kakikenです。
今回は週末に行われる天皇賞(春)の出走馬血統診断を行います。
今回のポイントは過去2年の阪神開催から京都開催に戻ったことです。
とはいえ、過去京都の天皇賞でも前走阪神の阪神大賞典好走馬が当たり前のように好走していることから、本当に強いステイヤーなら阪神も京都も関係ないようです。
基本的に上位人気馬での決着が多いレース、今年も傾向通りになる可能性があります。
ただ注意しないといけないポイントがあります。
阪神施行時と京都施行の最大の違いは何か。
それは上り3Fの速さです。
過去2年の阪神施行時の3着内の馬の上り3Fタイムは36秒台から37秒台。
一方京都のそれは34秒台~35秒台。
タフさ満点の阪神に対して下り坂で加速も付く京都は切れ味も求められます。
上り勝負となればやっぱりディープインパクト産駒になります。
ただし日曜は雨予報。馬場が渋って時計や上りが掛かると阪神と似た馬場になってしまう可能性もあります。
馬場が渋るとステイゴールド系が浮上してきそうです。
今回はレース血統、京都適性、重馬場適性での診断となります。
なお既に枠順が確定しているので枠順通りに羅列します。
1枠①ジャスティンパレス 血統B 京都B 重A
母父Royal Anthem(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母母父Red Ransom(ロベルト系)
血統、京都適性は可もなく不可もなし。本質的にスローのヨーイドン競馬向きなので良馬場の高速決着よりも重馬場で道中緩めの流れになる方が合う。
1枠②ディープモンスター 血統B 京都B 重B
母父Bellamy Road(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母母父Dixieland Band(ノーザンダンサー系)
この馬は切れる脚の無いディープインパクト産駒。母系はタフさがあるので長距離戦は合う。上りの速い京都は分が悪いので多少上りの掛かる重馬場の方が良い。ただ重馬場はヨーイドン競馬になる可能性もあるためどちらにしても合わない可能性が高い。
2枠③タイトルホルダー 血統B 京都B 重A
母父Motivator(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父Shirley Height(ミルリーフ系)
阪神の長距離では敵なし状態だが上りの速い京都なら死角あり。下り坂も味方になる感じもなく案外な結果に終わる可能性も秘めている。ただ日曜の雨予報は好材料。それでも昨年阪神での圧倒的な強さは見られないと予想する。
2枠④メロディーレーン 血統B 京都B 重B
母父Motivator(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父Sheiley Height(ミルリーフ系)
タイトルホルダーの半姉。長距離戦のスローのヨーイドン競馬向き。なのでGⅠのタフなペースは合わない。良馬場の高速決着だと問題外だが、重馬場なら展開一つで入着はあり得る。
3枠⑤アイアンバローズ 血統B 京都B 重A
母父Royal Anthem(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母母父red Ransom(ロベルト系)
京都より上りの掛かる阪神の方が合う感じ。良馬場の高速決着は向かないので重馬場になってどこまでという馬。
3枠⑥アスクビクターモア 血統A 京都A 重B
母父Rainbow Quest(ブラッシンググルーム系)
母母父Night Shift(ノーザンダンサー系)
前走日経賞は出遅れた時点で終了。基本切れる脚が無いが京都の下り坂を利用して加速できるタイプなので京都はプラスになるはず。普通にスタート決められれば勝ち負け。
4枠⑦ディープボンド 血統B 京都A 重A
母父キングヘイロー(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
母母父カコイシーズ(ネイティブダンサー系)
この馬は切れる脚も無く、さらに加速力も無いので勝負所で追いどおしになるので京都の下り坂はプラス。それでも良馬場では結局上り負けしてしまう可能性があるので馬場が渋って少しでも上りが掛かる展開になれば勝ち負け可能。
4枠⑧トーセンカンビーナ 血統B 京都A 重B
母父Hawk Wing(ウッドマン・ミスタープロスペクター系)
極端な追い込み脚質なので展開が向くか否かになるが、京都コースは合うので展開が向けば3着あたりのヒモ穴の期待が持てる。
5枠⑨ヒュミドール 血統B 京都B 重B
母父チチカステナンゴ(カロ・グレイソヴリン系)
タフさのある血統構成だが京都が合う感じはなく、良馬場だとノーチャンスだろう。重馬場でどこまでやれるかと言った感じ。
5枠⑩サンレイポケット 血統A 京都A 重B
母父ワイルドラッシュ
母母父サンデーサイレンス
良馬場の高速決着がハマるジャングルポケット産駒。京都コースも合う。良馬場なら好勝負可能だが、3200Мは正直長い印象。
6枠⑪ディアスティマ 血統B 京都B 重B
母父Street Sense(マキャヴェリアン・ミスタープロスペクター系)
母母父マウントリヴァーモア(ブラッシンググルーム系)
全てにおいて可もなく不可もなしという印象。逆にいうと強調材料もない。
6枠⑫ブレークアップ 血統B 京都A 重A
父ノヴェリスト(Monsun)
非サンデーサイレンス系の血統構成なのでGⅠでは分が悪い。ただ血統は父、母父、母母父と一つ一つはハマっている。京都コースも合うし、重馬場なら非サンデーサイレンス系というマイナス面を補える可能性はある。
7枠⑬ボルドグフージュ 血統B 京都A 重A
父スクリーンヒーロー(ロベルト系)
母父Rayman(サンデーサイレンス系)
母母父Woodman(ミスタープロスペクター系)
馬キャラ的には間違いなく京都は合うし、下り坂を味方につけられる馬。期待値の髙い一頭。ただ血統面での母系の底力の無さが気になるので、今回は外目の枠などマイナス要素もあり、軸にするまでの信頼度は無い。
7枠⑭マテンロウレオ 血統A 京都A 重B
母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
京都で一変がありそうな血統構成。穴馬として期待の掛かる馬。ただ外枠を引いてしまったことがマイナス。
8枠⑮エンドロール 血統B 京都B 重B
母父チチカステナンゴ(カロ・グレイソヴリン系)
タフさのある血統構成だがさすがにGⅠでは荷が重い感じがする。
8枠⑯シルバーソニック 血統A 京都A 重A
母母父リファール(ノーザンダンサー系)
血統構成だけなら出走馬でナンバーワン。京都は向くし、いかにも春の天皇賞で走りそうな馬。内枠でロスなく競馬できれば勝ち負け期待だったが枠が最悪の8枠。それでも適性の髙さでどこまで好走できるか注目。
8枠⑰アフリカンゴールド 血統B 京都B 重B
母父Gone West(ミスタープロスペクター系)
この馬はスローペースの逃げ馬なのでGⅠのペースになると厳しい。
以上、天皇賞(春)出走馬血統診断でした。
③タイトルホルダーは普通に好走する可能性もありますが、死角ありなので今回は押さえ程度の評価です。
現時点での予想ですが
⑥アスクビクターモア、⑦ディープボンドを中心視。
重馬場になればディープボンド軸でもいいかなと思っています。
3番手に⑬ボルドグフージュ。
穴馬では⑯シルバーソニック、⑭マテンロウレオに期待しています。
予想の改悪になることが多いですが、土曜の馬場傾向、日曜の雨予測など加味して最終結論を出そうと思っています。