脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

今年はエアレーション無しの影響が結果に微妙なズレを……~5/15土曜東京・京王杯スプリングカップの予想結果~

kakikenです。

 

土曜の競馬を見る限り東京芝は例年と近い感じはするのですが、結果を見ると微妙に違う馬が紛れ込んでいるようです。まあ、言い訳ですけどね。

では土曜の予想を振り返ります。

 

土曜東京11R 京王杯スプリングカップ芝1400М

(予想)
京王杯の名の付くレースは京王電鉄のマスコットキャラクター『京太けいた君』にちなんで戸崎『圭太けいた』騎手が絡みまくるレースなのですが(このレースも近5年で3回7番人気2着、11番人気3着、2番人気3着と馬券に!)今年は戸崎騎手の騎乗が無し。安直に的中させる目論見は外れました。

東京4週目、特にこのレースに代表される特徴がツメの甘い、勝ちきれない馬だと書きましたがこのレースでの特徴としてはそのツメの甘さが芝1600М戦で顕著な馬。

キャリアで言えばNHKマイルカップ3~5着馬がドンピシャです。

⑭タイセイビジョン

出走登録馬をみた瞬間「この馬だな」と思いました。そして鞍上がルメール騎手。今までちょっと合わないと思われたレースを石橋騎手が乗り、最もハマりそうなレースでルメール騎手に乗り替わり。この狙いすましたような乗り替わりにノーザンFの勝負所への嗅覚の鋭さに驚嘆しました。

この馬はNHKマイル4着、富士S5着、左回りマイル中京での京都金杯4着と馬キャラがドンピシャで、このレースやたら強い(毎年必ず馬券になる)外国人騎手が鞍上で、何だかんだでこのレースも毎年絶対馬券になるノーザンF生産馬。そして例年外枠がいいレースで七枠14番。週中述べた北海道実績のある馬がいい東京で函館実績もあります。ほぼ完ぺき、ハマり過ぎで逆に怖いです。

一つだけ、気がかりなのはタートルボウル産駒という点。母父スペシャルウィークが補ってくれると思いますが、土曜は恐らくレコード決着になると思います。この高速馬場への適性に疑問。先週のマイルカップでのピクシーナイトに対する「モーリス産駒は高速馬場大丈夫か?」の不安に近いものはあります。死角はその一点だけ。

⑩ラウダシオン

このレース、戸崎騎手同様、デムーロ騎手も近年相性がいいですし、この馬は昨年NHKマイルカップの勝ち馬。先週マイルカップの予想でマイルカップ好走馬は元来1400Мがベストで将来1200,1400Мにシフトするのようなことを書きましたが、この馬もこのレースはベスト条件だと思います。

 

また人気馬ばかり。大丈夫です、ここから暴走します。

このレースにはサイン馬券が存在します。

『このレースは〇外馬の同枠、隣枠の馬が馬券になる!』

該当馬は①エアアルマスです。この馬自身もかなり面白い存在なのですけど、ここはサイン馬を狙います。対象は②③④⑮⑯⑰です。

さすがにただのサイン馬券だけでは選ばず、その中でもこのレースでいい血統、このレースで好走する馬キャラなどの条件でチョイスしました。

②ビッククインバイオ

何度も書いてますが東京芝1400Мは本来中山マイルとリンクします。この馬は東京の芝1400М実績があり、中山のマイル戦では6,4,5、7着と着差の無いツメの甘いレースばかりで、そういう馬がだからこそ、今回ハマりそうな気がします。しかも硬い馬場が得意なキングズベスト産駒なら今の東京芝の適性は高いと思います。外枠がいいレースで最内枠、この点はマイナスかもしれませんけど。

⑯シーズンズギフト

中山のイメージが強い馬で東京出走は富士ステークス12着のみ。あの富士ステークスは私はこの馬を勝ったヴァンドギャルドと並んで本命視しました。あの日の東京は差しが決まる馬場でこの馬の差し脚に期待したのですけど、騎手の制御不能か、わざとなのか、わかりませんが暴走して3角先頭というあり得ないレースでの惨敗で度外視していいと思っています。左回りが合わない可能性もありますけど、きっちり折り合い付けば血統的にも、このレースでハマりのダンチヒの血が母母父にありますし、柔らかい馬場より硬い馬場、エアレーション無し馬場は絶対合うはずなので穴馬として激走をかなり期待しています。

一応馬券はこの4頭BOX。②か⑯が絡むことを期待です。

②⑩⑭⑯

ちなみに先週マイルカップを勝った私の5番手評価の馬は⑥シャインガーネット。

5頭BOXなら②⑥⑩⑭⑯。他にも⑪ミッキーブリランテ④エーポス⑤カイザーミノルは今の東京芝が合いそうです。

 (結果)

 ⑩ー⑫ー⑤

⑩ラウダシオンが1番人気で1着。予想でも中心馬にしましたがきっちり勝利。デムーロ騎手のこのレース相性は本当いいです。

問題は2着⑫トゥラヴェスーラ。予想で5番手評価した⑥シャインガーネット。実はこのレース、ステイゴールド系がいいというのがありました。なのでオルフェーヴル産駒のシャインガーネットをチョイス。実はこのトゥラヴェスーラもステイゴールドドリームジャーニー産駒ということで一応チェックはしましたがマイル実績を重視して切りました。失敗しました。結局今年はエアレーション無し馬場ですけど、何度も指摘していますがエアレーション無し馬場は一昔前のマイナー血統、在来牝系がいいのでこの馬の母父アドマイヤコージン母母父ウッドマンというのもハマった感じです。例年だったら4、5着のような馬が今年は馬券になっている。馬場の違いが微妙な着順のズレを生じさせている気がしてなりませんね。

3着⑤カイザーミノルは前走高評価した馬で、今回も補足として馬場が合う馬として名前は出しましたが、使いづめローテーションが気になって切りました。本当チョイスの下手さが続きます。

例年の傾向でドはまりの⑭タイセイビジョンは12着。スタート一息で、いつもより後方での競馬。行けなかったのか行かなかったのかわかりませんけど、こういうツメの甘い馬は基本切れる脚がないので後方から直線勝負では先行馬と同じ脚しかつかえないので当然この惨敗になります。唯一の不安要素、タートルボウル産駒という欠点が露呈したのかもしれませんね。

サイン馬券は今年全くダメでした。サイン馬券該当馬からチョイスした②ビッククインバイオはタイセイビジョン同様、前に行かないとダメな馬なのに後方からの競馬で9着。そして⑯シーズンズギフトに至っては16着大惨敗なのでこれはもう東京が合わないとしか思えません。

結果的に予想は大惨敗でした。

例年真ん中から外枠がいいレースで今年もその傾向通りではありましたが、今年は毎年必ず馬券になるノーザンF生産馬が8頭出走にもかかわらず4,5着。一方今年は社台F系生産馬が1,2着。ここでも微妙な結果のズレを感じました。

 

土曜の予想を振り返りました。

平場レースはそこそこ的中しているのですけど、重賞レベルになるとごまかしが利かないというか、間違ったチョイスが偶然当たるということはなく、厳しい結果となりました。

日曜はヴィクトリアマイルのみ予想します。

ヴィクトリアマイルはノーザンFと社台F系生産馬が出走18頭中12頭。おそらくこの馬たちの組み合わせで決まると思っています。

先週のマイルカップや土曜の京王杯スプリングカップのように、今年の東京重賞、GⅠは例年傾向から微妙に違う馬が来ていると感じます。それならば、その微妙に違う馬をヴィクトリアマイルではチョイスすればいいだけなのですけどね。