kakikenです。
この土日の東京の芝レースを見ると上り3Fが速いわりに時計が掛かっている印象。クラスが上がっても時計の掛かる結果ばかり、日曜好走している馬の血統や実績が明らかにダート色が強かったことから「ペースが遅いのはもしかして向こう正面の馬場がかなり傷んでいて走りにくいのか? 時計が出ない馬場だと紛れるかも」と予想と真逆のドスローだった皐月賞の悪夢がよぎりました。安田記念で言えばダノンザキッド、セリフォスあたりの緩い流れ向きの馬が紛れる可能性が高まる中、馬券は初志貫徹のチョイスした5頭で勝負しました。
レースは案の定スローペースで最悪な流れに。最後の直線で先頭に立ったダノンザキッドの手応えの良さ、外から勢いよく差してくるセリフォスに一瞬絶望しましたが……。
では日曜の重賞予想を振り返ります。
日曜東京11R 安田記念 芝1600М
(予想)
このレースは内枠も外枠も逃げも追い込みもある条件のフラットなレース。
逆に言えば適性があれば来れる。
その適性とは?
ストームキャットなどハマり血統の有無もありますが、安田記念に関してはダービー同様スピードの持続力の有無。
安田記念は前半3Fの時計が34秒前半か34秒を切る速い時計。そして1000М通過が57秒台と前半からガンガン飛ばすレース。それに加えて上り3Fも33秒から34秒台が出る。究極のスピード勝負になります。
日曜が良馬場で行われるなら例年通りの速い流れになるはず。今回はその速い流れが合う馬をチョイスします。
競馬場は違いますが昨秋マイルCSの前半35秒7、1000М通過59秒4。この時計からも安田記念と全く別物のレースだとわかります。1着グランアレグリア、2着シュネルマイスターは安田記念で2,3着ですから、2つの異なるレースで好走していることで相当なマイル適性があるとわかります。
シュネルマイスターでみると昨年安田記念3歳で3着。斤量の恩恵もあったでしょうが、好走の裏付けは昨年のマイルCにありました。その後秋にスプリンターズSを勝つことになる快速馬ピクシーナイトが逃げたレースですが前半3F33秒7,前半1000М56秒9。このハイペースを上り3F34秒0で勝ったのがシュネルマイスター。安田記念を上回るハイペースのレースだっただけに好走必至だったとも言えます。
⑨シュネルマイスターは前走完敗だったドバイは芝1800М、鬼の適性があるマイル戦で出来がまともなら間違いなく好走できるはずです。
そうなると昨年マイルC2着の⑬ソングラインもシュネルマイスター同様の評価を与えられます。
その昨年、ハイレベルだったマイルCとそん色ないレースが春にありました。
昨年6月の1勝クラスの東京芝マイル戦です。前半3F34秒2、1000通過56秒9。このハイペースを上り33秒8で勝った馬がいます。
それが⑧イルーシヴパンサー。
1勝クラスのレースとはいえGⅠレベルのペースを勝った馬がその連勝街道で重賞を制したのは当然だったと言えます。そしてGⅠレベルのペースで走れるならGⅠでも好勝負できるはずです。
同じようなハイペースで言えば昨年の桜花賞。
前半3F34秒2,1000М通過56秒9、6番手あたりで競馬をして上り3F33秒7で3着したのが⑦ファインルージュです。切れ負けしますがどんなレースでも対応できる馬でⅠでも安定して好走できます。今回はこの馬向きの持続力が問われる流れになりそうなのでヴィクトリアマイル同様好走必至です。
⑦ファインルージュ
⑧イルーシヴパンサー
⑨シュネルマイスター
⑬ソングライン
例年のGⅠらしい流れになれば人気の4頭が有力です。
さらにもう一頭面白い存在なのが
⑰サリオス
