脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

阪神大賞典は完璧的中、他は微妙な結果に~3/16・3/17重賞予想の結果~

kakikenです。

 

気温上昇に、強風、にわか雨。

馬場や展開を左右する要素があり過ぎて、競馬を難しくしてくれました。

おかげでタラレバの多い予想結果となってしまいました。

 

では先週末の重賞予想を振り返ります。

土曜中京11R ファルコンS 芝1400М

(予想)

内外の枠や脚質は先週の時点ではそこまで露骨さを感じなかった中京芝。

馬場適性があれば逃げでも追い込みでも内枠でも外枠でも来れる感じです。

ではどんな馬場かと言えば、良馬場でも重馬場でも重い芝です。

阪神中山同様(この時期の芝がそうなのか?)に重馬場向きの血統がいい芝です。

そういう血統の馬を選べばいい。

⑨ソンシ

父がDobawi系(シーキングザゴールドミスタープロスペクター系)でDobawiの血がある馬たちが先週の中京芝ではそこそこ好走していました。さらに母母父がグリーンデザート・ダンチヒ系でこの血がある馬は馬場適性の高さを跳ね上げます。人気ですがこの馬は必ず押さえなければいけない一頭です。

⑪ナムラアトム

来週末高松宮記念の最有力馬ナムラクレアの半弟。この馬の父はリアルインパクトリアルインパクト産駒と言えば2020年2着ラウダシオンがいます。母系がストームキャットにロベルト系クリスエスで血統構成では一番、適性の高さからチョイスします。

あとはファルコンSと同じ左回り芝1400М重賞京王杯2歳S上位の2頭。

①ロジリオン  京王杯2歳S2着

⑥オーキッドロマンス 京王杯2歳S3着

京王杯2歳Sの勝ち馬は先週フィリーズレビューで2着のコラソンビートでレコード決着でもありレースレベルは高かったと思います。2頭ともGⅠでは厳しい血統構成ですがGⅢレベルなら悪くないです。

血統で2頭、京王杯2歳Sという実績から2頭の4頭です。

①⑥⑨⑪

おまけに大穴になりそうですが血統と実績で買える馬が、

⑰ミルテンベルク

ファルコンSと相性の良い小倉2歳S好走馬(2番人気2着)。京王杯2歳S2番人気5着で完敗していることから芝1200Мタイプにも見えますが血統構成は父モーリスで母父ディープインパクト、母母父に重い欧州の血アカテナンゴがあり血統では大いに買いです。

①⑥⑨⑪

(結果)

1着⑮ダノンマッキンリー  7番人気

2着⑥オーキッドロマンス  5番人気

3着⑨ソンシ        1番人気

4着⑪ナムラアトム     6番人気

5着①ロジリオン      2番人気

17着⑰ミルテンベルク   16番人気

 

1着ダノンマッキンリーが抜け。

2~5着が私のチョイス馬、ダノンさえいなければ完璧的中だっただけにこの抜けは悔しいものでした。

ダノンマッキンリーは父モーリス、母父デインヒルダンチヒ系で血統構成はハマっていましたし評価としては5,6番手でしたが、鞍上の北村友一騎手が信用できない、買えない騎手なので切りました。

騎手で選ぶのはすべきではないと思いつつも、重賞では北村騎手、三浦騎手などの騎乗馬はどうしても優先順位が下がります(三浦騎手のロジリオンは2番人気5着と人気を裏切ってます)。

ダノンマッキンリーは前残りの展開で差し切り勝ち。

勝ちっぷりよく強い内容で、馬場適性も相当高かったようです。

この内容ならNHKマイルでも面白いかもしれません。

2着~5着の私のチョイス馬はそれなりの好走なので予想の見立てとしては間違っていなかったと思います(ミルテンベルクは問題外でしたけど)。ただダノンマッキンリーよりNHKマイルの適性はいずれの馬も劣るのでこの4頭、特にソンシは葵ステークスあたりを目指すべきです。

 

土曜中山11R フラワーカップ 芝1800М

(予想)

際立った実績のある馬がいない各馬の能力差の見極めが難解なメンバーです。

正直見送りレースなのですが、一応予想を。

ここも馬場適性が高そうな血統のある馬をチョイスします。

ファルコンS同様(タフな中山なのでそれ以上の)重い芝イメージでいいです。

テリオスサラ

母父がジャイアンツコーズウェイストームキャット系、母母父ガリレオサドラーズウェルズ系のゴテゴテ欧州系で合っています。ロジャーバローズ産駒というのが気になりますが今回の低レベルメンバーなら十分勝負になるはず。

⑩ラビットアイ

母父サドラーズウェルズ系、母母父が重馬場得意のダンチヒ系。4着が多い典型的なツメの甘い馬でそういう馬ほど今の中山の重い馬場は合っています。

この2頭が血統では抜けて良い評価です。

④⑩馬連ワイド1点勝負

他の馬たちは一長一短でチョイスする決め手が欠けます。

そこをあえて追加チョイスするなら、このレースのハマりローテである「前走芝2000М」の馬をチョイス。

カニキュル 前走東京芝2000M未勝利勝ち

⑨ホーエリート  前走東京芝2000Мフリージア賞8番人気7着

実績だけならホーエリートは買えませんけど血統は悪くないのでチョイスします。

④⑩⑥⑨

(結果)

1着⑤ミアネーロ     2番人気

2着⑨ホーエリート    8番人気

3着②カンティアーモ   1番人気

4着⑩ラビットアイ    4番人気

6着⑥カニキュル     3番人気

7着④テリオスサラ    5番人気

 

