kakikenです。
今回は週末中山競馬場で行われる皐月賞の出走馬血統診断を行います。
昨年はGⅠらしくないイマイチな血統構成の馬ばかりでしたが(実際今の4歳は弱いと言われてますが、やはり強い馬の血統構成はあると思います)、今年は昨年と逆に骨っぽい、GⅠでも勝負になりそうな血統構成の馬が揃いました。
血統としてはサムネでも書いた通り、日本では欧州血統がハマる唯一と言っていいGⅠだと思います。
サドラーズウェルズ、ミルリーフ、ネヴァーベンド、ブラッシンググルームなど。
昨年も母系が欧州色が濃いソールオリエンスが勝ちました。
馬場が渋れば渋るほど欧州色が強くなる馬場。
重馬場の方が予想は簡単ですけど、ただ今年は現時点で週末は初夏の陽気で、逆に馬場が硬化しそう。
そうなるとロベルト系、キングマンボ系がいいと思います。
欧州血統、ロベルト系、キングマンボ系。
これらの高評価の基準として診断していきます。
すでに枠が確定していますので馬番順で診断していきます。
タフなキズナ産駒で母系も持続力がある。高速系のタフさより荒れ、重馬場のタフさなので時計、上りは掛かる方がいい。
②メイショウタバル 評価B
母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
ステイゴールド系産駒は重馬場で浮上するが、良馬場では厳しい。重馬場なら間違いなく好勝負できる印象。ただ毎日杯が重馬場ながら良馬場レベルの好時計勝ちで、GⅠ級の強さを秘めているので侮れない。
③エコロヴァルツ 評価B
パワー系で荒れ馬場、重馬場向きの血統構成。血統構成のバランスはイマイチでGⅠでのスピード感は無い。時計の掛かる馬場なら面白いが高速馬場だと厳しい。
④シリウスコルト 評価C
父マクフィ(シーキングザゴールド・ミスタープロスペクター系)
母母父インリアリティ系
荒れ馬場、野芝向きの血統構成だがタフさ、底力に欠けるのでGⅠでは厳しい。
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
ドゥラメンテ産駒で母系が欧州色濃厚、タイトルホルダーに近い血統構成で高評価。ただ母系が少し古い感じなので、そういう馬はGⅠでは甘さ、脆さが出るリスクがあるので過信できない。
⑥アレグロブリランテ 評価C
父ディープブリランテ(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
母母父リアルシャダイ(ロベルト系)
母系は悪くないがディープブリランテ産駒なのでGⅠでは厳しい。
⑦ルカランフィースト 評価C
イスラボニータは皐月賞馬なので適性はあるし、荒れ馬場も合いそうだが、底力に欠ける血統構成でGⅠでは厳しいだろう。
⑧ジャンタルマンタル 評価B
父Palece Malice(スマートストライク・ミスタープロスペクター系)
適性と真逆のアメリカン色の濃い血統構成。血統評価だけだと微妙だが、父パレスマリスがサンデーサイレンス級大物種牡馬の可能性があるので軽視できない。
⑨アーバンシック 評価B
3歳GⅠでのスワーヴリチャード産駒の底力に関して疑問符がつくが、母系は芝2000Мの鬼でこのレースとの相性も悪くないハービンジャー、タフなダンスインザダークがその辺りをどれだけ補えるかだろう。ポテンシャルは相当高いのでこの馬(同枠レガレイラもだが)が走らなければスワーヴリチャード産駒は底力不足の評価となる。
⑩レガレイラ 評価B
血統的にはアーバンシックと全く同じ評価になる。実績も能力も高いのは認めるがスワーヴリチャード産駒のクラシックでの底力に不安がある。
⑪ホウオウプロサンゲ 評価A
母父Momsun(ブランフォード系)
2019年皐月賞2着ヴェロックスの半弟。タフなキズナ産駒で母父がドイツ系Momsunなのでコース適性、レース適性は高いので好勝負可能な馬。
⑫コスモキュランダ 評価B
母父Southen Image(サザンヘイロー・ヘイロー系)
母母父サーゲイロード系
皐月賞馬アルアイン産駒だが母系含めて底力に欠ける血統構成。GⅠではさすがに厳しい印象。
⑬ジャスティンミラノ 評価A
母父Exceed And Excel(デインヒル・ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母母父ノーザンダンサー系
レース適性として強調する血統は無いが母は欧州アイルランド産馬、さらにGⅠでいいバランス、底力を感じる血統構成なので評価できる。
⑭シンエンペラー 評価A
父Siyouni(ヌレイエフ・ノーザンダンサー系)
母父Galileo(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
凱旋門賞馬ソットサスの全弟でバリバリの欧州血統。こういう血統の馬は日本の芝はダメな馬が多い中で、この戦績は相当なポテンシャルの証し。ここ2戦勝ち切れない結果だがそういう馬ほど好走するレースであり『日本でGⅠ馬になるならここしかない!』くらいベストの舞台。普通に走れば勝ち負けだが高速馬場になった場合は大負けがあり得る。
⑮サンライズアース 評価C
母母父ヌレイエフ・ノーザンダンサー系
相性のいいキングカメハメハ系だがレイデオロ産駒は正直走らない種牡馬、産駒全体の印象からもGⅠで好走するような底力は無いだろう。
⑯ダノンデザイル 評価B
母父Congrats(エーピーインディ・ボールドルーラー系)
底力のあるエピファネイア産駒、血統バランスも良く、良馬場も重馬場もこなせるタイプだが高速馬場の方が合いそう。
⑰ビザンチンドリーム 評価B
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
バランスは欠けるがエピファネイア産駒でGⅠが合う爆発力を秘めた血統構成。母父ジャングルポケットはトニービン系なので高速馬場になった方が期待値は高い。
⑱ウォーターリヒト 評価C
母父ヴィクトワールピサ(ネオユニヴァース・サンデーサイレンス系)
GⅠで来る血統構成ではない。ドレフォン産駒なので重馬場で時計も上りも掛かる馬場になれば、そこそこ走れる可能性はある。
以上、皐月賞出走馬血統診断でした。
現時点では⑭シンエンペラーがダントツでいいです。先週の馬場を見る限り先行有利な馬場なので、今週も先行馬場で1分57秒台のような高速馬場にならない限りは勝ち負けできると思っています。
血統だけなら⑤ミスタージーティー、⑪ホウオウプロサンゲはいいと思います。
⑬ジャスティンミラノはGⅠでいいタイプのバランスの馬、皐月賞と相性の良い共同通信杯勝ち馬なので期待できます。
能力的には⑧ジャンタルマンタル、5枠2頭が能力的には高いと思っていますが血統的には半信半疑な馬たちです。ただ(オカルト馬券になりますが)5枠2頭は祖母ランズエッジが共通の近親馬、こういう馬の同居する枠は馬券になる確率が高いので注目です。
あとはロベルト系エピファネイア産駒の8枠⑯ダノンデザイル、⑰ビザンチンドリームは高速馬場になれば面白い存在です。
穴というか大物の可能性があるのが②メイショウタバル。シーズンリッチの失敗例があるものの、毎日杯好時計で勝った馬は高確率でGⅠで好走するというデータがあるので内枠、先行有利な馬場なら買うべき馬だと思います。
皐月賞の週の中山の馬場はわかりやすく、土曜の馬場傾向がそのまま皐月賞に反映される傾向にあります。
内枠有利か外枠有利か、先行有利か差し有利か。
あと時計が出るのか出ないのか、上りが速いのか掛かるのか。
それらをしっかり読んで最終結論を出したいと思います。