昨年8着でしたが昨年は道中8番手で競馬をして上り3F33秒8。同じような位置で競馬をしたダノンキングリーの上りが33秒1。この0、7秒差が1着と8着の分かれ目になったようにサリオスは基本的に切れ負けする馬です。持続ラップの安田記念は合うのですが昨年みたいに消極的なレースでは駄目。しかし今回は鞍上がレーン騎手。香港では先行して3着、レーン騎手はサリオスの適性をわかっていると思います。さらに今回隣にレシステンシアがいることでこの馬と並走する感じでスムーズに先行できる可能性が高く今回は間違いなく狙い目です。人気的にも単複は買いですね。
⑦⑧⑨⑬⑰
ボックスでも的中すれば馬連プラスにはなりそうです。
1頭軸にするなら木曜記事の血統診断でA評価、今の硬めの馬場も絶対合うファインルージュから。
とにかく前半3F、さらに1000М通過タイムに注目です。もし1000М通過がゆるゆるの59秒台とかだと終了です。
(結果)
1着⑬ソングライン 4番人気
2着⑨シュネルマイスター 2番人気
3着⑰サリオス 8番人気
:
5着⑦ファインルージュ 3番人気
8着⑧イルーシヴパンサー 1番人気
結果的にはチョイスした馬たちが上位独占。
馬連⑨ー⑬1740円、ワイド総取り⑨ー⑬830円、⑬ー⑰2770円、⑨ー⑰1470円的中!
欲を言えばサリオスが2着だったら馬連9130円で嬉しかったのですけどね。
前半3Fが34秒7、1000М通過が58秒7。
1000М通過が昨年より1秒も遅い道中緩んだレースになってしまいました。良馬場で1000М通過で58秒を切らなかったレースはロゴタイプが逃げ切った16年、モズアスコットが差し切ったものの2,3着は先行勢だった18年があります。
前半余力を残せるから当然前が止まらないレースになりやすいので、直線ダノンザキッドが2番手から先頭に立った時は「やられた~」と絶望しました。
しかしゴール前で差し馬に交わされたあたり、もしかすると例年より荒れた馬場で道中緩い流れながら想像以上にスタミナを消耗していたのかもしれません。
底力が問われるレースになったので適性通り、チョイス通りの結果になったようです。
タフなレースだった昨年のNHKマイル1,2着馬のワンツーでした。ソングラインとシュネルマイスターに関してはマイル適性の高さを証明した感じです。
3着サリオスについては驚いたのが33秒0という上り3Fの時計。今回7~9番手あたりでの競馬でしたが、直線差して上り33秒1で5着した20年マイルチャンピオンシップと同じような競馬だったのかもしれません。3着でしたがロスなく完璧なレースだったと思います。
5着ファインルージュは直線内を通った、進路の差を敗戦の弁で述べていましたが、スタートが悪く先手取りに行って脚を使ったこと、ペースが緩み過ぎて上りが速くなり過ぎたこと、切れ負けが敗因だったと思います。直線併せ馬をした6着ダノンザキッドには競り勝ったあたりは粘りのある走り、さすが持続力タイプの馬でした。
8着イルーシヴパンサーは最後方からの競馬で後ろ過ぎました。無理に道中位置をあげたところで逆に最後の脚が鈍っていたでしょうからスタートの差が着差になったとも言えますし、騎手の差もあったように思えます。
想定外の遅い流れのレースで中山だったら紛れが生じて不的中だったと思いますが、さすがはごまかしの効かない東京コース、マイル適性、真の実力が見えた結果だったようにも思います。
以上、日曜の重賞GⅠ安田記念の予想を振り返りました。
これでGⅠ4連勝!
馬場を熟知している東京GⅠで4連勝できたのは良かったです。
今年GⅠ予想は5勝6敗。月末の宝塚記念を的中させて五分の的中率に戻して春GⅠを締めくくりたいと思います。
今週末から函館競馬がスタートで一気に夏のローカル競馬っぽさが増しますが、重賞は日曜にエプソムCと函館スプリントSの2つありますので的中を続けられるように頑張ります。