kakikenです。
野芝開催は血統が重要。
しかし血統が良くてもその馬をチョイス出来るかどうか。
潤沢な資金があり、何も考えず買いたい馬を全部買えばいいだけなら的中は簡単です。
大事な身銭を賭けているところに、馬券の明暗があるのでしょうね。
そんなことをふと思った日曜の重賞でした。
では、日曜の重賞予想を振り返ります。
日曜阪神11R セントウルS 芝1200М
(予想)
土曜の阪神芝レースで好走馬の血統を見ていると何となく「重いな」と。
過去阪神施行のセントウルSの好走馬の血統を見ていても何となく「重いな」と。
この「重い」には重馬場が合う血統という意味合い以外に重い芝、例えば洋芝の札幌函館の芝みたいなイメージです。
今の阪神芝1200Мを今年の札幌で例えるなら札幌初週に行われた芝1200МしらかばSがピッタリ。シュバルツカイザーが1分7秒4のレコードタイムで勝ったレースですが、シュバルツカイザーの血統を見ると重馬場血統トライマイベスト系ダークエンジェル産駒で母父ナシュワン、母母父シャーリーハイツのザ欧州血統。ちなみに2着カンティーユの血統が父オルフェーヴル産駒で母父重馬場血統パラダイスクリーク。
坂の有無など違いはありますが、勝ち時計や血統のイメージは参考になりそうです。
この馬場イメージにマッチした馬として
⑥ビッグシーザー
父ビッグアーサーはサクラバクシンオー産駒で、サクラバクシンオー系はショウナンカンプやグランプリボス産駒が重馬場血統が多く、サンプル数が少ないですけどブトンドールやトウシンマカオを見る限りビッグアーサー産駒も重い芝が合う印象があり、さらに重い芝で速い時計で走れるタイプにこの馬は当てはまります。
⑧アグリ
母母父が欧州血統ガリレオで、ここがポイントになってます。
⑬ディヴィナシオン
野芝血統ヴィクトワールピサ産駒で母父が重い野芝洋芝に強いマキャヴェリアンで、母母父も野芝洋芝の重馬場得意ダンチヒ・デインヒル系。完璧です。差し脚質なので先行有利馬場なら厳しいですけど土曜はある程度差しが決まっていたので穴馬候補。
他ではザ野芝血統キングヘイローが母父にある2頭。
⑩ピクシーナイト
長期休養明け2走はそもそも馬場が合っておらず、今回ベストの野芝オンリー馬場。復活勝利があるならここです。
⑭スマートクラージュ
母父キングヘイロー母母父ジェイドロバリーは野芝ドハマりクロスです。阪神コースが得意な馬で、さらに野芝オンリー馬場なら好走必至。
今回はこの5頭で。
⑥⑧⑩⑬⑭
人気サイドの4頭と穴馬ディヴィナシオン。
配当的にディヴィナシオンの激走に期待です。
ちなみに悩んだ末に切った馬が、
⑤ジャングロ
阪神セントウルSは前走アイビスサマーダッシュ組の相性がよく、さらにはNHKマイルカップ出走キャリアがある馬の相性も良くこの2つに該当しているのでよさげですけど、血統がアメリカン・ダート色が強くで「重い」感じではないので血統面から今回は見送りです。
(結果)
1着⑪テイエムスパーダ 14番人気
2着⑧アグリ 2番人気
3着⑭スマートクラージュ 5番人気
:
8着⑩ピクシーナイト 4番人気
10着⑥ビッグシーザー 1番人気
13着⑬ディヴィナシオン 12番人気
勝ったテイエムスパーダの母父アドマイヤコジーンもツボは狭いですが野芝適性の高い種牡馬です。
アドマイヤベガ、アドマイヤムーンなどアドマイヤ系種牡馬は野芝オンリー、洋芝オンリー馬場が合っています(ちなみにアグネスタキオン、アグネスデジタルなどアグネス系も似たタイプです)。
なのでテイエムスパーダも「あり得る」とは思いましたが、さすがにテイエムスパーダまでチョイスは回りませんでした。優先順位的には8,9位くらいですかね。
阪神は土曜は差しが決まりやすい感じでしたが、一転日曜は逃げ先行有利な馬場になっていました。
この時点で穴馬候補ディヴィナシオンは感触的に消えていました。
ただ逃げ先行有利が分かっていてもテイエムスパーダを買う気にはなりませんでした。
私がチョイスした馬たちは比較的先行タイプだったので「テイエムスパーダくらい交わすだろう」と思っていました。
しかし暴走気味にも思えたテイエムスパーダの逃げは直線も勢い衰えず。
行き切ったのが良かったのでしょうね。
中途半端に先行したビッグシーザーは10着大敗。
逆に先行できず「こりゃダメだ」と思っていたアグリが最後外から差して2着。中盤で競馬をしたスマートクラージュが3着。
チョイスした馬が2、3着でも馬券になってくれたことは最低限ですが良かったです。
ピクシーナイトは先行馬揃っていたのでいつもより後ろの位置になるのは仕方なかったと思いますが、野芝適性の高い馬なのでこのメンバーでの8着は不満です。
