kakikenです。
今回は週末阪神競馬場で行われる桜花賞の出走馬血統診断を行います。
血統で目につくのが良馬場、重馬場問わずキングカメハメハ系が絡んでいること。これは先週の大阪杯でもそうでした。
他ではダンチヒ、ストームキャット、デピュティミニスターの血がある馬の好走が多く見られます。これも大阪杯と同じ傾向です。
一方で開催後半の7週目ということもあり、タフな欧州系の血がある馬もそこそこよさげな感じです。
それらを加味して評価していきます。
なお毎年上位独占が多いノーザンファーム生産馬に関しては明記しておきました。
既に馬番が確定していますので馬番順で診断していきます。
①ワイドラトラール 評価C
父カリフォルニアクローム(エーピーインディ・ボールドルーラー系)
ダート色の強い血統構成、時計の掛かる芝なら対応可能だがさすがにGⅠでは厳しい。
②クイーンズウォーク 評価A ノーザンファーム生産
母父Harlington(アンブライドルド・ミスタープロスペクター系)
母母父デピュティミニスター・ノーザンダンサー系
グレナディアガーズの半妹でグレナディアガーズ自身も阪神コースは走っている。血統構成的にも合っているし、今の馬場はキズナ産駒もハマっているので血統的には期待が大きい馬。
③イフェイオン 評価B
母父ゼダーン系
野芝色のある母系で、スピード感が乏しく、上り勝負では分が悪い。極端な馬場向きの馬。重馬場か逆にタフなペースの高速馬場になればハマる可能性がある。
④キャットファイト 評価C
母母父ネイティブダンサー系
単調なスピードタイプの血統構成。GⅠの底力は無いので厳しいだろう。
⑤シカゴスティング 評価C
母母父Marju(ノーザンダンサー系)
祖母マルバイユが桜花賞馬マルセリーナの母であり、桜花賞ゆかりのある血筋だがさすがにロゴタイプ産駒ではスピードの絶対値からも厳しい。
⑥ハワイアンティアレ 評価B
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
ロードカナロア産駒という点で評価できるが、母母父メジロマックイーンというのがマイナスでGⅠでの底力不足を感じる。
⑦スウィープフィート 評価B
母父ディープスカイ(アグネスタキオン・サンデーサイレンス系)
母母父エンドスウィープ(フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系)
母父ディープスカイという点がマイナス評価。母父アドマイヤジャパンだったサークルオブライフと似たイメージで、2歳戦やトライアルまでという印象。ただディープスカイはアグネスタキオン産駒、アグネスタキオンは今の阪神なら渋った馬場ではハマる可能性があるので馬場が渋れば多少チャンスはありそう。
⑧コラソンビート 評価B
母母父ロージズインメイ(ヘイロー系)
父、母父、母母父が全てヘイロー系でバランスが悪くこういうバランスの馬は底力に欠けるので血統だけならGⅠでは厳しい印象。安定して走れているが勝ちきれないのは底力、爆発力の無さが要因、好走しても4,5着という感じ。母系は重馬場が良さそうなので重馬場ならさらに前進はある。
血統構成が20年2着レシステンシアとほぼ同じ。母系はダンチヒ系、サドラーズウェルズ系とハマっていて実績的にも軸候補ではあるが、落とし穴となり得るのがダイワメジャー産駒という点。切れ味というよりスピードの持続力タイプが多く、極端な速い上りのレースになると案外な面がある。当日の上り3Fタイムには注意。
⑩セキトバイースト 評価C
母父Footstepsintesand(ジャイアンツコーズウェイ・ストームキャット系)
重馬場向きの血統構成、良馬場のGⅠで好走するタイプではない。重不良馬場でどこまでという印象。
💀枠⑪ライトバック 評価A
母父Exceed And Excel(デインヒル・ダンチヒ系)
母母父マキャヴェリアン・ミスタープロスペクター系
キズナ産駒で母系がデインヒル系にマキャヴェリアン系、血統構成ではタフな底力タイプ、荒れて来た今の馬場は合っている。そこそこ切れる脚も使えそうだが上りの掛かる重馬場かタフなペースのレースの方が向いている印象。
母父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
持続力タイプでスピード感の乏しい血統構成。実際はそこそこの上り3Fも使えているがそれは2歳戦だからか、ポテンシャルが相当高い馬だからか? この一戦で明らかになるだろう。スローの上り勝負よりはスピードの持続力が問われる高速決着向きな馬。
⑬テウメッサ 評価B ノーザンファーム生産
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
ハマり血統は多いので評価は高いがサンデーサイレンス系が無いあたりがチェルヴィニアよりはバランスの悪さを感じる。
⑭ショウナンマヌエア 血統C
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)
血統構成的にスピード感に乏しく厳しいだろう。
⑮エトヴプレ 評価C
父Too Darn Hot(シーキングザゴールド・ミスタープロスペクター系)
母母父アホヌーラ系
パワー系の血統構成なので速い時計だと対応できないだろう。良馬場ならノーチャンスで時計の掛かる重馬場、不良馬場になってどこまでやれるかという印象。
⑯セシリエプラージュ 血統B
父ブリックスアンドモルタル(ジャイアンツコーズウェイ・ストームキャット系)
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
ブリックスアンドモルタルは重い芝向きで母系も重馬場タイプ。良馬場なら厳しいが重馬場なら激走がありうる穴候補。
⑰マスクオールウィン 評価B
父ドレフォン(ストームキャット系)
ドレフォン産駒はヨーイドン競馬向きで、そこまで速い上りを出すタイプではないので重馬場の方が合う。良馬場だとノーチャンス、上りの掛かる重馬場なら好勝負可能。
⑱チェルヴィニア 評価A ノーザンファーム生産
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父サンデーサイレンス
先週の大阪杯では母父、父がハービンジャーの馬のワンツー。ハービンジャーは爆発力と脆さが同居しているので過信できないが、祖母ハッピーパスの母系は阪神コースが得意なのでこの馬のコース適性は高いはず。
以上、桜花賞出走馬血統診断でした。
阪神芝はBコース2週目。先週は外枠有利な感じがありましたので今週も外枠有利になる可能性があります。
実際桜花賞も5枠から外の枠が絡みやすい傾向にはあります。
ただし6枠だけは過去馬券にならない死に枠なのであえて強調しておきました。
6枠には私個人的にも評価の高い2頭が入っているので悩ましいです。
血統的にトップ評価は母系が阪神コース得意な⑱チェルヴィニア。
大外18番枠と極端な枠に入ってしまいました。8枠は馬券にはなってますが大外で勝ち切る印象はあまりないです。騎手も負傷のルメール騎手からムルザバエフ騎手になったことで信頼度も下がってしまいました。
次点で⑨アスコリピチェーノ、②クイーンズウォーク。
高速馬場なら死の6枠に入りましたが⑪ライトバック、⑫ステレンボッシュが合うはずです。
現状ではこの5頭です。
ただA評価した馬でもダイワメジャー、ハービンジャー、キズナといったツボにハマれば強いがハマらなければあっさり負ける脆さを兼備していますので信頼度はイマイチ。
日曜の馬場状態次第では大波乱もありそうなメンバーです。
日曜の天候、気温と土曜のレースで外枠が有利かどうか、上り3Fの速さ、勝ち時計の速さなどを確認して最終判断したいと思っています。