kakikenです。
先週末は連日の真夏の暑さで芝は完全に夏競馬っぽい野芝色が満載になりました。
おかげで馬場質が変化、好走する馬の適性も少しズレた感じでした。
では先週末の重賞予想を振り返ります。
土曜京都11R 京都新聞杯 芝2200М
(予想)
過去好走馬の前走レースを見ていると先週青葉賞好走馬の前走レースと似ていることがわかります。
アザレア賞好走、ゆきやなぎ賞好走。
2頭該当します。
⑦ヴェローチェエラ 前走ゆきやなぎ賞2着
⑫インザモーメント 前走アザレア賞1着
2頭とも血統的にもタフさがあり、今の京都も合っています。
インザモーメントは兄リビアングラスが昨年このレース3着していますから軸にするならインザモーメントだと思います。
⑦⑫一点勝負
私の中ではこの2頭以外はイマイチなので2頭の一点勝負です。
一応他の候補としては、
①ジューンテイク 芝2200МすみれS2着
③オールセインツ 中京芝2200М未勝利戦初出走1着
⑥ファーヴェント ハーツクライ産駒が今の馬場に合っている
⑧べラジオボンド 前走毎日杯、タフな馬場での高速レースで3着
⑨プレリュードシチー 京都巧者、母系のタフさが今の馬場に合っている
結論
⑦⑫2頭軸流しー①③⑥⑧⑨
⑦流しー①③⑥⑧⑨
⑫流しー①③⑥⑧⑨
こんな感じです。
(結果)
1着①ジューンテイク 8番人気
2着⑤ウエストナウ 5番人気
3着⑦ヴェローチェエラ 2番人気
:
6着⑫インザモーメント 1番人気
10着⑥ファーヴェント 7番人気
13着③オールセインツ 12番人気
内枠、先行有利の結果でした。
1着ジューンテイク、3着ヴェローチェエラはチョイスした馬でしたが、2着ウエストナウは抜け。
ウエストナウは初出走のレースの勝ちっぷりは見どころありましたが今回の逃げ先行策にやられましたね。さすが横山典騎手でした。
明らかに前が止まらない馬場だったのでヴェローチェエラあたりは「後ろすぎる、厳しいかな」と思いましたが何とか3着で馬券圏内にはなってくれました。
インザモーメントも外枠という部分で厳しい面もありましたが、中団から早めの競馬をしましたが伸びず1番人気6着。
この結果にガッカリというか「この馬、ここまで負けさせる?」と呆れました。
正直鮫島騎手の騎乗には勝負への執念を感じませんでした。
無難。弱気。
性格なのかもしれませんが、GⅠで有力馬から降ろされるのはこういう勝負弱さなのだと思います。
ハマっている馬でここまで負けるのははっきり言って騎手のミス。
今後もこういう明確なダメ騎乗をした騎手にはしっかりダメ出しをしたいと思います。
ウエストナウの斜行で10着ファーヴェントなどは不利を受けたりしましたが負けすぎでした。オールセインツは逆に後ろ過ぎですが重賞レベルではなかったです。
来年も要注目です。
ただ今回の結果を見る限り、この組からダービー出走しても好走は厳しいでしょう。
日曜新潟11R 新潟大賞典 芝2000М
(予想)
2週目にして早くも外伸び馬場の雰囲気を感じた土曜日の新潟芝。
ならば外、差し有利で予想。
⑧ブレイブロッカー
⑬キングスパレス
⑭マイネルクリソーラ
⑮レーベンスティール
内、先行馬でどうしても押さえたい
①ヨーホーレイク
この5頭はキングカメハメハ系、ディープインパクト系、野芝新潟開催なので野芝色のある母系(マイネルクリソーラなら母母父サッカーボーイ、レーベンスティールならトウカイテイオー、リアルシャダイのような昭和色のある在来血統)とハマりのある馬なのでチョイスしました。
①⑧⑬⑭⑮
(結果)
1着⑯ヤマニンサルバム 7番人気
2着⑬キングスパレス 3番人気
3着①ヨーホーレイク 2番人気
:
7着⑭マイネルクリソーラ 4番人気
9着⑧ブレイブロッカー 9番人気
11着⑮レーベンスティール 1番人気
日曜も外枠、差し馬場でしたが、潮目が変わったのが日曜8Rの芝1800M戦。
「先行したら負け」のような感じでどの騎手も控えて前に行こうとしませんでした。
その結果、逃げた11番人気ウイングランブルーがドスローの大逃げという意味不明な展開になり、最後の直線も粘り通して2着。良馬場で勝ち時計1分50秒5という新馬戦レベルのドスローレースですから逃げ粘りは当然でした。
結果、このレースに関してはある程度前に騎手の意識が行った感じでしたが、それでも勝ち時計2分00秒1は良馬場では遅い時計の決着、ヤマニンサルバムのマイペース逃げ切りとなってしまいました。
ヤマニンサルバムは母父野芝血統ホワイトマズルですから当然血統的にドはまりでしたし、金曜の時点では有力候補でしたが土曜の競馬、馬場傾向から切ってしまいました。
2着キングスパレスで外2頭のワンツー、結果的に外有利は変わりませんでした。
個人的には内枠でしたがヨーホーレイクをチョイスしておいたのがせめてもの救い、ヨーホーレイクは長期休養明けで金鯱賞3着したように強い馬です。もっと上のレベルでもやれると思います。
マイネルクリソーラは展開より、良馬場で上りが速くなったことがマイナス。
