kakikenです。
「この馬は切れない差し馬。なので条件戦よりGⅠのタフな流れが向く可能性はある」
これは11日木曜の記事でのアカイイトについての評価です。
「本来ディープインパクトとキングカメハメハのクロスの馬はワグネリアンに代表されるように脆さがあるので、勢いのある3歳世代とはいえ、今回は宝塚記念と同じ芝2200Мでタフな流れになりやすいので脆さが出る可能性もある」
これも同じく11日木曜の記事でのアカイトリノムスメの評価です。
エリザベス女王杯の結果からみると上位に来た馬には納得できるのですけど……。
情けなくて振り返りたくないですけど、日曜の重賞予想を振り返ります。
(予想)
秋の天皇賞が終わった時点ではレイパパレかアカイトリノムスメが勝つと思っていました。この秋の阪神開催で好調なデピュティミニスター系の血がこの2頭にはあるからです。それから約2週間、土曜阪神の芝がそろそろ外伸び、外差し傾向も出てきていることで少し予想がブレ始めていました。
そこで過去のエリザベス女王杯という過去のレース傾向を調べ直しました。
昨年の阪神開催、それまでの京都開催で興味深いデータがありました。
近年このレースは1~3番人気の馬が2頭来て、もう一頭が5~9番人気あたりの馬というパターンがありました。
現時点では4番人気濃厚のウインキートスは無いということですね。
ちなみに今回の食わず嫌い馬というか買う気ゼロの馬はウインキートスです。
理由は騎手とゴールドシップ産駒という点。同じステイゴールド系でもオルフェーヴル産駒は買い、ゴールドシップ産駒は微妙というのが阪神コースでの印象だからです。
次に1~3番人気の馬を見てみると近5年では1番人気と3番人気のペアが来やすく、2番人気の馬は2016年の3着だけで連対すらしていない。
土曜夜の時点で2番人気はアカイトリノムスメ。
「2番人気は連対すら無い。アカイトリノムスメを切れる!」
そう考えた時、嫌な予感がしました。
「これいつものダメパターンで罠ではないか? ここは逆も真なりでアカイトリノムスメが答えではないか?」
そう考えなおすと妙にスッキリしました。
木曜夜の時点ではアカイトリノムスメは食わず嫌い馬候補でしたが、土曜の阪神の芝の特徴から時計が掛かっていて高速決着には恐らくならないのでアカイトリノムスメの流れになりそうだと感じました。さらには外差しが決まる雰囲気もある。
アカイトリノムスメは現時点で2番人気ですが、日曜締め切り頃には1番人気になっているかもしれないくらいオッズが拮抗しています。
もしレイパパレが2番人気になったなら?
アカイトリノムスメが勝ち、レイパパレが3着以下というパターン。
何かしっくりきます。
そう考えると2着は3番人気ウインマリリンという可能性が高くなります。
ウインマリリン、レイパパレのどちらかが4着以下になった時の2着、3着候補としては5番人気から9番人気あたりの馬から血統含めてチョイス。
②クラヴェル
⑥ランブリングアレー
⑧テルツェット
⑪ソフトフルート
クラヴェルは差し展開になった時浮上しそうな穴馬。
ランブリングアレー、ソフトフルートはタフな流れになった時アカイトリノムスメと一緒に差してくるイメージ。
テルツェットは母系デインヒル系×ストームバード系というのは今の阪神の馬場にマッチしている印象。
クラヴェル以外はディープインパクト産駒。平凡な時計での決着は結局ディープインパクト産駒が来るだろうというのが結論。アカイトリノムスメもレイパパレもディープインパクト産駒。ディープインパクト産駒の1~3着でいいような気もします。
結論として
馬単③ー①②⑥⑧⑨⑪ 6点
三連複フォーメーション③ー①⑨ー①②⑥⑧⑨⑪ 9点
これでアカイトリノムスメが飛んでレイパパレが勝ったら笑ってください。
(結果)
2着⑤ステラリア 7番人気 キズナ産駒
3着②クラヴェル 9番人気
4着⑪ソフトフルート 11番人気
:
6着①レイパパレ 1番人気
7着③アカイトリノムスメ 2番人気
9着⑥ランブリングアレー 6番人気
11着⑧テルツェット 4番人気
勝ち時計が2分12秒1。昨年2週目のクッションの効いた馬場で2分10秒3との比較だと遅いですが、現在の馬場状態、さらに時計の出ない今年で比較すれば、同日日曜阪神8Rの2勝クラスの芝2200Мの勝ち時計が2分14秒7と比べるとはるかに速い勝ち時計だといえます。8レースとのレースラップを比較すると明らかに前半のラップが速いハイペースになっています。これが今回の結果の要因です。
