kakikenです。
今回は週末東京競馬場で行われるオークスの出走馬血統診断を行います。
毎週のようですが今週末も30℃近い夏の陽気になります。
もう何度も指摘していますが、夏の暑さになると馬場が硬化します。
そして野芝色、野芝適性の高い血統の馬が好走しやすくなります。
エアレーションやオーバーシードの無かった野芝オンリーの時代にハマっていた血統、一昔前活躍していた母系がハマりやすいです。
具体的に言えば先週のテンハッピーローズの父、母父にあったロベルト系は今週もハマりそうです。そして馬場硬化で強いキングカメハメハ、キングマンボ系。
一昔前のオークスで強かったトニービン(ゼダーン・グレイソヴリン)系の血がある種牡馬も合いそうです。
これらを踏まえての血統評価とスタミナタイプか切れ味タイプかの選別(例年スタミナタイプがいいのですけど、昨年は上り重視の切れ味タイプが来てしまいました)もしておきます。
すでに枠順確定していますので馬番順で評価していきます。
①ミアネーロ 評価A 血統A スタミナタイプ
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
昨年のオークス週でハマっていたドゥラメンテ産駒。中山での3戦を見る限り、そこそこの上りも使えるが持続的、スタミナ寄りのタイプ。ユーバーレーベンやスタニングローズなどオークス好走馬と相性のいいフラワーC好走馬という点でも期待できる。
②クイーンズウォーク 評価A 血統A 切れ味タイプ
母父Harlington(ファピアノ・ミスタープロスペクター系)
母母父シルヴァーデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
半兄グレナディアガーズを見るとマイルタイプでスタミナ面では不安があるがそこは父親がタフなキズナに変わることで距離は問題は無い。母系のファピアノ系、デピュティミニスター系も今の馬場は合っている。桜花賞は結果的に不利な最内枠で内々を通るしかなく凡走もやむを得ない感じだった。昨年のような上り重視の展開が理想だがスタミナ勝負でもある程度対応は可能。
③エセルフリーダ 評価B 血統B スタミナタイプ
母母父スウェプトオーヴァーボード(フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系)
血統構成のバランスが悪くスピードに欠けるスタミナタイプだが硬化した馬場は合う。ただ良馬場ではハイペースのタフな流れで上りが掛かる展開以外の好走は厳しそう。
④パレハ 評価C 血統B スタミナタイプ
切れ味もスタミナも中途半端という感じ、血統的にも中途半端。
⑤コガネノソラ 評価B 血統B スタミナタイプ
母父ロージズインメイ(デビルズバッグ・ヘイロー系)
母母父フサイチペガサス(ミスタープロスペクター系)
ユーバーレーベンと同じゴールドシップ産駒だが母系はユーバーレーベンよりタフさに欠ける。そこそこの上りも使えそうだがゴールドシップ産駒なのでGⅠでの切れ味勝負は不向き、上りの掛かる馬場や展開が理想。
⑥サンセットビュー 評価C 血統B スタミナタイプ
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母母父カロ・グレイソヴリン系
ドゥラメンテ産駒でミアネーロに近い。スタミナタイプで距離は合うが、良馬場で切れ負けするので重馬場、上りの掛かる展開でどこまでという印象。
⑦ステレンボッシュ 評価S 血統S 切れスタミナ兼用
母父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
父は先週のテンハッピーローズと同じエピファネイア産駒。母父がキングカメハメハ系ルーラーシップ、母母父ダンスインザダークは暑さで硬化した馬場でハマる血統、スタミナタイプだが切れ味も兼備の完璧な血統構成。よほどの不利でも無い限り2冠濃厚。
⑧ホーエリート 評価B 血統B スタミナタイプ
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
スタミナあふれる血統構成だが、そもそものGⅠでのスピードという面で不安あり。重馬場で上りの掛かる馬場が理想だが、オークスと相性のいいフラワーC好走馬なので侮れない。
⑨ラヴァンダ 評価C 血統C スタミナタイプ
父シルバーステート(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母母父コマンダーインチーフ(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
