kakikenです。
まず前回冒頭で取り上げた日曜新潟10R朱鷺(トキ)ステークスのトキメキの結果。
12番人気16着でした。
中途半端に先行して直線そのまま失速して終わりました。
2,3着は外枠の馬でしたが勝ったのは③ルプリュオール。内枠でも適性があれば来れるということから、能力の問題だったようです。オープンクラスではちょっと厳しいのかもしれません。
ちなみに新潟2歳Sはトキメキの姪っ子キタウイング(この馬の祖母がトキメキの母)が勝利するという「狙うのはこっちだったか?」と何とも皮肉な結果でした。
では日曜の重賞予想を振り返ります。
日曜札幌11R キーンランドカップ 芝1200М
(予想)
このレースは近年、傾向がはっきりとしています。
●外枠が有利
土曜10Rの芝1200М戦では1~4着が7枠、8枠の4頭でした。このことから今年も傾向通りの馬場だと思います。
19年は牡馬2頭絡みましたが1着ダノンスマッシュ、2着タワーオブロンドンとのちのGⅠ馬でした。
●牡馬はGⅠ級か洋芝鬼適性の馬しか馬券にならない
●穴を開けるのは牝馬が洋芝適性が鬼の高齢牡馬
基本穴を開けるのは牝馬。牝馬においては適性があればGⅠ級でなくても馬券になりやすいレースですが、牡馬は人気した上にGⅠレベルの馬であることが好走条件というハードルの高いレースになっています。穴をあけたのも昨年8歳馬セイウンコウセイ(GⅠ馬で、しかも洋芝鬼適性)9番人気3着、17年9歳馬エポワス(洋芝の鬼)12番人気1着くらいです。
以上の傾向から今年のメンバーを見ると牡馬が上位人気を占めています。
ではこの上位人気馬がGⅠ級なのか?
①ヴァトレ二は洋芝適性は高いがGⅠレベルではないし、傾向では不利な内枠。
⑯トウシンマカオはハイレベルだったGⅠ朝日杯6着とギリギリ合格。
⑤ウインマーベルは洋芝適性はありそうだがGⅠレベルではない。
⑨ジュビリーヘッドはGⅠレベルではないが洋芝適性は鬼かもしれない。
正直信頼度はかなり低いです。
これなら傾向通り外枠の牝馬を狙うべき。
⑭エイティーンガール
⑮レイハリア
私の中では1,2番人気くらいの感覚ですが前日最終オッズでは5番人気と8番人気。
エイティーンガールが2年連続連対していますし、レイハリアは昨年の覇者ですし前走函館スプリントS(イチオシも悲しき8番人気4着でした)からも洋芝適性の髙さは証明済み。外枠も引いて条件的にはクリア。前残りならレイハリア、差しならエイティーンガールで良いと思います。
さらに狙ってみたい牝馬がいます。
⑥シゲルピンクルビー
前走函館スプリントSを4番人気10着。先行しましたがビアンフェの前半3F32秒8という鬼ペースに巻き込まれて撃沈。この馬はハイペースは合わず、前半時計が緩めのレースが合います。土曜の札幌10Rは前半3F34秒0で勝ち時計も1分9秒5と掛かっています。これなら合いそうです。さらに先週北九州記念同様ですがキーンランドカップもフィリーズレビュー出走馬が好走傾向にあります。この馬は昨年のフィリーズレビューを勝っています。ちなみにエイティーンガールもフィリーズレビュー出走しています(7番人気9着)。内枠という点だけがマイナス。
ローテーションでいえば前走UHB賞組が良く馬券に絡みます。ちなみにエイティーンガールは2年連続でこのレース凡走してキーンランドカップを連対してきました。
今回で言えば
③サヴォワールエメ UHB賞10番人気3着
⑩ロードマックス UHB賞 4番人気1着
⑫マイネルジェロディ UHB賞 1番人気6着