今の阪神が全体的にスローの緩い流れ、GⅠでも低クラスの時計になる。実際秋華賞が2分1秒2の平凡すぎる勝ち時計だったので、そんな結論に達したのですけど、今回は完全にペースを読み違えました。それが本来向かないアカイトリノムスメを軸にするという失態になりました。アカイトリノムスメだけでなく距離不安のあったレイパパレもこのハイペースでスタミナ切れ、それぞれ6,7着。
結局私が選んだ馬で芝1600~2000前後に実績のある馬は軒並み凡走。
上位に来たのは切れない差し馬、スタミナ型の差し馬です。重賞では少し足りない馬たちの上位独占。いかに特殊な馬場、ペースだったことかがわかります。
そしてそういう馬場でのキズナ産駒のワンツー。
このブログでは過去に何度とキズナ産駒については取り上げていますが、今回もその爆発力にやられてしまいました。
条件戦レベルの緩い流れを考えていたのでキズナ産駒を軽視しましたが、このタフな流れだと向いていたということです(2着ステラリアの評価は完全に間違っていましたけど)。
今回は上位人気馬が安定して走る傾向を信じすぎ、さらに指摘した外差しになりつつある馬場もわかっていながら、内枠の人気先行馬を信じすぎていたことで私の不的中は決まっていたようです。ここまで派手に荒れたら諦めも付きますが、11日の記事の血統診断で書いたように本来の芝2200のGⅠに向く馬をチョイスしていればもう少しマシな予想が出来ていたかもしれません。
何を書いても言い訳になるのでこの辺で終わりにします。
日曜福島11R 福島記念 芝2200М
(予想)
ここは軽い予想にしておきます。
このレースは福島巧者が揃ったので正直どれが来てもおかしくないレースです。
なのであれこれ手広く買わず絞って買いたいです。
そこでエリザベス女王杯同様に過去傾向を見るとエリザベス女王杯と全く同じ傾向がありました。
1~3番人気から2頭、5~10番人気が1頭というパターン。
福島のハンデ重賞というだけで荒れている印象ですが福島記念は近年堅い決着が多いということです。1~3番人気はほぼ確定。
⑩アラタ
②ココロノトウダイ
⑨ステイフーリッシュ
ただしアラタには血統含めて懐疑的です。福島適性も未知数です。
なので②ココロノトウダイ⑨ステイフーリッシュが本線。
他の馬では
④ヴァンケドミンゴ
4番人気濃厚ですけど、福島では堅実に走るこの馬は外せませんのでこの3頭が有力。
②④⑨ワイドBOX
ショボいですがこれが無難な私の結論です。
ちなみにもう一頭入れるなら
⑧パンサラッサ
正直血統構成など含めて微妙なのですけど、この馬は昨年のラジオNIKKEI賞2着。実はラジオNIKKEI賞好走馬は福島記念との相性が抜群なので一応紹介しておきます。②④⑧⑨
(結果)
1着⑧パンサラッサ 5番人気
2着⑫ヒュミドール 6番人気
3着⑩アラタ 1番人気
4着⑨ステイフーリッシュ 3番人気
:
6着④ヴァンケドミンゴ 4番人気
最下位②ココロノトウダイ 2番人気
ハイペースで逃げたパンサラッサが直線でも全く止まらず逃げ切り圧勝。予想で書いたようにこのレースとラジオNIKKEI賞好走馬の相性は抜群でした。
傾向からは少しズレてしまいました。本来2つ絡む1,3番人気が3,4着で一つしか馬券に絡まず、5、6番人気のワンツー。また4着地獄にハマった結果です。2着ヒュミドールはパンサラッサの次の5番手くらいには評価してましたが、今回は買い目絞ったことで抜けてしまいました。
最下位のココロノトウダイは骨折からの復帰後全くダメで本調子から遠い気もしますがエリザベス女王杯もそうでしたが、荒れた馬場、乱ペース、タフな流れになるとノーザンF生産馬の脆さが露呈されますね。ノーザンF生産馬はエリートのお坊ちゃん、お嬢ちゃんという印象です。逆にこういうレースに強いのがど根性系の社台F系や他牧場の馬。生産牧場にも性格みたいな個性があるので面白いですね。
以上、日曜の重賞予想を振り返りました。
やはりこの時期は馬場変化が大きくて、馬場読みで予想が翻弄されてしまいます。
今週末のマイルチャンピオンシップは内回りと外回りコースの違いもあるのでエリザベス女王杯ほどタフなレースにはならないかもしれませんが、昨年は鉄板軸だったグランアレグリアが今年も鉄板かと言われれば、それは違うと感じてしまうほど、今の阪神の芝は特殊になってきている可能性があります。
GⅠ連勝がストップしましたが、今週末のGⅠは何とか的中させたいです。