脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

直前10Rの大逃げが騎手心理に影響したのかも?~11/21日曜阪神GⅠマイルチャンピオンシップの予想結果~

kakikenです。

 

馬場を読むことができない騎手に呆れることがありますけど、やはりGⅠに騎乗するトップ騎手は馬場を読んでいるんだなと感じたのが日曜のGⅠでした。

私の予想にとっては悪影響だったようですけど。

 

では日曜GⅠマイルチャンピオンシップの予想を振り返ります。

日曜阪神11Rマイルチャンピオンシップ 芝1600М

(予想)

阪神芝は明らかに外枠有利、外伸び馬場です。内枠先行馬には厳しい馬場。

内枠先行馬では①ホウオウアマゾンは血統的にも馬場的にも今の阪神芝は合っていましたが内枠、先行タイプという点で狙いから外れてしまいました。

明らかにタフさの感じる馬場でもあります。マイルよりは芝1800Мから芝2000Мが守備範囲の馬の方が今の馬場は合う気がしました。

今回のメンバーで該当馬は

③シュネルマイスター

④サリオス

⑬ダノンザキッド

⑬ダノンザキッドはジャスタウェイ産駒ですが今の阪神のタフな芝が合うとは思えません。底力という点からも2歳GⅠレベルなら通用しても古馬のタフな馬場でのGⅠでは厳しいと思います。

③シュネルマイスターの鞍上は横山武史騎手。この秋はタイトルホルダー、エフフォーリアでGⅠ連勝した騎手ですが、この騎手は先行有利馬場が得意な騎手という印象。逆に差し馬場になるとイマイチの騎乗が多い印象。内枠の不安より騎手の騎乗が今回は不安になります。前走からも強い馬なのは間違いないですけど、今回は配当的にあえて切ることになりました。

④サリオスは馬キャラ、血統的にもハマっていたので私が最も期待している馬です。しかしこの馬は枠の巡り合わせが最悪ですね。昨年のマイルチャンピオンシップは内枠有利の馬場で大外8枠17番。今年の大阪杯は重馬場で内枠が死の枠になりましたがその時は②番。安田記念も結果的に外枠寄りの決着になりましたがこの時が①番。そして今回は外枠が有利な状況で④番。枠の不安が今回もありますが買いの馬なのは間違いないです。

今の阪神芝で好走アクセントとして有効な血統がニジンスキー系です。ニジンスキー系の血の特徴はタフさです。出走メンバーでニジンスキー直系の血がある馬はサリオスと

⑫グランアレグリア

だけです。この馬の強さの秘訣は母母父にあるニジンスキー系の血だと思っています。切れる脚のある馬だけではなく、タフさも持ち合わせている馬。だから先週脆さを見せたレイパパレやアカイトリノムスメとは強さの質、底力が違うと考えます。

真ん中から外枠で馬キャラ、血統的に合っているのが

⑦インディチャンプ

⑨グレナディアガーズ

⑦インディチャンプは切れる脚が無いのでタフ馬場の方があっています。そしてこの馬の父ステイゴールドの血も今の阪神芝は合っています。

⑨グレナディアガーズは阪神芝1600Мの特徴である『芝1400Мベスト』系に当てはまる馬です。血統でも母父アンブライドルド系母母父デピュティミニスター系は今の阪神芝に合っていますし、鞍上池添騎手はマイルチャンピオンシップとは相性が良くしかもピンチヒッター的な騎乗時で結果を出しているので今回も期待したいです。

外枠の穴馬として

⑪カテドラル

切れる脚がないスタミナで差す差し馬。母父ロックオブジブラルタルのイメージでは例年のマイルチャンピオンシップでは買えませんが、今のタフな馬場なら話は別で、しかも外差し馬場がドンピシャ。能力だけなら足りない馬ですが馬場適性から穴馬としてチョイスします。

④⑦⑨⑪⑫

ボックスではマイナスあり得るので⑫ー④⑦⑨⑪は厚めに買います。

 

最後に買わなかったけど気になる穴馬

サウンドキアラ

この馬は社台F系生産馬。荒れた馬場、タフな馬場ではノーザンF生産馬より社台F系の馬の方が好走します。土曜も低クラスや条件戦レベルですが社台F系の馬が好走していましたから、やはり今の阪神芝はタフな馬場だと言えます。先週エリザベス女王杯2着のステラリアも社台F系の馬でした。このレースで社台F系はレインボーフラッグとサウンドキアラの2頭。どう考えても来るならサウンドキアラでしょう。ただ社台F系とはいえ底力を感じない母系なので最終的には切ることになりました。

(結果)

1着⑫グランアレグリア  1番人気

2着③シュネルマイスター 2番人気 3歳

3着⑬ダノンザキッド   5番人気 3歳

4着⑦インディチャンプ  6番人気

6着④サリオス      3番人気

9着⑪カテドラル     8番人気

13着⑨グレナディアガーズ 4番人気

 

結果的には1,2番人気のワンツーと堅い決着。グランアレグリア、シュネルマイスター、3着ダノンザキッドともに第三列あたりの位置取りから直線差した感じのレースになりました。やはり差せる馬場ではあったと思います。

ただ日曜は外回りコースが思った以上に先行が粘る印象、特に直前の10Rでは差し決着でしたが、大逃げしたアトミカが4着、2番手のタニノヨセミテが3着と前が粘ったことからも『前は止まりにくい』と判断した騎手もいたようです。それが④サリオス、⑨グレナディアガーズと私がチョイスした馬。スタートして積極的に先行するこの2頭を見て青ざめました。⑨グレナディアガーズは単に暴走気味に引っ掛かってしまっただけかもしれませんけど。結果的には逃げた①ホウオウアマゾンが5着ということで前が粘ったとも言えますけど、馬券になった馬たちの位置取りからみると作戦としては間違いだったのではと感じました。1~3着の上り3Fが32秒7~33秒0と、タフな馬場の割には私の予想以上の速い上りが出た結果。これはサリオスに不向きな馬場、サリオスに関しては位置取りうんぬんよりマイルが不向きです。そもそも上り3Fが速くなりやすい外回りコースが向かないですし宝塚記念有馬記念を使うべきだと強く感じます。

タフな馬場という印象に引っ張られすぎたかもしれません。外回りコースのGⅠではタフ馬場でもある程度切れ味勝負になるということを読み切れませんでした。

インディチャンプは最後の最後で4着に落ちてしまいましたが福永騎手の意図、読みが感じられたいい騎乗だったと思います。「ダノンザキッドに差されるなよ~」とは思いましたけど。

カテドラルは追い込みに徹しましたが位置取りの差もありますがGⅠでは足りないという感じでした。

シュネルマイスター、ダノンザキッドが2,3着、ホウオウアマゾンが5着と3歳世代の強さを改めて感じたレースでした。

 

 

以上マイルチャンピオンシップの予想を振り返りました。

この2週の阪神GⅠは変則開催という未知の開催もあり馬場変化など、馬場読みも難しかったです。ただ来年も同じスケジュールなので来年はリベンジしたいです。

今週末はジャパンカップです。東京はコース替わりで先行有利な馬場でしたが、好走している馬の血統を見ると少し特殊な馬場ではありますので、しっかり分析して的中を目指します。

ただジャパンカップより個人的には阪神京阪杯狙いです。内回り芝1200М戦ですが内回りコースは芝の傷みが大きく、露骨な差し馬場という印象なので配当的にも面白いと思っています。エリザベス女王杯マイルチャンピオンシップの借りはこの京阪杯で必ず返す(予定)で気合入れて予想します!