ブレイブロッカーに関しては後ろ過ぎもありますが重賞では厳しい印象でした。
レーベンスティールは休み明けでしたが、馬場適性はありそうな血統構成だっただけにやっぱり「最弱4歳世代だから」の大負けでした。
日曜東京11R NHKマイルC 芝1600М
(予想)
木曜公開した『NHKマイルC出走馬血統診断』で気になる血統として触れたブリックスアンドモルタル産駒。土曜もブリックスアンドモルタル産駒がハマっていました。
ただそこそこ速い時計は出ているものの、大まかにはスローのヨーイドン競馬が多くなった土曜日の東京。
先行有利だったのですが、さすがにスローペースなら先行有利になります。
基本先行有利は日曜も同じでしょうが、GⅠに関してはさすがにスローペースはあり得ないはず。土曜はスローペースでも時計がある程度出ましたのでマイルCはタフさが問われる高速決着になると思います。
そうなると血統的にはノーザンダンサー系のタフさが必要。
ボンドガールは父、母父、母母父にノーザンダンサー系が無く、軽いスピード馬だけどタフさが足りないので厳しい、という評価になります。
土曜ハマっていたブリックスアンドモルタル産駒ゴンバデカーブースはノーザンダンサー・ストームキャット系産駒なので良さそうですが、ヨーイドン競馬向きなのでGⅠのタフな高速決着は不向きとみて切ります。
血統に関しては木曜の『出走馬血統診断』に書いていますのでここでは省略、ハマっている馬をチョイスします。
①ダノンマッキンリー
③ディスぺランツァ
⑦チャンネルトンネル
⑭アスコリピチェーノ
⑯ジャンタルマンタル
⑱アルセナール
この6頭です。
人気の⑭⑯が本命視連軸候補の2頭。他の4頭は2,3着候補。
軸は⑭アスコリピチェーノ。
馬キャラがマイルC2着レシステンシアに似ているのでここも同じように好走すると信じています。
⑭ー①③⑦⑯⑱
(結果)
1着⑯ジャンタルマンタル 2番人気
2着⑭アスコリピチェーノ 1番人気
3着⑥ロジリオン 10番人気
4着⑫ゴンバデカーブース 4番人気
:
6着⑦チャンネルトンネル 12番人気
7着③ディスぺランツァ 6番人気
9着⑱アルセナール 5番人気
13着①ダノンマッキンリー 8番人気
最後の直線で斜行で不利があり、後味の悪いレースになりましたが、タラレバありでも結果はさほど大差ないと思いました。
ジャンタルマンタルは川田騎手が「この馬はマイル」と言い続けてきた通りの結果。
皐月賞は負けて強しの3着、ダービーでも勝ちはしなくても2,3着は十分ある馬だと思いましたが、勝ちにこだわってのここ参戦だったんでしょうね。
2着アスコリピチェーノは斜行などちょっとダメなレースでしたが2着によく来たと思います。予想で書いた通り、レシステンシアと同じ道をたどっています。今後は短距離も視野に入れて欲しいですね、絶対買いですから。
3着ロジリオンに関しては木曜公開した『出走馬血統診断』でも書いたようにこのレースの適性『芝1400Мタイプ』にハマっている馬(東京芝1400МクロッカスS勝ち、京王杯2歳S2着)なので候補ではありましたが、母系がダート色、野芝色が強く6月の後半開催向きだったので切りました。ただ夏の暑さで馬場が完全に野芝色が強くなったこの日の芝で適性が合ったのだと思います。戸崎騎手もうまく乗っていました。
特別にゴンバデカーブースの結果も入れましたが、日曜の芝の雰囲気からも明らかにブリックスアンドモルタル産駒はハマりの雰囲気がありました。そこそこ人気になっていた馬なので妙味も無いので切りましたが、4着は健闘の部類でした。GⅠでは厳しい印象には変わりませんが、ブリックスアンドモルタル産駒は私の予想以上に期待できる種牡馬かもしれませんね。
6着チャンネルトンネルは健闘の部類ですがやっぱりグレーターロンドン産駒でGⅠは厳しいという印象、7着ディスぺランツァは東京向きでは無い感じです。
8着アルセナールはスタートで出遅れた時点で終了、半姉ナミュール同様にこの馬の成長もこれからなのだと思います。
13着ダノンマッキンリーも例年のような馬場ならもう少し好走できたはずで、この暑さでの馬場硬化が合わなかったと思います。
以上、先週末の重賞予想を振り返りました。
今の芝は含水率を高くしていますから、良馬場での気温上昇は馬場硬化を強くするので適性を変えてしまうんでしょうね。
これなら雨による重馬場の方が予想は簡単だとしみじみ思った週末でした。
登録段階でフルゲート割れ、盛り上がりに欠ける感じです。
ナミュールとマスクトディーヴァが抜けている感じですね。先週末のように夏の気候なら野芝色強くなるので野芝血統ホワイトマズルが母母父にあるマスクトディーヴァが勝てるかもしれません。
ヴィクトリアマイルの週(京王杯SCもですが)はツメの甘い馬が好走する週なのでクラシック惜敗のハーパーは狙い目ではあります(牝馬はリバティアイランドもいますので4歳は最弱だと思っていません)。
木曜夕方以降公開予定の『出走馬血統診断』で詳しく書こうと思います。