エイティーンガールの流れで行けばマイネルジェロディですけど、さすがに厳しいかと思います。この3頭ではロードマックス。京王杯2歳S2着で朝日杯6着、NHKマイルC5着。トウシンマカオとほぼ同じキャリア。前走初の1200Мで高いパフォーマンス、適性の髙さを感じました。
上位人気からは
⑨ジュビリーヘッド
⑯トウシンマカオ
トウシンマカオは血統的にも明らかに芝1200Мがベストの馬。⑨ジュビリーヘッド
結論としては外枠にこだわるなら
⑨⑩⑭⑮⑯
⑥⑭⑮⑨⑩⑯
牝馬三頭軸で⑨⑩⑯を絡めた馬券で勝負します。
(結果)
1着⑧ヴェントヴォーチェ 6番人気
2着⑤ウインマーベル 2番人気
3着①ヴァトレ二 4番人気
4着⑯トウシンマカオ 1番人気
:
6着⑭エイティーンガール 5番人気
7着⑨ジュビリーヘッド 3番人気
8着⑥シゲルピンクルビー 10番人気
10着⑮レイハリア 9番人気
13着⑩ロードマックス 8番人気
内枠、牡セン馬のみが1~3着。
近年傾向とすべてが真逆。
大々的に傾向を取り上げた時、手のひら返しの結果になる。
ある意味『競馬予想あるある』ですけど。
外の馬が必要以上に外を通らされたことで内枠の馬が有利になった。
これが今回の結果の大きな要因だったと私は考えています。
日曜後半の芝レースでは、騎手は内を避けて一番伸びる馬場の真ん中に進路を取るようになっていました。
レース映像をチェックしましたが、この進路取りになったのが9Rの芝1200М戦小樽特別から。このレースで3着だった2枠③番スクリーンショットの武豊騎手が逃げてこの進路を確立しました。
そんなに内は伸びないのか?
この日の芝レース、8R芝1500Мまでどの馬も普通に内ラチを通っていました。8Rで逃げたヒルノショパンは内ラチを通ってゴール手前で交わされたものの4着。見た目芝が色褪せて馬場が悪そうに見えますが実際内を通った馬もそれなりに走っていたのです。
それがいきなり9Rから直線内を避けるようになった。
昨今馬への負担を考慮して馬場のいいところを通る傾向にあります。
しかも世界の一流騎手が集まっていた札幌。世界的レジェンド武豊騎手が9Rで「ここを通りなさい」的な騎乗を見せられて他の騎手が影響されたこともあったのでは?と考えます。
実際キーンランドカップでも9Rの武騎手と同じ進路を通ったのが1着⑧ヴェントヴォーチェのルメール騎手、2着⑤ウインマーベル松山騎手。
しかし逃げた①ヴァトレ二の横山武史騎手は内ラチに進路を選びました。そして逃げ粘って3着。内も伸びることを証明しています。
レース映像をみると4コーナーで外枠の馬たちは例年と比べると明らかに外すぎる進路取りをさせられていました。このロスが結果に反映されたのは間違いないです。
過去のキーンランドカップの映像を見返しましたが稍重馬場の時でも今回のように内を避ける乗り方をしていません。
最善の進路を通った馬が1,2着なので正しい進路取りだとは思いますが、この進路取りが例年傾向を破壊したことも間違いないでしょう。
それでも9R小樽特別の結果が外枠2頭のワンツーだったので「うん、外枠有利は例年通りだ」と私は思ってしまっただけに、この手のひら返しの結果には唖然としました。
今回は馬うんぬん以外の要因が大きかったと思っています。ただ、それでも内枠で選んだシゲルピンクルビーなどはさっぱりの結果だったので内枠で来た3頭がそもそも適性があり、力もある馬たちだったのも間違いないとは思いますが。
以上、日曜の重賞予想を振り返りました。
今週末で夏のローカル競馬が終わります。今週末は2歳重賞2つと新潟記念。2歳重賞は見送りで新潟記念の予想になると思います。この新潟記念も傾向泣かせの難解レースですが、その翌週から始まる得意の野芝開催である中山開催へ向けて弾みつける意味でも気合い入れて予想しようと思っています。