脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

ヨーイドン競馬向きの血統

kakikenです。

 

久しぶりに週中コラムを書きます。

 

今回は私がよく用いる『ヨーイドン競馬向き』『ズドン系・ズドンタイプ』について書いてみようと思います。

勝ち時計が遅いときにハマる馬たちのことなのですけど、レース前半ゆっくり走って、直線でヨーイドンと全力で走る展開のレースが得意な馬たちです。その時、ヨーイドンの『ドン』で一気に加速できる様を『ズドン』とバズーカ砲イメージで例えて、ズドンタイプと呼んでいます。

新馬戦がその典型レースなのですが、新馬戦で勝利して以来ボロ負けを繰り返す馬がある時突然大穴を開けることがありますが、そういう時は大半が時計の掛かるレースが多いです。逆に言えば時計が掛かるレースで新馬戦で勝って以来大負けしている馬は要警戒とも言えます。(実際は気づいていても狙いづらいのでスルーして、後で買わなかったことを後悔することが多いですけど)。

ただ時計が遅かったからといえども、そのレースだけ遅いケースもあります。勝ち時計はクラス、レースのペースで変わりますからただ遅いだけでは判断できません。

新馬、未勝利、1勝クラス、2勝クラス、3勝クラス、オープンクラス

レースのクラスがありますけど、本来クラスが上がれば、馬のレベルが上がるので時計も速くなります。当然未勝利とオープンでは時計の差が歴然になります。

しかしその差がほとんどない時があります。

そうなると時計が掛かる馬場といえます。その時上り3Fの時計を見て、その時計も遅ければ「時計も、上りも掛かる」馬場になります。

 

前回のブログで書きましたが先週日曜中山9Rのトキメキ。この馬は時計も上りも掛かる馬場が得意ということで10番人気であっても絶対好走すると確信がありました。

結果は不運もあって5着でしたが、馬場が合っていることは間違いありませんでした。自信の根拠はトキメキが過去に時計も上りも掛かる馬場で好走していたからです。

それが2020年秋の中山開催でした。この時の中山開催は開幕週から時計も上りも掛かる馬場という異質馬場でした。そこでトキメキは好走していたので、今の時計も上りも掛かる中山は合うと確信できました。

こういうわかりやすいサンプルがあれば人気薄でも狙えますが、先ほど『新馬戦以来大負けの馬が激走する~』の話でも書いたように買う勇気はなかなか持てません。

そんな時、買う勇気の後押しするのが血統です。

過去にもこのブログで紹介しましたが、ヨーイドン競馬は今後も多くありますからそういう時に狙える血統をおさらいしておきます。

ヨーイドン競馬には2種類あります。

上り3F時計が速い場合と上り3F時計が遅い場合です。

どちらもこなす万能タイプがノーザンダンサー系のダンチヒストームキャットサドラーズウェルズ系、そしてミスタープロスペクター系です。

と書いてもこれらの血統の馬はたくさんいますから選択が難しいのですど、ピンポイントで狙えるのが上り3F時計が掛かる馬場の場合のハマり血統です。それが

ゴーンウェスト系とブラッシンググルーム系です。

これは2020年の秋の中山芝でハマっていた血統で、今の中山、中京芝でもハマっています。先週もこの2つの血統がある馬たちが何頭も好走していました。

今週末、中山はラスト週ですけどこの血統のある馬には注目です。

あ、これはあくまでも良馬場なのに上り3F時計がかかるという馬場です。重馬場不良馬場だと時計が掛かって上り時計が掛かるのは当然ですけど、重不良馬場では適性が変わるのでご注意を。

 

と、書いたもののトキメキのようにハマっているのにダメな場合があります。

例えば京成杯4着だったアライバルは母母父がブラッシンググルーム系で血統ではハマっていました。予想では速い上り時計の馬場向きということで私は切りましたが、ブラッシンググルーム系の血があることで「もしかしたらハマるかも?」と実は半信半疑でしたが、結果4着。結論として速い上り時計の馬場向きの馬と思いつつも「血統的には遅い上り時計馬場向きだから4着までこれたのかもしれない」と結論は先送りです。

日経新春杯では母母父ゴーンウェスト系のステラヴェローチェが2着しましたが同じように母父ゴーンウェストのアフリカンゴールドが12番人気5着。人気の割に好走した部類なのでしょうけど、実はこのアフリカンゴールドは予想でチョイスするか悩んでいた馬でした。「早仕掛けで差し追い込みが決まる」と予想したので先行馬のアフリカンゴールドは結局チョイスしませんでしたが先行しての5着。ハマっている血統がある馬は好走してくれるのは間違いないと実感しました。1~3着なのか、4,5着なのかでは馬券買う人間にとっては天と地の差があるので、そこが悩ましいのですけど。