脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

人気通りでも読み通りの結果~5/19日曜オークスの予想結果~

kakikenです。

 

オークスは平穏で納得の結果でした。

ただ最後の直線でランスオブクイーンの粘りを見ると、今の東京の馬場が例年より特殊な馬場だと再確認されられた結果でもありました。

 

では日曜の重賞・GⅠ予想を振り返ります。

日曜東京11R オークス 芝2400М

(予想)

土曜は夏の陽気の東京。

木曜の記事で指摘した通りの血統が大方好走していました。

キングカメハメハキングマンボ系)、トニービン系。

何度も言っていますが暑さで馬場が硬化して野芝色の強い馬場になっています。

野芝色の強い馬場とは何か。

具体的な血統を知らなくても見極められる方法があります。

それは母系を見るとわかります。

現役時代日本で活躍していた牝馬の母系です。

いわゆる名牝系はエアレーション、オーバーシードの馬場が苦手。

例えば名牝ブエナビスタの仔はGⅠで活躍するような産駒を出していません。

ただブエナビスタの産駒は9月の阪神中京など野芝開催だと走ります。

このことから名牝系が走りやすい馬場が野芝だと分かれば、野芝色の強い今の東京芝が同じく名牝系が好走しやすい馬場だと言えるのです。

土曜で言えば4R2着レッドアトレーヴは祖母オークスエアグルーヴ。5R8番人気3着したリュラグリーンは母の祖母がオークスウメノファイバー。7R3着テンペストの母がオークスシーザリオ。9R2着ニューステソーロの祖母は重賞2勝アルーリングボイス、11Rメイステークスでは重賞勝ちは無いものの1着プレサージュリフト母や2着オニャンコポンの祖母は日本の重賞で2,3着している活躍馬でした。

その発想いけば、

⑪ヴィントシュティレ  母オークス2着ピュアブリーゼ

⑫チェルヴィニア    母オークス2着チェッキーノ

⑬スウィープフィート  母オークス2着、GⅠ3勝スウィープトウショウ

ヴィントシュティレはスタミナ豊富な感じですが、多少の上りが必要なGⅠでは足りないと判断しました。チェルヴィニアは当初消しでしたが土曜の東京がハービンジャー産駒がハマっている感じだったので押さえます。スウィープフィートは追い込み脚質が気になりますが馬場はハマっているので買います。

血統面で言えば抜群にいいのが、

⑰タガノエルピーダ 母父キングカメハメハ母母父トニービン

母系がハマり血統なので買い要素しかありません。

他は桜花賞上位2頭の

⑦ステレンボッシュ

⑭ライトバック

この5頭です。

⑦⑫⑬⑭⑰

真ん中から外の馬ですが、今の東京芝は向こう正面あたりから直線までが内が悪い感じなので内を走らされる馬は不利だと判断。①ミアネーロや②クイーンズウォークは面白い馬だと思いましたが、馬場の面で切りました。

(結果)

1着⑫チェルヴィニア    2番人気

2着⑦ステレンボッシュ   1番人気

3着⑭ライトバック     3番人気

6着⑬スウィープフィート  4番人気

16着⑰タガノエルピーダ   6番人気

 

結果的には人気通りの結果なのでチョイスした5頭のうち3頭馬券になったところで誇れるものではないですけど、私としては評価イマイチだったチェルヴィニアを土曜の馬場から高評価に変更できたことで満足度は高い結果となりました。

好走した3頭について。

チェルヴィニアは東京コースの適性と今の馬場への適性が高いことで、強い勝ち方を見せてくれました。

2着ステレンボッシュも乗り方ひとつで勝てた気もしますがロスなく競馬は出来たので勝ったチェルヴィニアをほめるべきだと思います。

3着ライトバックは最後の追い込みは鋭かったですし「よくぞ3着に来た」と思いますが、もう少し好位で競馬出来そうな感じもするので結果的に後ろ過ぎたと感じます。

6着スウィープフィートも追い込み脚質なのでこういう結果も仕方ないです。距離うんぬんよりも母父ディープスカイという血統的なマイナーさがGⅠの壁を感じます。

16着タガノエルピーダは大逃げした2頭の影響か、直線は完全にバテての大負け。兄弟を見てもスタミナはあるはず、今回はまだ馬が未完成、晩成型の血筋なので、ここで見限らず今後の大化けに期待します。

そのタガノエルピーダがバテて大負けしたのに、タガノエルピーダと同じ位置で競馬をした14番人気ランスオブクイーンが直線「あわや3着か?」という驚異の粘りを見せました。この馬自身タフな馬なのかもしれませんが、この馬の好走が今の東京の特殊さを物語っていたと思います。

この馬の祖母チェリーコウマンは現役時代ウインターステークスという長距離のダート重賞を勝っている90年代活躍した馬。こういう母系が合っているので適性はある馬だと思っていましたが、タリスマニック産駒というマイナー過ぎる馬がまさかGⅠで5着する馬とは思えず、この馬の好走が私の今年の東京芝に対して、近年とは違って特殊、違う言い方だと「昔の馬場に戻ってしまった」という印象を強く与えてくれました。

そんな馬場でも好走した上位3頭、特に桜花賞に続いて好走したステレンボッシュとライトバックは本当に強い馬だと感じたオークスでした。

 

 

 

以上、日曜の重賞GⅠ予想を振り返りました。

さて今週末はいよいよ競馬の祭典日本ダービーです。

今の東京芝はマイナー種牡馬タリスマニック産駒ランスオブクイーンが好走する特殊馬場ですが、この数週の東京芝は、芝ではほとんど実績を残せていないアニマルキングダム産駒が未勝利戦レベルですが馬券になりだしたり「あれ、変だな」と思うことがありました。そこで気付いたのが

「イマイチ種牡馬の方が今の東京芝は合う」

です。

ダービーで言えばレイデオロ産駒です。

期待された昨年2歳新種牡馬でしたが、産駒の成績がサッパリダメで、早くも失敗種牡馬の烙印をおさています。こういうイマイチ種牡馬が激走する。

レイデオロ産駒はサンライズアース一頭だけ。

現状2分の1の抽選対象。

出走出来れば人気薄間違いなし、是非とも出走して欲しいです。

※実績的には皐月賞2着でマイナー種牡馬アルアイン産駒コスモキュランダを買う方が適当な気もしていますけど

今週も木曜夕方以降に『日本ダービー出走馬血統診断』を公開しますのでそちらも注目していただければと思っています。