勝ち時計1分48秒0。

基本先行有利のレースですが差し決着になりました。

このレースとしては速い時計ですが極端に速いペースとも言えない感じ。

週末の中山は強い南風が吹いていた(向こう正面が向かい風、直線が追い風)の影響があったようにも思えます。

気温上昇で馬場も硬化、基本中山はタフな馬場ですが、その中でもタフさが軽減されスピード寄りの馬場になったことで、私が切った1,2番人気のノーザンF生産馬向きになってしまったようです。

私のチョイス馬は2,4、6,7着。

2着ホーエリートは血統は良さそうでしたが実績的には買えず、前走2000Мだったからという理由でのチョイス。それでも2着するのだから『前走2000Мを使っていた馬』というのはこのレースでは重要なポイントだと再認識しました。

4着ラビットアイは4着ばかりの馬ですが今回も4着。横山典騎手は試行錯誤したようで今回後方からと極端なレースをしましたが先行しようが差そうが4着。きっかけ一つで大化けしそうな要素はありますがマイナー牧場生産馬なので過度な期待はしない方がいいかもしれません。

6着カニキュルや7着テリオスサラもこうした気象条件がなければ結果は変わっていたと思います。

風が無かったタラ、気温が低けレバ。

そんなレース結果でした。

 

日曜阪神11R 阪神大賞典 芝3000М

(予想)

キングカメハメハ系の血がある馬の出走は2頭。

⑤ユーキャンスマイル キングカメハメハ産駒

⑥テーオーロイヤル  キングカメハメハリオンディーズ産駒

ユーキャンスマイルも過去このレースでリピーター好走していた馬。

しかしこのレース近年7歳以上の馬券圏内がありませんのでユーキャンスマイルはチョイスしません。

そうなんです、7歳上は基本馬券になりません

あって4着まで。

本命候補であった⑬シルヴァーソニックは8歳。

ここは傾向を尊重。

ディープボンドとシルヴァーソニックは京都の春の天皇賞で狙うことにします。

4~6歳に限定するならもう簡単です。

②ブローザホーン

⑨ワープスピード

⑩サヴォーナ

人気サイドですがこの4頭でいいと思います。

②⑥⑨⑩

(結果)

1着⑥テーオーロイヤル  2番人気

2着⑨ワープスピード   6番人気

3着②ブローザホーン   1番人気

6着⑩サヴォーナ     3番人気

 

チョイスした馬たちのワンツースリー。

人気サイドなのでドヤ顔する結果ではないですけど、シルヴァーソニックやディープボンドをバッサリ切っての4頭BOXでの的中なので会心的中だったと思います。

長距離のヨーイドン競馬という印象のあるレースなので、切れる脚の無いディープボンドは基本合わないのです。

今回ディープボンドと同じ印象を持ったのが6着だったサヴォーナ。

勝負所でもたもた、スムーズさを欠いていました。

この馬はディープボンドと同じでエンジン加速の悪い馬のようです。

2頭ともキズナ産駒なのでそれも納得なのですけど。

こういうタイプは下り坂コースの京都が合います。

ディープボンドもそうですが、サヴォーナも賞金が微妙ですが天皇賞に出走出来れば間違いなく買いです。

2頭とも次は人気を落すので春の天皇賞が楽しみになりました。

 

日曜中山11R スプリングS 芝1800М

(予想)

10頭と少頭数ですが、実績も血統も微妙な馬ばかり。

あれこれ傾向に当てはめましたが、積極的に買いたい馬が出てきません。

こんなレース見送りが賢明です。

なので今回は馬場状態から安直に予想。

馬場硬化で時計が出ている中山。

土曜のフラワーカップの結果からもキングカメハメハキングマンボ)系がいいのは間違いありません。

今回キングカメハメハキングマンボ)系のある馬は

⑤チャンネルトンネル 母父がキングマンボ系

⑥ペッレグリーニ キングカメハメハレイデオロ産駒

⑧ログラール   母父キングカメハメハ

⑨コスモブッドレア 母父キングマンボ系エルコンドルパサー

安直ですがこの4頭BOX、人気も無いのでワイド1点でも当たればヨシとします。

⑤⑥⑧⑨

(結果)

1着④シックスペンス     1番人気

2着⑦アレグロブリランテ   9番人気

3着②ルカランフィースト   4番人気

4着⑤チャンネルトンネル   6番人気

同着⑨コスモブッドレア    7番人気

7着⑥ペッレグリーニ     5番人気

8着⑧ログラール      10番人気

 

同じ中山1800Мでも土曜のフラワーカップと真逆の前残り決着。

1分49秒4。スローの前残り競馬。

こんな凡レース価値が無い!

と思いますが、同じような凡レースだった2020年で勝ったガロアクリークが続く皐月賞3着だったので勝ったシックスペンスだけは評価した方がいいです。

私のチョイスは安直なキングマンボ系BOXでしたがダメでした。

それでも2頭は4着同着だったのでキングマンボ馬場ではあったと思います。

さすがにログラールはダメと思いましたが、気になったのはペッレグリーニ。

ここまで走らないとレイデオロ産駒は上のクラスでは通用しない気がしました。

 

 

以上、先週末の重賞予想を振り返りました。

スプリングSは安直予想なのでダメでも仕方なし、その他の重賞は悪くない予想は出来ていたと思います。

さて今週末はGⅠ高松宮記念があります。

以前触れましたが、今年は例年と違うのがBコース3週目だということ。

3週目なので外枠、差しが決まりそうなイメージを持っていますが、2週目の芝レースを見る限り、初週は差しが決まる印象でしたが、それよりも前が止まらなくなっている印象を持ちました。3週目はさらに内枠、先行有利もありえます。

とにかく中京は内枠有利、外枠有利が極端に出る馬場なので、今年は内が有利なのか外が有利なのか注目です。

GⅠ週なので今年も木曜夕方以降に出走馬血統診断を公開する予定です。