kakikenです。
今回は週末東京競馬場で行われるヴィクトリアマイルの出走馬血統診断を行います。
今の東京芝は重い芝向きの血統がある馬があっています。
ただし時計対応が可能な馬、高速決着に対応できる馬という条件も付きます。
今週末東京は晴れの予報、気温25度くらい。
これなら馬場硬化の可能性があるので、そうなると先週末もそうでしたが野芝血統や母系がダート血統(特にミスタープロスペクター系やAPインディ系)がある馬は適性が合いそうです。
以上を踏まえて評価していきます。
ウンブライル 血統B 評価B
父ロードカナロア(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母母父サンデーサイレンス
母父フェアリーキングということで芝1400Мベストの馬。NHKマイルCは芝1400Мベストの馬が好走しやすく(先週もロジリオンが3着)この馬も昨年2着しているがヴィクトリアマイルに関しては芝1400Мタイプがハマる感じは無い。
キタウイング 血統C 評価C
父ダノンバラード(ディープインパクト・サンデーサイレンス系)
母父アイルハヴアナザー(フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系)
この馬もタイプは芝1400МベストでGⅠでは足りない。荒れ馬場や重馬場向きの馬でまだまだ馬場状態のいい今の良馬場では時計面でも厳しい。
コンクシェル 血統B 評価B
母父Galileo(サドラーズウェルズ・ノーザンダンサー系)
母母父マキャヴェリアン・ミスタープロスペクター系
タフさのある母系、今の重い芝も合いそうだが問題は上りなど含めて東京では切れ負けする可能性が高い。良馬場で好走できるならハイペースの逃げ、高速決着に持ち込むしかないだろう。
サウンドビバーチェ 血統B 評価B
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母父Johan Curyff(ダンチヒ・ノーザンダンサー系)
母母父ミルリーフ・ナスルーラ系
キングカメハメハ系産駒で母系が重い芝向きでタフさもあり、今の馬場はマッチするが時計の掛かる馬場向き、高速決着では厳しい。
スタニングローズ 血統A 評価B
父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
母母父サンデーサイレンス
キングカメハメハにクロフネとハマり血統のある馬で血統構成ではハマっている。昨年は出遅れた時点で終了したので今年は先行できればというところ、ただしこの馬は切れる脚が無いので東京のマイルだと切れ負けする可能性が高い。
テンハッピーローズ 血統B 評価B
母母父サンデーサイレンス
この馬も芝1400Мベストのタイプなので今の東京マイルはズレがありそう。ただ夏の気温で馬場硬化した場合は父、母父のロベルト系クロスがハマる可能性はある。
ドゥアイズ 血統B 評価B
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
血統構成的には重い芝向きで今の馬場は合いそう。マイルでは安定しているので距離はベストだが、切れ味よりスタミナで差すタイプなので東京は合わない可能性がある。
ナミュール 血統A 評価A
母母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター・ノーザンダンサー系)
母母父フレンチデピュティというハマりがあり、クラシック惜敗という馬キャラ的なハマりがあったので自信の本命にした昨年はソダシの斜行の煽りでスタート直後大きな不利を受けたがそれでも差の無い7着だった。スムーズなら今年は勝ち負け必至。
ハーパー 血統A 評価A
母父Jump Start(APインディ・ボールドルーラー系)
母母父カーソンシティ・ミスタープロスペクター系
ナミュール同様、昨年の牝馬クラシック惜敗からこのレースの好走キャラに合致する。血統的にはノーザンダンサー系の血が無いので底力に欠けるが、気温上昇で硬化した良馬場ならこの馬のダート色の強い母系は合うし、さらに上りが速くなる展開なら勝ち負けも期待できる。
フィアズプライド 血統B 評価B
母父Kingmanbo(ミスタープロスペクター系)
母母父ストームバード・ノーザンダンサー系
この馬の母ストロベリーフェアの仔は野芝適性が高いので、気温上昇して馬場硬化した時の馬場は合いそう。だだしこの馬の東京適性に関しては府中牝馬S4着はあるが本質的に東京は合わない印象。
フィールシンパシー 血統B 評価A
母母父フォーティナイナー・ミスタープロスペクター系
ベーカバド産駒ではGⅠでは厳しい印象だが、母父ダンスインザダークが馬場硬化した良馬場でハマりそう。ローカル向きの印象だが東京芝で切れる脚もあり、高速決着も昨秋紅葉Sで経験済み。穴候補として狙える馬。
マスクトディーヴァ 血統A 評価A
父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
母母父ホワイトマズル(ダンシングブレーヴ・ノーザンダンサー系)
母母父ホワイトマズルは代表的な野芝血統。なので馬場硬化した良馬場になった場合はこの馬の勝つ可能性が高いだろう。ただし合わない馬場になると着外もある脆い血統なので馬場変化がある際は注意が必要。
モリアーナ 血統B 評価B
ドゥアイズと似たタイプ、似た評価で東京では切れ負けする印象。ただどんなレースでもそこそこ走れる安定性はあるので普通に走れば4~6着あたりには来そう。乗り方や展開一つで3着ならありそう。
ライラック 血統C 評価C
母父キングカメハメハ(キングマンボ・ミスタープロスペクター系)
オルフェーヴル産駒というのが今の東京芝の良馬場では大きなマイナス。重馬場や平凡な時計の決着なら一考もあり得るが、馬場硬化の良馬場では厳しいだろう。
ルージュリナージュ 血統C 評価C
母父ルーラーシップ(キングカメハメハ・ミスタープロスペクター系)
スピルバーグ産駒ではGⅠでは厳しい。母母父クロフネというプラス材料があるにしても重馬場不良馬場あたりでそこそこ走れるという程度の印象。
以上、ヴィクトリアマイル出走馬血統診断でした。
25度の夏日、馬場硬化の良馬場想定した現時点での予想は、
ナミュール、ハーパー、マスクトディーヴァの3頭。
牡馬は最弱な4歳世代ですがマスクトディーヴァとハーパーの4歳2頭は馬場が合いそうなのでここでも好走できると見ています。
ナミュールは昨年自信の本命馬でしたので、今年は昨年よりメンバーが弱いので当然勝ち負け争いになると思います。
穴候補としてフィールシンパシー。
この4頭です。
他ではハイペースの高速タフなレースになればスタニングローズ、モリアーナ、コンクシェルあたりまでは候補として見ています。
枠順確定後、土曜の内枠外枠の有利不利、勝ち時計の速さ、上りの速さを考慮して最終結論を出そうと思います。