脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

私の本命予定馬除外。先週同様ノーザンF生産馬の運動会?~2021菊花賞出走馬の血統診断~

kakikenです。

 

以前、話題に出していたソーヴァリアント不在の菊花賞で見つけた注目馬ですけど、予想通り除外を食らいました。

マカオンドールだったんですけどね。

この馬はゴールドシップ産駒ですがノーザンF生産馬で「あれ、ノーザンF生産馬のゴールドシップは珍しいな。相当期待されているかもな」とホープフルS出走時あたりから密かに注目していました。タフな馬場で強いレースを見せていて、特に3月中京重馬場での大寒桜賞を勝った時に『阪神菊花賞なら勝負なりそう』だと思っていました。

この馬のお祖母ちゃん、凱旋門賞馬バゴのお母さんです。そういえば菊花賞一番人気決定的のステラヴェローチェはバゴの産駒。数奇な血の縁でマカオンドールとステラヴェローチェの馬券に期待をしていたのですが、幻に終わりました。

 

すっかりやる気失いましたが、菊花賞出走馬血統診断をしていきます。

金曜発売があるのですでに枠順確定しているので枠順通りすすめます。

 

①ワールドリバイバル  評価D

エピファネイア 母父アグネスタキオン 母母父ジャイアンツコーズウェイ

母父が重い馬場が得意のアグネスタキオン。ただ母母父ジャイアンツコーズウェイは長距離レースで絡む血統ではありません。

 

②アサマノイタズラ 評価C

ヴィクトワールピサ 母父キングヘイロー 母母父オペラハウス

血統的に好材料は母母父オペラハウスのみ。傍流距離(芝1400,1800、2200、2600,3000)向きの血統構成なので3000Мもこなせる可能性はあるが正直今の阪神もフカフカ馬場が向く血統構成ではない。

 

③タイトルホルダー 評価B

ドゥラメンテ 母父Motivaor 母母父シャーリーハイツ

母系はバリバリの欧州血統で今の阪神の芝は合う印象。半姉のメロディーレーンが阪神芝長距離戦が得意なことからこの馬にも適性が感じられる。問題はメロディーレーンはオルフェーヴル産駒だが、この馬はドゥラメンテ産駒という点が未知数だが、前走の大敗で人気が落ちれば妙味あり。

 

④ロードトゥフェイム 評価D

マツリダゴッホ 母父ホワイトマズル 母母父マルゼンスキー

いかにも中山向きで、野芝向きの血統構成。今回は馬場適性が違う。

 

⑤レッドジェネシス 評価B ノーザンF生産

ディープインパクト 母父ストームキャット 母母父サドラーズウェルズ

不良馬場の前走で2着。重い芝でのパフォーマンスがいい馬なので今の阪神の重い馬場は合う印象。ただ母系に底力が感じられずGⅠでは不安もあり。

 

⑥セファーラジエル 評価D ノーザンF生産

キズナ 母父Out of Place 母母父Star de Naskra

秋華賞でも好走していたようにキズナ産駒の今の阪神馬場適性は高い。しかしこの馬の母系はどうみても短距離系。キズナ産駒の3000Мというのも厳しい印象。

 

⑦ディープモンスター 評価B 

ディープインパクト 母父ベラミロード 母母父Dixieland Band

『今年の東京は重い芝なので上り勝負にならない!』とダービーで本命にしてしまった馬。ダービーが上り勝負になってしまい大恥をかいたが、逆に言えば今の阪神の馬場はあの時のダービーとは真逆。母系もスタミナがあり、上りの掛かる差し脚勝負になれば、休み明けでも侮れない存在に思える。

 

⑧エアサージュ 評価D

父Point of Entry 母父エンパイアメーカー 母母父ゴーンウェスト

洋芝の北海道で連勝しているので重い芝への適性は感じられるが元来長距離が向く血統構成ではない。基本GⅠでは厳しい印象だが、超ドスローのレースならあるかも。

 

