るかぎりは切れより持続で勝負するタイプ。差し脚質や姉サラキアを参考にすると京都のエリ女6着、阪神エリ女2着ということで阪神コースの方が合いそうなので評価は下げたが、京都コースが万が一ハマれば勝ち負けもあり得る。
ジェラルディーナ 血統A コースB
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
芝2200М適性の高い馬で、母ジェンティルドンナで血統的にも合っている。ただ京都コースに関しては脚質という点で一抹の不安がある。早仕掛けが合うタイプではなく直線から追い出して伸びるタイプなので差し届かない可能性がある。
シンリョクカ 血統B コースB
父サトノダイヤモンド(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
京都コースが合う血統構成。馬キャラ的にも切れ負けタイプなので京都の下り坂を味方につけられそう。ただ母系からは芝1400,芝1600Мが守備範囲で距離は合わない印象で全体的評価は下げた。
ディヴィーナ 血統A コースA
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母母父マキャヴェリアン(ミスタープロスペクター系)
母ヴィルシーナ。クラシックでジェンティルドンナに苦杯をなめ続けたヴィルシーナの娘がジェンティルドンナの娘と直接対決という血のドラマとして興味がそそられる。母系からは京都コースはプラスに出来るはずで、脚質含めてハマっている。コンスタントにレースを使い続けている点から余力がどれだけ残っているか不安はある。好走か大敗かもしれない。
ハーパー 血統B コースB
母父Jump Start(APインディ・ボールドルーラー系)
母母父Carson City(ミスタープロスペクター系)
母父エーピーインディ系で母母父ミスタープロスペクター系は同じハーツクライ産駒のドウデュースと似た系統、東京向きで内回りコースは不向きな印象。しかし秋華賞で器用な競馬を見せ3着に来たあたり、想像以上の奥の深さをこの馬には感じた。馬キャラ的にはクラシック惜敗組が力を発揮するレースなのでドはまりである。
ビッグリボン 血統B コースB
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
全兄キセキと同じで持続タイプのタフなレース向き。スピード不足を京都の下り坂で補える可能性はあるが、前走重馬場の京都大賞典での負け方から脆さを感じ、GⅠで通用する底力の無いと思われる。
ブレイディヴェーグ 血統B コースB
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母母父Gold Away(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
祖母がミッキークイーンの母なので母系は悪くないが、ロードカナロア産駒のエリザベス女王杯での好走例が無いのが大きなマイナス。馬キャラ的にもヨーイドン競馬向きの切れ味タイプなのでレース適性も合わない印象。正直買えない馬に感じるがルメール騎手がハーパーではなくこの馬を選んだことから軽視はできない。
マリアエレーナ 血統B コースA
母母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母父ならともかく、父クロフネという点でGⅠでの底力不足を感じるが、馬キャラ的にはディープボンドとにていて勝負所で加速できない切れ負けタイプなので下り坂の京都コースは合うはず。下り坂を味方にできれば上位争いできる可能性もある。
ライラック 血統A コースA
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
ステイゴールド系産駒の京都エリザベス女王杯は、3年連続2着のクロコスミアや、19年覇者ラッキーライラックがあり京都コースでのステイゴールド系はハマり。時計勝負になるとダメだが、前走府中牝馬Sのようにある程度前目でレースが出来れば昨年同様の好走は可能。
ルージュエヴァイユ 血統B コースB
母父Frankel(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
馬のタイプとしてはスローのヨーイドン、上りの速いレース向きなので、下り坂の京都コースはイマイチな印象。重い芝は合うがタフな流れは合わない血統構成なのでGⅠでは厳しいだろう。
ローゼライト 血統C コースC
母父アフリート(ミスタープロスペクター系)
タフなキズナ産駒はいいが、母系が古い血統のクロスなので、こういうクロスはローカル競馬向き、中央GⅠでは合わない。
以上、エリザベス女王杯出走馬血統診断でした。
正直抜けた馬がいないメンバーです。
なので騎手の乗り方が重要になりそうです。
そうなると「外国人騎手買っていればいい」ってなりそうです。
外国人騎手が鞍上の馬はサリエラ、ジェラルディーナ、ディヴィーナ、ブレイディヴェーグ。
これで良さそうな気もしますけど……。
現時点で馬キャラ、血統的、コース適性でアートハウスを狙いたいです。
鞍上が先行馬に乗せたらピカイチの坂井瑠星騎手というのも心強いです。
ロスなく運びたいので内枠をゲットできれば、軸馬として決定的です。
アートハウスは川田騎手の思い入れのある馬でしたが、その川田騎手が選んだハーパーも押さえるべき馬でしょう。
穴ではステイゴールド系の血、オルフェーヴル産駒のライラック。
京都施行の傾向的には内枠有利っぽいので、確定した枠順も参考にして、最終結論を出そうと思っています。