脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

論外の大外れ予想でした~2/27日曜・阪急杯&中山記念の予想結果~

kakikenです。

 

気温が急上昇した週末。

そろそろ冬馬の終わりが近づいてきました。

暖かくなると馬場が激変するのでこれからの競馬は正直厄介です。

だからというわけではないですけど、酷い予想でしたね。

 

では日曜の重賞予想を振り返ります。

日曜阪神11R 阪急杯 芝1400M 

(予想)

昨年の豪華メンバーから一転今年のメンバーはかなり低レベルです。乗り方次第で大荒れがありそうです。

先週行われた京都牝馬ステークスと同じ距離なので参考にしたいところ。京都牝馬ステークスは内枠、先行決着でした。そして土曜の馬場が相変わらずの内枠先行有利の馬場です。

芝1400Мは本来持続力タイプで切れ味タイプは苦戦する距離なのですけど、土曜を見る限りやはり上り3Fは速いので、先週同様芝1400Мベストの馬ではなく、スプリント、あるいはマイル向きの馬を狙うべきだと思います。

というわけで今回はマイルか芝1200Мの重賞好走歴のある馬で、それなりの位置取りを取れる馬をチョイスします。

②グルーヴィット

中京芝1600中京記念1着

⑨タイセイヴィジョン

阪神芝1200М京阪杯2着、阪神マイルアーリントンC1着、GⅠ朝日杯2着

⑪ミッキーブリランテ

昨年2着、(上り3Fが速かった札幌開催の)芝1200М函館SS3着

⑭クリノガウディー

芝1200МセントウルS3着、高松宮記念4着(1着降着

芝1600МGⅠ朝日杯2着、中京記念2着、東京新聞杯3着

 

内枠のグルーヴィットは積極騎乗の団野騎手鞍上なので先行するはず。ミッキーブリランテ、クリノガウディーもある程度前につけるはず。タイセイヴィジョンは追い込み一辺倒なので相当なリスクがありますが脚質以外はドハマりな馬。

大外では無ければクリノガウディー軸でいいと思いましたが今回は4頭BOXです。

②⑨⑪⑭

人気薄を選んでいますが、何でもありのメンバーなので大きいのを狙います。

タイセイヴィジョン以外人気薄なので②⑪⑭は単複勝負も狙えそうです。

 

この4頭以外候補だった馬

⑦ヴィジュネル 逃げて粘る可能性あり

⑩ダイアトニック 阪急杯好走歴あり

ヴィジュネルはもっと荒れ馬場が良さそう、ダイアトニックは脆さを感じる点、坂のあるコースへの不安、人気なのでハイリスクが多いので切りました。

(結果)

1着⑩ダイアトニック     1番人気

2着①トゥラヴェスーラ    9番人気

3着⑧サンライズオネスト   6番人気

6着⑪ミッキーブリランテ  12番人気

7着②グルーヴィット     5番人気

8着⑨タイセイビジョン    3番人気

14着⑭クリノガウディー    8番人気

 

出走馬全てが「何か違う」と感じる個人的に適性馬不在のレースでしたが、結果は見事なまでの大外れ。

やはりレベルが低いメンバーなのでロスなく競馬した馬が来たということですね。

言えることは先行有利、そして外枠は無条件で不利な馬場だったということです。

それで外枠や差し馬をなぜ選んだの?

となるのですけど、内枠に狙えるような馬がいなかったというのが理由でした。

勝ったダイアトニックはこのメンバーでは格上だったようですね。

2着トゥラヴェスーラは内で溜めて直線ロスなく差せたことが好結果、内枠有利を活かした鮫島騎手の好騎乗でした。

3着サンライズオネストは先行して粘りましたけど、母父ジャングルポケットということでエアレーション無し馬場も向いたと思います。前走中山芝1200М勝利ということでマイル実績を重視したことで軽視してしまいました。ただ阪神は芝14,1600Мで好走歴があるので盲点でした。