⑨ヴェローチェオロ 評価C

ゴールドシップ 母父タイキシャトル 母母父ストームキャット

ゴールドシップ産駒なので阪神の長距離戦は向くと思われる。しかし母系の印象からこの馬に3000Мは長いと思われる。

 

モンテディオ 評価B 社台F系

ジャスタウェイ 母父Tejano Run 母母父リボー系

母母父にあるリボーの血は菊花賞では重要な血統要素。戦績が大崩れしていないことからこの馬は切れ味よりスタミナ型だと思われる。今の重い芝も合う。

 

⑪ディヴァインラヴ 評価C 牝馬 ノーザンF生産

エピファネイア 母父ディープインパクト 母母父ブロードブラッシュ

唯一の牝馬。わざわざ追加登録しての出走で本気度は高い。前走は幻の菊花賞好走馬のマカオンドールに勝っているので侮れないが、3000Мでは厳しいと思われる。

 

⑫ノースザワールド 評価D 

ディープインパクト 母父ジャイアンツコーズウェイ 母母父サンダーガルチ

血統構成からは強調材料はない。厳しいだろう。

 

⑬アリーヴォ 評価C ノーザンF生産

ドゥラメンテ 母父ハーランズホリデイ 母母父アンブライドルド

芝では全レース馬券になっているので能力はある。今の阪神のようなフカフカの重い馬場よりボコボコの荒れた馬場の方が合う印象でその点にズレを感じる。

 

⑭ステラヴェローチェ 評価B ノーザンF生産

父バゴ 母父ディープインパクト 母母父ゴーンウェスト

母系からはどう考えてもGⅠでは厳しい印象があるなか皐月、ダービーと連続3着。同じバゴ産駒クロノジェネシスと同じで、血統を越えた感のある馬。唯一の危惧はこの馬が追い込み馬で展開次第では届かない可能性がある点のみ。

 

⑮ヴァイスメテオール 評価C ノーザンF生産

キングカメハメハ 母父キングヘイロー 母母父トニービン

母母父トニービンという点が強調材料だが、血統構成全体的に言えば、野芝向き、硬い馬場向きでフカフカの重い芝向きではない。中途半端な印象しかない。

 

⑯グラティアス 評価B ノーザンF生産

ハーツクライ 母父デインヒル系 母母父サドラーズウェルズ

半姉がレシステンシアだが、レシステンシアは父ダイワメジャーでこの馬はハーツクライ阪神長距離戦はハーツクライ産駒は得意。母系の印象も今の阪神のフカフカ重い馬場が合う。前走セントライト記念は馬場が合わなかったので軽視したが、今回は適性の合う馬場なので好勝負できるはず。

 

⑰ヴィクティファルス 評価C ノーザンF生産

ハーツクライ 母父ガリレオ 母母父シルヴァーホーク

この馬もハーツクライ産駒なのでセントライト記念よりさらに期待が見込まれるが、⑭グラティアスより母系に柔軟性が感じられず3000Мが合わない可能性がある。

 

⑱オーソクレース 評価B ノーザンF生産

エピファネイア 母父ディープインパクト 母母父エルコンドルパサー

母母父エルコンドルパサーという点が京都の菊花賞ではなく阪神菊花賞で生きると感じる。今の阪神芝への適性はかなり高い。大外枠がどうなるかという不安はあるが、それ以外ルメール騎手鞍上で好勝負必至に思える。

 

 

 

以上、菊花賞出走馬の血統診断でした。

今回もノーザンF生産馬が18頭中9頭。7,8枠にずらっと6頭配置。意味深です。

現状⑨ステラヴェローチェ、⑱オーソクレースがやや抜けている印象ですけど、③タイトルホルダー、⑯グラティアスには妙味ありそうです。

土曜の馬場傾向を見て最終的に判断しようと思います。