kakikenです。
今回は週末東京競馬場で行われる天皇賞(秋)の出走馬血統診断です。
東京芝は今週4週目、今週からBコースで内の傷んでいる部分がカバーされます。
例年特徴として基本内枠、先行馬有利の馬場になります。
このレースは好走馬(1~3着)の上り3Fは32秒~33秒台。基本上り勝負のレースになっています。
なので上り3Fの脚が無い馬は厳しいレースです。
では先週の菊花賞のように上りの脚を封じるレースをすればいいのではないか?
19年アエロリットが逃げたレースがそれに該当しますが、このレースは上り3F33秒4でアーモンドアイが勝っています。
究極の上り3Fレースということです。
こういうレースはノーザンF生産馬買えばいいのです。
ノーザンF生産馬の運動会になるかもしれません。
今回出走する5頭が出走見事に④⑤⑥⑦⑧と並びました。
あれこれ考えずこの5頭BOXが正解?
ちなみに血統的に言えば勝ち時計1分58~59秒台あたりだと道中緩い流れになると母系に欧州血統のある馬でも馬券になれますが、1分57秒台に突入すると大半が母系がアメリカン血統しか来なくなります。
特に注意すべき血統としては昔から東京が得意のトニービンの血がある馬が好走しやすい傾向にあります。
今週末は良馬場濃厚、しかも道中ハイペースを作りそうなパンサラッサが出走するので
勝ち時計は遅くても1分57秒台になりそうなので母系がアメリカン血統の馬を評価したいと思います。
既に枠順が確定していますので枠順通りに評価していきます。
①マリアエレーナ 血統B 総合B
父クロフネ(デピュティミニスター系)
母母父キングカメハメハ
アメリカン血統クロフネ産駒で母系にディープ、キンカメ。阪神芝2000М大阪杯ならかなり面白い存在だった。血統的には悪くないが上りの脚が物足りない印象。初コースの東京、有利な内枠でどこまでやれるか。
②カラテ 血統C 総合C
母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
血統構成的にはアメリカン色が強いがGⅠではバランスが悪い。ある程度上りの脚があり、このレースの好走タイプに多いマイラーという点では買い材料もある。重馬場や1分58、59秒台ならある程度走れるかも。
③パンサラッサ 血統C 総合C
母母父High Estate(ミルリーフ系)
母系がゴテゴテの欧州血統でその点が大きなマイナス。ハイペースの逃げ馬なので当然切れる脚は無く基本東京コースは向かない。ハイペースの逃げ馬タイプではアエロリットやキセキの3着はあるので良くて3着か。
④ポタジェ 血統B 総合C ノーザンF生産
母父Awesome Again(デピュティミニスター系)
母母父Bold Revenue(ボールドルーラー系)
母系はアメリカン色で悪くない。ただこの馬も戦績でわかるように上りの脚がない。大阪杯のように35秒台で馬券になれるような馬場ではないので2,3番手で早め先頭で粘り込む競馬しかチャンスはないだろう。
⑤ダノンベルーガ 血統A 総合A ノーザンF生産
母父Tizway(インリアリティ系)
母母父Malibu Moon(エーピーインディ系)
母系は超アメリカン系で母父トニービンのサンデーサイレンス系ハーツクライ産駒。さらにはこのレース相性抜群の共同通信杯勝ち馬。究極の上りを使うタイプではないがタフなレース向きで勝ち切れるかは微妙も2,3着は堅い。
⑥ジオグリフ 血統B 総合B ノーザンF生産
父ドレフォン(ストームキャット系)
母父キングカメハメハ
母母父サンデーサイレンス
血統構成的にはアメリカン色が強く合っている。この馬の取捨のポイントはペース。皐月賞勝った時のような時計の掛かる馬場が合う馬なので道中ハイペースになりそうな今回は不向き。重馬場や道中スローになれば勝ち負けできる馬。
⑦イクイノックス 血統B 総合A ノーザンF生産
母父キングヘイロー
母母父トニービン
血統では母母父トニービンというのはプラス材料だが、父キタサンブラック、母父キングヘイローと微妙な点が多い。ただ実績的に上がりの脚は出走馬でも最上位なので血統的脆さが出なければ勝ち負け。
⑧シャフリヤール 血統A 総合A ノーザンF生産
母父Essence of Dubawi(エーピーインディ系)
母母父Great Above(ヒムヤー系)
母系がアメリカン血統、コース適性も高く究極の上りレース向き。普通に走れば勝ち負け確実。
⑨ジャックドール 血統A 総合B
父モーリス(スクリーンヒーロー、ロベルト系)
母父アンブライドルズソング(ファピアノ、ミスタープロスペクター系)
母母父Shadeed(ニジンスキー系)
秋の天皇賞馬でもあるモーリスの産駒。母系はGⅠが合う強い底力血統。いい血統だがサンデーサイレンス系の血が無いことが東京GⅠでは少し劣る印象。パンサラッサ同様に良くて3着か。
⑩ノースブリッジ 血統C 総合C
父モーリス(スクリーンヒーロー、ロベルト系)
母父アドマイヤムーン(フォーティナイナー、ミスタープロスペクター系)
母母父テンビー(ニジンスキー系)
アメリカン色はあるが、全体的にスピード不足。重、不良なら一考だが良馬場では厳しい。
⑪レッドガラン 血統B 総合C
母父シンボリクリスエス(ロベルト系)
母母父サンデーサイレンス
血統的には悪くない。ある程度の上りの脚もある。ただGⅠでは足りない印象。
⑫バビット 血統C 総合C
母母父ヌレイエフ(ノーザンダンサー系)
母系はアメリカン色があるが、血統全体がマイナー色が強く東京向きではない。
⑬アブレイズ 血統B 総合B
キズナ産駒なので馬場が合えば、母父にハマり血統のトニービン系ジャングルポケットもあり激走する可能性を秘めているので穴馬としてマークは必要。
⑭ユーバーレーベン 血統B 総合B
母母父ブライアンズタイム(ロベルト系)
母系的には悪くないが、この馬オークス馬だが上り勝負不向きなので基本東京向きではない印象。ただ距離はベストでハイペースの流れも合いそうなので3着はあるかも。
⑮カデナ 血統B 総合C
母母父Seattle Slew(ボールドルーラー系)
血統は母系アメリカン色が強くいい。しかし年齢的に良馬場では無理。重、不良ならそれなりに走れそう。
以上、天皇賞(秋)出走馬血統診断でした。
現状⑤ダノンベルーガ、⑧シャフリヤールが抜けています。
この2頭軸でいいのでは、と思ってます。
この2頭の間に入る可能性として⑦イクイノックス。
その他では⑨ジャックドール。穴として牝馬3頭①マリアエレーナ、⑬アブレイズ、⑭ユーバーレーベン。
東京は土日で天気は安定しそうなので外枠の馬が来れるかどうか、差し馬が届くかという点に注目したいと思います。