脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

「これが野芝開催だ!」という結果に!~9/17日曜阪神・ローズSの予想結果~

kakikenです。

 

早速ですが日曜の重賞予想を振り返ります。

日曜阪神11R ローズS 芝1800М

(予想)

阪神外回りコースの芝1800М戦はイメージとしてスローのヨーイドン競馬、上りの速い馬を買えばいいレースになりやすいです。

ローズSは東京の2歳牝馬マイル重賞アルテミスS好走馬が好走しやすい傾向にありますが、これは求められる適性は似ているからだと思います。

基本的には血統含めてヨーイドン競馬タイプの馬を選ぶレースになります。

しかし今年は土曜の阪神芝レースを見る限り高速馬場になる可能性があります。

ヨーイドン競馬と高速馬場では適性が真逆。

どちらに転ぶか読み違うと的外れなチョイスもあり得ます。

とりあえずハマりそうな馬をリストアップします。

まず高速馬場になれば、浮上しそうな血統はトニービンの血でしょう。

トニービンの血が内包されている種牡馬がある出走馬は結構いますが中でもハマりそうな馬は2頭。

ソーダズリング ハーツクライ産駒

そこそこ速い上りも使えますが、元来ヨーイドン競馬では分が悪い馬なので高速馬場になる方がこの馬向きです。実績的にも血統的にも好勝負必至です。

⑨アンリーロード 母父ジャングルポケット

この馬の祖母エヴリウィスパーは秋の天皇賞を驚異のレコードタイムで勝利したトーセンジョーダンの母親で、この馬の母カシシはトーセンジョーダンの全妹。高速馬場で激走する可能性があります。

ここからは例年傾向に当てはめていきます。

冒頭指摘したようにこのレースはアルテミスS好走馬と適性が合うレース。

出走馬でアルテミスS好走馬は

④アリスヴェリテ アルテミスS3着

重賞オープンでも馬券になるけど、1勝クラスでも勝てない。こういうタイプはヨーイドン競馬が不向きで重賞レベルの速い流れの方があう可能性があります。ここで馬券圏内、秋華賞出走権利を取れば、秋華賞では大穴馬の候補になれそう。

ラヴェル   アルテミスS1着

アルテミスSで2冠馬リバティアイランドに勝っている馬。ナミュールの半妹で阪神外回りコースの適性も高そうです。

結局春の実績馬で人気2頭を選んでしまいました。

そして1番人気で評判の高い⑤ブレイディヴェーグは未勝利、1勝クラスの勝ち方が秀逸。切れる脚ならメンバー随一。阪神外回りコースも合いますし、時計勝負にもある程度対応できるので切るわけにはいきません。

②⑤⑦

この人気3頭は血統や適性は合っているので今年は人気通りの決着?

でもこのレースは穴馬が馬券に絡みやすいレースなので野芝阪神で合いそうな血統で狙える馬を2頭チョイス。

⑪ココナッツブラウン

この馬の祖母フィラストリートはローズS勝ち馬ブロードストリートの母。この母系は野芝オンリー、洋芝オンリー馬場があう系統。1勝クラスですが前走札幌芝1800М戦は強い勝ち方。横山武史騎手が阪神遠征してくるあたり期待の高さを感じます。

⑫マスクトディーヴァ

この馬の祖母ビハインドザマスクは野芝血統ホワイトマズル産駒で、野芝阪神セントウルSを当時のレコードタイムで勝った野芝適性の高い母系。スローのヨーイドン競馬では切れ負け必至ですが高速馬場のタフな流れになれればハマる可能性があります。

結論として人気3頭と血統で狙いたい馬2頭の5頭です。

②⑤⑦⑪⑫

買い目から外しましたが④アリスヴェリテ、⑨アンリーロードにも注目です。

(結果)

1着⑫マスクトディーヴァ  7番人気

2着⑤ブレイディヴェーグ  1番人気

3着⑩マラキナイア     5番人気

4着⑨アンリーロード   10番人気

5着⑪ココナッツブラウン  8番人気

8着②ソーダズリング    3番人気

13着④アリスヴェリテ   13番人気

14着⑦ラヴェル       2番人気

 

例年のヨーイドン競馬ではなく高速いや超高速決着となってしまいましたね。

1分43秒0のコースレコード

ローズSのレースレコードが1分44秒4。

今回最下位のユリーシャで1分45秒1は例年なら勝ち時計より速い時計ですからいかに異常な速さだったことがわかります。

前が止まらない馬場ということでハイペースになったことがここまでの高速決着の要因です。結果的に先行馬が壊滅、差し追い込み決着。

勝ったマスクトディーヴァは母母父ホワイトマズルという『ザ・野芝血統』が炸裂しました。祖母ビハインドザマスクの野芝高速馬場適性の高さが活きました。

ホワイトマズルを『ザ・野芝血統』などと断言しているのは日本で私くらいかもしれませんが、この重要性が強調された結果に自画自賛です。

2着ブレイディヴェーグは出遅れたことが幸いした感じですけど、きっちり好走できているあたりは器の大きさを感じました。

3着マラキナイアはジャスタウェイ産駒。ハーツクライ系でトニービン色のある種牡馬で、しかもステイフーリッシュの半妹なので、高速馬場の方が合うとは思いましたが、ココナッツブラウン、マスクトディーヴァの方が血統で魅力的だったのでチョイスできませんでした。

そのココナッツブラウンも5着、さらにチョイスはしませんでしたが、高速馬場で注目したアンリーロードは4着。惜しかったですけどそれぞれに適性の高さを見せてくれました。

ソーダズリングはあのハイペースでも道中折り合いに欠ける感じで、直線余力がありませんでしたね。能力うんぬんより気性面に問題ありです。

ラヴェルはプラス体重もありましたが、やはりこの高速馬場は向きませんでした。キタサンブラック産駒ということで野芝適性は高いので何とかこなすと思っていましたがダメでした。例年のローズSならアルテミスS勝つような馬が合いましたが、今年は適性が違うことをこの馬の大敗が物語っていたと思います。

3着マラキナイアが抜けてしまったことは悔やまれましたが、名前を上げた適性のありそうな穴馬が掲示板確保したことで、そこそこの予想はできたと思います。

 

以上、日曜の重賞予想を振り返りました。

さて今週は3日開催ということで月曜には中山でセントライト記念があります。

ローズS同様に野芝適性のある馬をチョイスしようと思っていますが、正直野芝適性が一番高いのが断然の1番人気ソールオリエンスだと思います。なので現状、ソールオリエンスの相手探しになりそうですが、土日の馬場傾向から最終結論を出そうと思います。