2,3着の母系はいわゆるちょっと古めのトレンド外れた野芝適性の高い血統構成なので今のエアレーション無し馬場は合うとは感じましたが拾えませんでした。

私が選んだ馬についてですが、グルーヴィットは道中中団でしたが勝負所でスピードに乗れなかったのが痛かったですけど、予想以上に切れない馬だと感じました。

タイセイヴィジョンはいつもより前目の中団で競馬したことが結果裏目に出ました。馬場条件があっていませんでした。

ミッキーブリランテは直線いい感じでしたが最後伸びきれず、ロスのある外枠も響きました。

クリノガウディーもある程度前目につけて競馬しましたが4コーナーで終了。最下位ということでここまでの大負けは大外枠ということ以外に馬場が合わなかったとしか考えられません。適性を読み違えてしまいました。

こうして振り返っていても、これという気づき、ポイントが全く無いレースでした。

 

 

日曜中山11R 中山記念 芝1800М

(予想)

良くも悪くも枠で言えば外枠に有力馬が並んでしまいました。

エアレーション無しでただでさえ先行有利の馬場の中でも特に芝1800Мは内枠、先行有利のコース。エアレーション無し馬場だった昨年も先行した馬が1,2、3着。

ならば今年も先行馬を選べばいいと思いますけど、外枠の有力馬の出方が気になるところです。パンサラッサが大逃げをかまして乱ペースを作れば差し馬台頭もあり得ますがそれでもある程度の位置取りにいないと厳しい前が止まらない馬場でしょう。

まず血統だけでいえば、週中コラムでも話題にしましたが日曜で勇退する藤沢調教師の馬はハマっています。

コントラチェック

ディープインパクト 母父Halling 母母父フェアリーキング

ポイントは母母父フェアリーキング。フェアリーキングの血は芝1400と1800が大得意の血統。フェアリーキングの代表産駒ファルブラヴも今は種牡馬ですが芝1400М、芝1800Мが得意です。土曜9R富里特別を勝ったレインカルナティオも母父ファルブラヴでした。中山芝1800Мはフラワーカップ勝ってますし、外枠という唯一の不安を藤沢調教師に有終の美をもたらす馬になれそうです。

⑨ゴーフォザサミット

ハーツクライ 母父ストームキャット 母母父リボー系

先週までの東京もそうでした(共同通信杯など)が芝1800はハーツクライ産駒が合います。これは中山に変わっても続いていることで、昨年勝ち馬のヒシイグアスもハーツクライ産駒でした。この馬も昨年4着。切れる脚がある馬ではないので、パンサラッサやコントラチェックが作る流れが合うと思うので昨年以上の着順も狙えそうです。

 

藤沢調教師に囚われていますが、このレースで引退する調教師の出走馬として⑪カラテもいるわけですが、こちらはコーナー4つの芝1800Мタイプに思えず切りです。

「こっちだったか~」のオチもあり得るので一応指摘しておきます。

先行有利の馬場でカギを握る逃げ馬としてパンサラッサがいますが、この馬はパワー馬場の福島巧者なので中山も合いそうでが中山実績はありません。昨年のこのレースも9着と相性の悪さを感じるので切りました。

 

藤沢厩舎の馬ばかり目が向くので、冷静に藤沢厩舎抜きでこのレースを予想します。

このレース、芝1800М実績の馬が多いのでどの馬も合いそうなのですけど、今開催の中山芝1800Мが合いそうな馬をチョイスします。

ヒュミドール

オルフェーヴル 母父チチカステナンゴ 母母父アドマイヤベガ

初週のエアレーション無し馬場が合いそうな血統構成をしています。エアレーション無し馬場の初週は野芝系血統が好走しやすいのですけどヒュミドールの祖母はキストゥヘヴンアドマイヤベガ産駒。アドマイヤベガと言えば野芝系血統の代表格なので馬場は合うはず。父オルフェーヴルも2年連続2着のラッキーライラックや2連覇したウインブライトと同じステイゴールド系。血統面で買いたい馬です。

⑮ダノンザキッド

実績で言えばこの馬が抜けてます。脆さを感じるので信頼感は無いですけど、相性の良い種牡馬ハーツクライジャスタウェイ産駒なのでこの馬は押さえます。

 