着順ほど着差が無いレース結果。結果は結果ですけど、勝ったから強い、負けたから弱いなどの評価ができるレースではないですね。
日曜中山11R 京成杯AH 芝1600М
(予想)
土曜稍重だった中山。気温上昇で水分が蒸発し、それで馬場が締まった為に稍重の割に時計が出たと考えられます。
日曜は気温も高く良馬場に回復。さらなる馬場硬化がありえます。
そういう馬場が得意なのが前回紫苑ステークスの予想でも指摘しましたが、キングカメハメハ(キングマンボ)系です。
このレースでは父、母父、母母父でキングマンボ系がある馬は
⑨ラインベック 母父キングカメハメハ
近年の中山の馬場は馬場状態関係なしに土曜の馬場傾向が日曜も続くことが多いです。
内枠有利、外枠有利、先行有利、差し有利。
ここでは脚質傾向を重視します。
金曜の時点では先行有利と読んでいたので差しタイプで人気のソウルラッシュとインダストリアは消し対象だったのですけど、土曜がある程度差せる馬場だったので日曜もその傾向が続く可能性があるので逆にチョイスします。
金曜時点で中心視していたのがラインベック。中山巧者で先行馬、さらに近年このレースディープインパクト系が毎年馬券に絡んでいることからドハマりでした。差し馬場なら厳しいかもしれないですが血統は文句なし、中山適性も高いのでチョイスです。
差しがハマる馬場ならミスニューヨークも良さげですけど、
この馬以上に気になったのが、
⑪トーセンローリエ
土曜は稍重だったからかもしれませんが、阪神土曜に中山も「重いな」と感じました。
この馬は父サトノクラウン、母父メイショウサムソン、母母父ステイゴールド。
父、母父、母母父と全て重い馬場が得意な血統構成。重すぎる面もありますが、中山マイル実績もありますし、前走クイーンSのような差し競馬をしてくれれば56キロのミスニューヨークより52キロ軽ハンデのこの馬に妙味を感じます。
②⑤⑨⑪
人気3頭に穴馬トーセンローリエ。
ディヴィナシオン同様、トーセンローリエの激走に期待します。
もう1頭押さえるなら⑩ウイングレイテスト。
中山巧者で母系からも野芝適性は高そうなので金曜時点でラインベックと同等の中心視していた馬。ただこの馬に「重さがあるか」と言われたら微妙。さら土曜の脚質傾向から日曜も差し馬場が続いているなら消しでいいと思います。
②⑤⑨⑪⑩
(結果)
1着②ソウルラッシュ 2番人気
2着⑩ウイングレイテスト 5番人気
3着③ミスニューヨーク 8番人気
:
7着⑤インダストリア 1番人気
8着⑨ラインベック 4番人気
11着⑩トーセンローリエ 9番人気
日曜の中山芝は良馬場に回復して、ある程度差しは決まる雰囲気もありましたが、直線を見る限り内が粘る、前が止まりにくい馬場になっていました。
この傾向から私はウイングレイテストを買いましたが、それが良かったです。
2番人気と5番人気の馬連2260円は好配当でした。
前が止まらないことを読んでソウルラッシュ、ミスニューヨークはいつもより前目で競馬しました。それが功を奏しての1,3着。
ただ比較的ハイペースだったことから、持続力、タフさの無い先行馬は脱落していきましたから、単に先行有利ではなく持続力タイプの馬のレースだったようです。
2着ウイングレイテストもタフな先行馬なので粘りに粘っての2着でした。
7着インダストリアは中山巧者で野芝適性も高いリオンディーズ産駒ですからこの7着は案外でした。少し時計が速かったのかもしれません。
8着ラインベックも切れる脚があるタイプではないので、むしろタフな流れは歓迎のはずでしたが、この馬に関しては米子S、関屋記念からの3戦目、猛暑の影響もあり余力が無かったのかもしれません。
11着トーセンローリエは先行して3コーナーで早々と失速。馬場が合わないというより時計対応ができなかったと思います。母父メイショウサムソンは時計が速くなると厳しいです。血統ばかり気にして時計面の不安を疎かにしてしまいました。『普通にミスニューヨークを選んでおけば良かった』とレース後、後悔しました。
ミスニューヨークを買えなかったミス。
結局毎度毎度のチョイスミスをしていたというレース結果でした。
以上、日曜の重賞予想を振り返りました。
今週末の重賞は日曜ローズS、月曜セントライト記念と3歳のトライアイルです。
現時点でローズSはオークス最先着で好相性のアルテミスS覇者のラヴェルが中心。
セントライト記念は皐月賞馬ソールオリエンスが出走予定。ソールオリエンスの母系は欧州色が強いですけど、そういう母系ほどむしろ野芝向きなので追い込み馬ですが前残り馬場であっても負けられない一戦でしょう。
ともに人気になりそうなので、相手探しとして野芝開催らしく、血統でハマっている穴馬を見つけられたらと思っています。