脱4着競馬研究室

孤高の競馬アナリストの予想奮闘記

予想外の稍重で馬のチョイスミス、『なぞり』作戦失敗~11/13土曜重賞・武蔵野ステークスの予想結果~

kakikenです。

 

この時期は東京阪神はただでさえ開催後半になって馬場変化が起きるのに加えて厄介なのが気温です。まさか東京のダートが土曜でも良に回復しないとは思いもよりませんでした。ま、それを言い訳にはできませんけど、土曜は馬場読みが大変難しかったです。

 

では土曜の重賞予想を振り返ります。

土曜東京11R 武蔵野ステークス ダート1600М

実はこのブログでは今年の東京のダート重賞(1月根岸S、2月フェブラリーS、6月ユニコーンS)全て的中させています。しかしそれら3つは全て日曜のレース。

日曜に行われるなら土曜の傾向が参考になりますが、このレースは土曜日ということでそれが使えません。正直不確定要素が強いので今回はアプローチ方法を紹介する的な弱気な予想となりそうです。

 

近年パターンは17年以外は差し傾向、稍重だった18年以外は外枠傾向です。

では今年はどうか? 現時点ではわかりません。

そこで役立つのが以前にも紹介した『なぞり』作戦。その日行われるダート1600Мの出目傾向や血統傾向をなぞるというもの。本来は能力差のある2歳戦は参考外なのですがこのレースは2歳戦でも参考になっているのでそれを使ってみます。

例えば昨年。1Rが⑤ー⑥ー⑪。7Rが⑭ー⑮ー⑧。

この時点で「何となく真ん中から外だな」とわかります。

そして昨年の武蔵野Sの結果は⑥ー⑫ー⑦でした。

土曜は1R、5Rがダート1600Мなので、実際はその2つの出目を参考にして判断すればある程度狙う馬は絞れます。

ただ現段階ではそれができません。ならば1R、5R何が来るかを予想してみます。

1Rは⑩⑪⑫。5Rは⑫⑬、内なら①④⑥⑦。

あくまで予想での判断ですけど、やっぱり今年も真ん中から外枠が来る?

次は出目関係ない予想。

東京ダート1600М戦は1600Мでありながら来るのは1400Мタイプの血統構成の馬が多いです。

今回のメンバーでは能力、血統を考慮すると

①タガノビューティー

③ワンダーリーデル

⑨スマッシャー

⑩ブルベアイリーデ

ソリストサンダー

普通の予想ならこの5頭で1~3着中2頭は来ると思います。

①③⑨⑩⑯

正直枠が決まっていない段階では①タガノビューティーが血統的にドンピシャで不動軸だったのですけど、近年出目的には最悪の①番で悩ましい限りです。ワンダーリーデルの③番は2,3着ならあります。

ただ土曜1,5Rが出目で内枠傾向だったら①③⑨⑩にしてもいいでしょう。

外枠傾向⇒⑨⑩⑯

内枠傾向⇒①③⑨⑩

例年の出目傾向でいえば人気の⑪オメガレインボーも当てはまりますが、この馬で引っ掛かるのがアイルハヴアナザー産駒ということ。アイルハヴアナザーは芝でもダートでもパッとしない血統です。特に東京ダートでは特殊な状態でしかきません。土曜の東京ダートが王道のダート血統が来る傾向なら厳しいでしょう。目安としては土曜1R⑦グラナダローズがいいです。この馬はロージズインメイ産駒で系統で言えばアイルハヴアナザーと同系統、芝もダートもパッとしない血統。時々この手の血統がハマる日もあるので、もしグラナダローズが馬券にならずとも、4,5着に来たら⑪オメガレインボーのマークは必要、外枠傾向の馬の中に入れてもいいでしょう。

(結果)

1着ソリストサンダー 3番人気

2着⑭エアスピネル   2番人気

3着⑪オメガレインボー 6番人気

4着⑩ブルベアイリーデ 4番人気

6着①タガノビューティー1番人気

7着③ワンダーリーデル 5番人気 

11着⑨スマッシャー   7番人気

 

結果的にはこのレースの傾向通り外枠の馬だけが馬券になりました。

馬場状態が稍重ということで内枠が紛れる可能性がありました。

私の土曜当日の「なぞり」作戦としては

1Rが⑪ー②ー⑩

5Rが⑦ー③ー②

この結果を受けて「あ~内枠あるな」と思いました。その後ダート1400Мですが9Rオキザリス賞も③ー①ー②と露骨な内枠決着。

ただ全体的に土曜のダートは前が止まらない印象で決断に悩みました。何しろ①タガノビューティーも③ワンダーリーデルも差し追い込み脚質でしたから。

結論として①③⑨⑩にしました。

レースとしては外枠で前目にいた⑯ソリストサンダー、⑭エアスピネルが1,2着。

エアスピネルを切った理由は土曜の馬場を良馬場想定にしていたこと。芝もダートも中途半端な脚しかないこの馬にとって稍重がプラスになってしまいました。

問題は3着⑪オメガレインボー。予想でもアイルハヴアナザー産駒ということが引っ掛かって軽視しましたが、いつもより後方の位置取りから追い込んでの3着。どうやらこの馬も稍重馬場がプラスになったようです。

⑩ブルベアイリーデは4着。いい位置で競馬していたようでしたが少し足りませんでした。この馬は良馬場の方が良かったと思います。

問題は①タガノビューティー!!

確かにこのレース鬼門の①番というのもありましたが、レースを見ればはっきりと騎手が下手くそなのが敗因だとわかります。直線進路を塞がれて挟まれる不利があり、結局大外に持ち出すという致命的なロス。さっさとスペースが無いと判断して外に出していれば2,3着はあったと思います。騎手の判断力の無さにはかなり呆れました。

同じく後方から競馬をした③ワンダーリーデルも直線インを突こうとしましたが、スペースが無いと判断して外に回すロスがあり7着。

⑨スマッシャーは稍重はプラスになりそうで期待しましたが案外な11着でした。

結局内枠は不利なレースでした。

あれこれ考えさせられ、振り回されましたが『なぞり作戦』は失敗に終わりました。

5Rの新馬戦の結果を『なぞり』の参考にしたことも失敗でした。1Rだけの結果で外枠だと判断していれば違った結果になっていた気がします。

 

 

 

以上、土曜重賞武蔵野Sの予想を振り返りました。

中途半端な馬場の競馬は難しいなと改めて感じました。

さて土曜の阪神の芝ですけど、内がいいのか悪いのかも判断が難しいです。前がある程度粘っているのですけど、外から差しも決まっている。フラットな馬場とも言えますがそれが一番厄介です。そして予想外に時計が掛かっていることも予想の悩ませます。

エリザベス女王杯は何とかいい決断が出来るようにしたいです。