強い4歳世代のもう一頭の人気馬アドマイヤハダルは皐月賞4着なので実績上位ですけど、休み明けとはいえ2走前中山芝1800МディセンバーS5着が中山1800М向きではない感じにさせます。血統構成からも初週の馬場が合うタイプでは無いので今回は切りました。

 

最後に例年傾向では不要な8歳馬2頭を穴馬として挙げておきます。

①ソッサスブレイ

昨年12月ディセンバーSで1枠①番で先行して3着。アドマイヤハダルに先着していますから、コース相性の良さを感じます。しかも今回も枠が同じ①番。血統構成的にエアレーション無し馬場は向きますし、ロスなく回れば大穴馬候補です。

⑦ウインイクシード

本来中山18、2000М巧者。ただ切れる脚がなくヨーイドン競馬が苦手。前走中山金杯もヨーイドン競馬が合わず6着。今回パンサラッサやコントラチェックが激流を作った場合、3番手あたりで競馬をして直線驚異の粘りが期待できそうです。

ソッサスブレイはやり過ぎ感もあるのでウインイクシードを加えた5頭をチョイス。

④⑦⑨⑭⑮

軸を選ぶならコントラチェックからの流し馬券です。

(結果)

1着⑤パンサラッサ    2番人気

2着⑪カラテ       4番人気

3着⑫アドマイヤハダル  3番人気

5着⑦ウインイクシード  6番人気

6着④ヒュミドール    5番人気

7着⑮ダノンザキッド   1番人気

10着⑭コントラチェック  7番人気

15着⑨ゴーフォザサミット 11番人気 

 

パンサラッサが前半800Мはゆっくり走って中盤から残り1000Мからは全力疾走で逃げ切ったという感じのレースでした。中盤他の馬が折り合い付けたことで開いた差が明暗を分けました。ただパンサラッサに付いていったトーラスジェミニが最下位に沈んでいることからもタフな乱ペースだったことを物語っています。

この乱ペースは読めず予想は撃沈。

レース上り3Fが37秒3。昨年が35秒3。昨年のイメージで予想していたのでここまでのタフさは想定してませんでした。

3着アドマイヤハダルなどはタフな展開向きの馬であるので向かないと思っていましたが、今回逆にハマった感じでした。2着カラテ、4着ガロアクリークは差し馬なので展開的にはタフな流れで差しが決まったとも言えます。

私がチョイスした馬についてですが、

ウインイクシードも持続タイプなので切れ味勝負にならなかったので5着に残った感じです。6着ヒュミドールは上りの掛かるレースの方が合うので今回は好走の部類でしょうけど、ちょっと位置取りがこの馬にしては後ろ過ぎました。

7着ダノンザキッドはスタートで後手を踏んだのが全て。まくり気味に上がっていきましたが中山芝1800Мでまくりは無謀、結果的に直線勝負した方が良かったように思います。

そして期待した藤沢きゅう舎の2頭ですけど、コントラチェックは結果的にスタミナ切れ、ゴーフォザサミットはタフな流れが向きそうに思いましたが全くダメで大敗。

血統的にはハマっていたのでこの2頭への期待は大きかったのですけど、今回はパンサラッサにやられた感じです。

パンサラッサは1800、2000Мがベストの大逃げ馬ですね。今後GⅠで乱ペースを作る色んな意味で面白い存在になりそうです。

 

 

以上、日曜の重賞予想を振り返りました。

日曜の引退調教師の結果ですが27頭出走し4勝、9頭が馬券になりました。3頭に1頭馬券になるのはなかなかの結果でした。やはり最後は頑張るものですね。

注目の藤沢調教師は中山4,7Rと1番人気で連勝。この結果に「これで打ち止めかもな」と思ってしまいましたが、中山記念は案の定な結果で「あ~あ。やっぱりか」となりました。

今週末ですが、今度は新人騎手や新人調教師がデビュー。特に新人騎手はハマっている馬に乗った時ほど色々やらかすので個人的には厄介です。

新人騎手がほぼいない重賞が安心して買えるレースになりそうです。土日で3つ重賞がありますので一つでも多く的中させたいものです。