母母父コマンダーインチーフは野芝血統、特に野芝の重馬場でハマる血統でプラスだが父シルバーステート。母父ベーカバドともGⅠでは荷が重い。2分26秒以下の勝ち時計じゃないと勝負にならない印象。
⑩アドマイヤベル 評価B 血統B 切れ味タイプ
母父Numerous(ミスタープロスペクター系)
母母父Kenmere・ゼダーン系
ハーツクライ系スワーヴリチャード産駒、母母父ゼダーン系で今の馬場への適性は高そうだが、芝2000Мあたりまでが適距離なのでオークスは少し距離が長い。スワーヴリチャード産駒というのも半信半疑ではある。昨年のような上りが速い展開ならチャンスはあるがタフな展開だと厳しい印象。
⑪ヴィントシュティレ 評価B 血統B スタミナタイプ
父モーリス(スクリーンヒーロー・ロベルト系)
母父Monsun(ブランフォード系)
母がオークス2着ピュアブリーゼで距離適性は高いスタミナタイプ。上りの脚が全くないので好走するなら自らタフな流れに持ち込んでどこまで粘るかだろう。
⑫チェルヴィニア 評価B 血統B 切れ味タイプ
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父サンデーサイレンス
母がオークス2着チェッキーノだが本質はマイラー系。芝2400Мには疑問符が付くが東京適性は高い。上り勝負の展開向きの馬だが、桜花賞見る限り気性に難がありそうなのである程度流れた方がこの馬には走りやすい可能性もある。どっちつかずの微妙な馬な感じ。
⑬スウィープフィート 評価B 血統B 切れ味タイプ
母父ディープスカイ(アグネスタキオン・サンデーサイレンス系)
母母父エンドスウィープ(フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系)
祖母がオークス2着スイープトウショウで、母父ディープスカイは野芝血統アグネスタキオンの産駒。母系が暑さで馬場硬化した良馬場がハマりそうで後はスワーヴリチャード産駒のGⅠでの底力次第という感じ。スタミナは無いので直線勝負の追い込みにかけるしかない。当日差しが決まる馬場なら勝ち負けも期待できる。
⑭ライトバック 評価A 血統A 切れ味スタミナ兼備
母父Exseed And Excel(デインヒル・ノーザンダンサー系)
母母父Street Cry(マキャヴェリアン・ミスタープロスペクター系)
タフなキズナ産駒で母母父マキャヴェリアン系もタフさ底力のある血統。硬化した馬場への適性はイマイチな感がありその点だけが不安だが、切れ味、スタミナ兼備なので馬場をこなせれば上位争い。
⑮サフィラ 評価B 血統B 切れ味タイプ
母母父Tigar Hill(デインヒル・ノーザンダンサー系)
兄弟がサリオス、サラキア、サリエラ。父がディープインパクトのサラキア、サリエラに似ているなら距離は合うが今の馬場は微妙、同じハーツクライ産駒サリオスと似ているなら今の馬場はこなせるが距離は微妙という感じ。いずれにせよ、この舞台がベストマッチの雰囲気はない。
⑯ショウナンマヌエラ 評価B 血統B スタミナタイプ
母系が名牝スカーレットブーケに繋がる(一昔前活躍した母系は野芝適性が高い)ので暑さで硬化した馬場は合う。母父ロベルト系で母系にハマり要素がある一方、全体的バランスは悪く、スタミナに偏りすぎで根本的スピードがGⅠでは足りない印象。
⑰タガノエルピーダ 評価A 血統A スタミナタイプ
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
タガノエスプレッソ、タガノディアマンテなど兄弟には長距離実績のある馬がいて距離に融通の利く母系。母父キングカメハメハ、母母父トニービンは馬場硬化すればドハマりになる。勝ち味に遅い血統でもあるので勝つ可能性は低いが2,3着なら大いに期待できる一頭。
⑱ランスオブクイーン 評価C 血統C 切れ味タイプ
母母父ストームバード・ノーザンダンサー系
祖母チェリーコーマンが90年代活躍した馬なので野芝適性はあるが、タリスマニック産駒ではさすがにGⅠは厳しい。タイプは荒れ馬場でのスローのヨーイドン競馬向きだがスタミナも切れ味もGⅠでは足りない印象。
以上、オークス出走馬血統診断でした。
天気予報通りなら⑦ステレンボッシュの2冠濃厚です。
これに続くのが⑰タガノエルピーダ、⑭ライトバックです。
この3頭は買い決定。
その他の馬では展開、ペース次第で好走する馬が変わってきそうですが候補として⑬スウィープフィート、②クイーンズウォーク、①ミアネーロ。
基本的には人気サイドで決まると思っています。
ほぼ結論は出ていますが、土曜の時計、上り3F、内伸び、外伸びなどを判断して最終結論を出そうと思っています。