脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

馬場は硬化したけど、中盤ペース緩んで裏目の決め手決着!~6/4日曜東京・安田記念の予想結果~

kakikenです。

 

では早速日曜のGⅠの予想を振り返ります。

日曜東京11R 安田記念 芝1600М

(予想)

GⅠ実績のある馬が勢ぞろいしてハイレベルの難解なGⅠですが、日曜は気温もそこそこ上り、水分が蒸発して引き締まった硬い馬場になると予想。

硬い馬場が向く馬をチョイスします。

木曜に公開した『安田記念出走馬血統診断』で高速馬場向き評価の高い馬を重視。

硬い馬場が1番合うのが

⑤ソダシ

象徴的なのが驚異のレコード勝ちの桜花賞。あれこそ馬場が硬化して高速化した馬場でのパフォーマンス。母系などから一見重馬場向きに見えますが実は真逆。重馬場のヨーイドン競馬ならバッサリ切る予定でしたが真逆の馬場なら買うしかないです。母父キングカメハメハと条件が揃いました。

ヨーイドン競馬より高速馬場が向く馬として

⑥ダノンスコーピオ

前走京王杯はヨーイドン競馬、昨秋のマイルCSもキレ脚勝負になりともに11着。でもそれほど着差はなく、能力落ちではなく適性が合わなかっただけです。日曜は馬場硬化して高速馬場になればこの馬向きの流れになるので好走可能。父キングカメハメハロードカナロア産駒というのも強調材料です。

⑬シュネルマイスター

マイルでは安定して走りますのでどんな展開でも好勝負できる馬ですが切れ味勝負よりも高速馬場のタフなレースの方が合う馬です。

⑱ソングライン

この馬は東京マイルでは無類の強さを誇ります。タフなキズナ産駒なので高速馬場は逆に向くと思います。ただこのレース連覇は難しいレースなので今回は2,3着。

最後の5頭目、というより一番期待している馬が

③ジャックドール

木曜の記事で詳しく書いていますが、血統的にはマイルチャンピオンシップは合わないかもしれませんが安田記念向き。昨秋パンサラッサの大逃げの天皇賞で僅差4着、秋の天皇賞好走馬は安田記念好走していますのでここも期待。母母父に持続力血統ニジンスキー系があるので硬い馬場、高速馬場も合います。

③⑤⑥⑬⑱

馬場が一番向きそうな⑤ソダシ、いかにも安田記念が合いそうな③ジャックドールの2頭軸流しでもいいかとも思ってます。

この5頭は木曜の時点で候補に挙げた6頭のうちの5頭です。

ちなみに6頭目だったのが④セリフォス。

昨年は馬場が悪く道中緩い流れで時計が出ない馬場で、この馬向きのヨーイドン競馬になりましたので4着好走しましたが、今回は馬場が硬化すると道中ペースが緩まないのでヨーイドン競馬向きのこの馬には合わないと思い今回は6番手。

脚質的にも馬場が硬化すると前が止まらない馬場になるので脚質が合わないと思って

今回はチョイスから外しました。

ただし!

逆に日曜が馬場回復しても昨年のように平凡時計で上り3Fが速いだけのヨーイドン競馬ならセリフォス軸にしてもいいです。

ちなみにジャックドールとセリフォスが同枠なので2枠から流せばどんなペースになっても大丈夫な馬券だと思います。

(結果)

1着⑱ソングライン       4番人気

2着④セリフォス        3番人気

3着⑬シュネルマイスター    1番人気

5着③ジャックドール      5番人気

7着⑤ソダシ          2番人気

13着⑥ダノンスコーピオン   14番人気

 

4着好走ガイアフォースは母母父ダンスインザダークが硬い高速の野芝が合う血統で、ガイアフォース自身も昨年野芝小倉国東特別、野芝中山セントライト記念で高いパフォーマンスを見せていたのでこの馬の好走からも馬場が硬化して野芝色が強い馬場だったことがわかります。

馬場は予想通り硬化しました。

しかし!

高速レースにはなりませんでした。

え? 

勝ち時計1分31秒4は速いって?

数字を見れば明らかです。

18年快速逃げ馬アエロリットが2着になったレースはハイペース。

22年昨年ソングラインが勝ったレースはスローの決め手勝負のレース。

この2つと今年のラップを比較します。

              前半3F   中盤2F   後半3F

18年勝ち時計1分31秒3 34秒2   22秒6   34秒5

22年    1分32秒3 34秒7   24秒0   33秒6

今年     1分31秒4 34秒2   23秒4   33秒8

 

勝ち時計だけ見ると18年とほぼ同じタイムでハイペースだったように見えますが、中盤2Fのタイムの違いで今年は中盤が緩んで、昨年と後半3Fが似たタイムから決め手勝負になっていたことがわかると思います。

誤算はメイケイエールの出遅れ

メイケイエールは逃げ宣言をしていました。

ウインカーネリアンの鞍上が三浦騎手では無難な逃げになる可能性が高かったのですがメイケイエールが逃げるなら絶対ハイペースになると読みました。

それがまさかの出遅れ。

結局今回はウインカーネリアンが逃げて案の定中盤緩んでしまいました。

ジャックドールは直線ゴール手前まで粘っていただけにこの中盤の緩みが何とも悔やまれました。

正直ジャックドールは思い切って逃げて欲しかったです。

初マイル戦で武豊騎手も手探り状態なので無難な番手を選んだのでしょうね。

残念でしたが差のない5着は能力を示してくれたと思います。

7着のソダシは中2週がダメだったとかではなく、シンプルに切れ負けです。

やはりソダシは私の見立て通り決め手勝負は不向きでした。

勝ったソングラインはやはり東京マイルではペース不問の強さでした。

連覇は無いと思っていましたがあっさり連覇。

モノが違いました。

2着セリフォスは今回5番手あたりの前目での競馬。

これはレーン騎手が前走騎乗したソダシの強さを意識したものと思われます。

前で競馬した分、最後の切れ味が鈍りましたがそれでも2着確保は今更ですが改めて能力の高さを感じました。

3着シュネルマイスターは差し競馬で今回も安定した好走。しかし安定した感じの反面勝つには爆発力が足りないというか、勢いのなさを感じてしまいました。

13着ダノンスコーピオンは中盤緩んだのでこの結果も仕方ないです。決め手勝負では厳しかったですね。

ちなみに馬券ですが、予想の最後に書きましたがタフな流れならジャックドール、決め手勝負ならセリフォスが来ると思っていたので枠連2枠流しで買っていたので枠連13倍の配当、美味しい馬券を的中できました。

上位人気で決まったので偉そうなこと言えませんが候補に挙げた6頭の中で1~3着だったので適性など馬の見立ては間違いでは無かったです。

ソウルラッシュとかイルーシヴパンサーとか伏兵っぽい馬には見向きもしませんでしたからね。

今回はペースの読み違えが明暗を分けた感じでした。

 

 

 

以上、日曜のGⅠ安田記念の予想を振り返りました。

馬の適性がハッキリしない3歳GⅠより馬の適性がある程度ハッキリしている古馬GⅠの方がやはりいい予想は出来ていますね。

次の宝塚記念もしっかり予想したいと思います。

宝塚記念まで2週インターバルが空きますが、今後の予想公開として、土曜は馬場が読めないのでお休み、日曜の予想は基本公開する予定です。