kakikenです。
今回は週末に行われる大阪杯の出走馬血統診断を行います。
このレースは先週の高松宮記念同様に、傾向的にわかりやすいGⅠの一つ。
まず先行有利のレースになりやすい。
そして血統的にもハッキリとしたハマりがあります。
多少格下でもハマっている血統があれば、好走できるレース。
重馬場向きノーザンダンサーの血。
特にハマるのがフレンチデピュティ、クロフネなどのデピュティミニスター系、デインヒルなどのダンチヒ系、あとストームキャット系です。
つまりは日本の競馬では王道のノーザンダンサーの血がいいということです。
昨年も穴馬として期待したダノンザキッドが10番人気3着。
先行馬で母父がハマっている。
それだけでチョイスしたようなものです。
でもそれで的中できるくらいハマりやすいということなのです。
他の良さげな血統としてアンブライドルド系、ボールドルーラー系がありますがノーザンダンサー系の比ではないです。
なので今回はハマりのノーザンダンサー系の有無がそのまま評価になると思います。
エピファニー 血統B 評価B
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
血統的には悪くない。芝2000Мあたりもベスト距離。内枠ゲットでロスなく立ち回れれば好走可能。
カテドラル 血統A 評価C
母父ロックオブジブラルタル(デインヒル・ダンチヒ系)
母母父リボー系
血統的には昨年3着ダノンザキッドと似ているが、8歳という高齢、脚質的に厳しい。
キラーアビリティ 血統B 評価C
母父Congaree(ブラッシンググルーム系)
母母父APインディ・ボールドルーラー系
脚質的には微妙だが、ディープインパクト産駒で母母父ボールドルーラー系と血統は悪くない。母父ブラッシンググルーム系は今の阪神重馬場でハマる感じなので馬場が渋った方が好走できる印象。内枠を引いてロスなく回ってどこまで、という感じ。
ジオグリフ 血統A 評価A
父ドレフォン(ストームキャット系)
母母父サンデーサイレンス
父がストームキャット系ドレフォンでハマり、母系も良い。前走のような早めの競馬が出来れば面白い。理想は時計の掛かる重馬場。重馬場なら勝ち負け濃厚だが、逆に高速馬場になると厳しい。
スタニングローズ 血統A 評価A
母母父サンデーサイレンス
先行脚質で血統もハマっている。休み明けだが普通の仕上がりなら勝ち負け可能。
ステラヴェローチェ 血統B 評価B
父バゴ(ブラッシンググルーム系)
母母父ゴーンウェスト・ミスタープロスペクター系
実績馬が前走復活の勝利。血統的には可もなく不可もなくだが、内枠を引いて前走のように先行するレースが出来れば面白い存在。得意の重馬場になればさらに狙える。
ソールオリエンス 血統B 評価B
母母父Motivator(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父レインボウクエスト・ブラッシンググルーム系
実績的には上位、芝2000Мもベスト条件。追い込み脚質で先行すれば切れ味が失われるタイプなので大阪杯は合わない印象。良馬場だとマイナスだが、血統的には重馬場がハマる馬、重馬場なら追い込みでも届く可能性あり。
タスティエーラ 血統A 評価A
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
母父マンハッタンカフェが微妙な感じもするが母母父フレンチデピュティというのが好材料。有馬記念は外枠で少し後ろ過ぎの位置取りで、それでも6着は悪くない。皐月、ダービーのように先行すれば勝ち負けできるはず。
ハヤヤッコ 血統A 評価C
母母父サンデーサイレンス
母父クロフネで血統的にはスタニングローズと近く高評価。ただし8歳という年齢、脚質的に厳しい。重馬場でも土砂ぶり不良馬場にならないと厳しいだろう。
ハーパー 血統B 評価A
母父Jump Start(APインディ・ボールドルーラー系)
母母父カーソンシティ・ミスタープロスペクター系
父ハーツクライ、母父ボールドルーラー系と血統は良い。前走有馬記念は外枠で先行して9着、最後バテたがそこまで負けた感じは無く、今回も内枠を引いてロスなく競馬をできれば好走可能。
プラダリア 血統A 評価B
母母父フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系
血統はハマっているが、阪神2000Мという点で不安要素はある。そもそもスタミナ型で切れるタイプではない。下り坂コースの京都ではそれが補えているが、今回は直線で切れ負けする可能性があり、過信は出来ない。
べラジオオペラ 血統A 評価B
母母父サンデーサイレンス
血統的、実績、脚質で全てで合格点で有力な一頭には間違いない。ただし血統構成にバランスの悪さ、脆さも感じるのでGⅠでは不安もある。
ミッキーゴージャス 血統B 評価C
父ミッキーロケット(キングカメハメハ系)
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
血統的には悪くないし、距離もベスト。ただ強さと脆さが極端な馬でGⅠでは底力不足になりそう。脚質的にも合わない感じで厳しい印象。
リカンカブール 血統B 評価C
父シルバーステート(ディープインパクト)
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
母父デインヒル・ダンチヒ系という点は評価できるが、GⅠでは荷が重い印象のシルバーステート産駒、脚質面を考えると今回は厳しいだろう。
ルージュエヴァイユ 血統B 評価C
母父Frankel(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
血統は可もなく不可もなし、タイプ的には貯めてズドンの上り勝負タイプ。なので淀みない流れになりそうなこのレースは合わない可能性がある。2着したエリザベス女王杯のような内枠でロスなく立ち回る感じでどこまで走れるか。
ローシャムパーク 血統A 評価A
母母父サンデーサイレンス
芝2000Мの鬼ハービンジャー産駒らしくこの馬自身も芝2000Мがベストな感じである。脆さのあるハービンジャー産駒なのでGⅠでの信頼度は欠けるが、タフなGⅠの流れが合う馬なので枠などの不利がなければ好走可能。
以上、大阪杯出走馬血統診断でした。
枠順確定していない現時点で血統だけの評価なら
タスティエーラ、スタニングローズが最有力候補です。
次点でジオグリフ、プラダリア、ローシャムパーク、べラジオオペラ、ハーパーあたりです。
世間では4歳世代が弱いと騒いでいるようですが、大阪杯出走の4歳馬タスティエーラ、ソールオリエンスは弱くないと私は思っています。
でも今回の大阪杯で一頭も勝ち負けできなければ、最弱確定でいいと思います。
血統重視とともに今年は枠も重視するべきだと思っています。
今年は近年のAコース最終週からBコース初週で行われます。
例年のAコース最終週でも先行有利の馬場なのが、今年はさらに先行有利になると思われますし、例年以上に内枠有利が予想されます。なので今年は血統以外の要素の影響を受ける可能性もありますし、枠順によっては評価を下げる馬も出てくると思います。
ともかく枠順確定、さらに土曜の馬場傾向でから最終予想をだすつもりです。